Neon magic

夜の繁華街を煌々と照らすネオンサイン。様々な色に光を放ち、華やかに店の存在をアピールしている。
最近ではLEDの普及でネオンサインを簡単に部屋のインテリアに取り入れて楽しむ人も多いが、ガラスで作られるネオン管には職人の高い技術力、知識、経験が詰め込まれているのだ。

ネオン菅は、フランス人開発者によって1912年のパリ万博で公開され、その後世界中に普及。
100年以上の昔から現在に至るまで、店舗の看板という世界に一つのものを作るため、その全行程が手作業となる。

オーダーのデザインから実物大の下絵を起こす。
ガラスを溶かし、息を吹き入れながら、下絵に沿ってガラス菅を一つづつ成形する。
微妙な力加減と高い集中力で、デザインの細部も忠実に再現していく。
そうしてできた管の両端に電極をつけ、中にガスを充満させる。
電極に高電圧を流せば、ネオン管の完成だ。
使われる道具や装置も、職人自身が手作りしたものだという。

一連の流れに無駄な動きなどない。
それは職人だからこそ達することのできた領域だ。
夜の街を艶やかに照らすネオンサイン、それは作業場で一人黙々と作業を進める職人の生み出した”作品”である。

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RDP
rdp@6330.jp

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