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本日23回目の創立記念日を迎えました/RDサポート代表大澤

株式会社RDサポート代表取締役の大澤です。
皆さまの温かいご支援により、23回目の創立記念日を迎えることができました。誠にありがとうございます。

1998年12月11日、私は千葉大学大学院1年生の時に、有限会社アールアンドディーサポート(現:株式会社RDサポート)を創立しました。毎年12月11日が近づくと、創業当時やこれまでのことを思い返します。

普段はRDサポートならびにRD LINKのメンバーが、このnoteのようなSNS、メディアで様々な発信をしていますが、本日はこの場を借りて、改めて創業者としてRDサポートのこれまでとこれからについてお伝えさせていただけたらと思います。

学生起業の原点

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これまで20年以上、人材ビジネスとして研究開発分野の雇用やキャリアの支援を行ってまいりましたが、昨年のコロナウィルス感染症拡大により、社会も人々のライフスタイルも変化しました。

1998年当時、私は千葉大学大学院で食品の需要研究を行う情報処理系の研究室に籍を置いていました。私自身は特に何も考えずに大学院へ進学しましたが、卒業した千葉大学園芸学部の同級生や先輩など殆どは食品、バイオ、種苗・園芸といった分野の研究開発職に就いていました。

先に卒業し就職した女性の先輩や同級生の就職後の様子を聞く機会があり、話を聞く度に違和感がありました。大半の先輩や同級生は、ライフイベント後のキャリアのビジョンが持てず、これまで培ってきた専門知識を生かせるチャンスが殆どないという現実を聞くたびに、「これで良いのだろうか・・・」と感じていました。

大学で学んだ専門知識、企業での研究開発の実務経験、これらの素晴らしい経験が、人生の中でライフイベントを通してリセットされてしまうことに疑問を感じずにはいられませんでした。当時はまだ産後休暇、育児休暇といった制度が、社会全体でも、そして、食品業界でも、特に中小企業においては整備されておらず、ライフイベント後の復職が難しい現実がありました。

また、企業側も大きな問題を抱えていました。1998年、日本は戦後最悪の経済状態に陥っていました。 経済成長は戦後最大のマイナスを記録。 企業のリストラ、倒産から失業率は最悪となり、雇用不安が強まりました。「平成大不況」という言葉さえささやかれる状況でした。食品業界、多くの企業は採用自体を抑制し、限られたマンパワーで何とか凌ごうという戦略が大半でした。結果、私自身が大学院の時に共同研究していた食品企業の開発部門の方々を通して、研究開発も慢性的な人材不足があるという状況を目の当たりにしました。

研究者や技術者がライフイベントを通してのキャリアビジョンが見えない、一方で食品企業の研究開発部門は慢性的に人材が足りない・・。この状況をなんとか打開できないか、という思いが私の会社設立の原点になりました。

はじまりは人材派遣、そして人材紹介へ拡大

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1998年は雇用の流動化も加速されていました。当時は小泉純一郎政権で、規制改革を推進する中、「労働市場の構造改革」も推進され、中でも労働者派遣においては職種拡大を中心とした規制緩和が実行されていました。

ちょうど労働者派遣法も1996年に改正され、複数の業種が派遣可能となり、その中に「研究開発」がありました。私は研究開発分野で人材派遣ができれば、私が抱いていた違和感、「ライフイベントを通して先が見えないキャリアパス」と「慢性的な研究職、技術職の人材不足」、この2つ問題が解消されると確信したのです。

そして、1998年12月に有限会社アールアンドディーサポート(現:株式会社RDサポート)を設立しました。当時は食品分野で研究開発部門の人材派遣を行っている会社は殆どなく、立ち上げ当初は苦労しましたが、徐々に当社の名前も認知され、取引も拡大していきました。結果、現在は200名のスタッフを約100社に派遣する事業までに成長しました。

人材派遣事業を立ち上げて10年が経過した2009年頃、研究開発部門を有する多くの大手食品メーカーと取引を増やす一方、今度は中小企業が採用において苦戦している状況に直面しました。食品業界の大半は中小企業が支えている状況であるのに、その中小企業が人材確保に苦戦している。原因としては、採用ノウハウがない、採用リソースがない、認知度がないといったことが理由でした。

当社が実現できる中小企業の採用における課題解決として、当社が中小企業の採用自体をパートナーとして伴走し、第2人事部の機能となれば、人材確保に苦戦している企業の助けになるのではないかと考えました。そこで、派遣事業に続く人材事業として立ち上げたのが、研究開発に特化した中途採用支援を担う人材紹介事業です。

人材派遣事業は当社が派遣スタッフを雇用し、取引先(派遣先)に人材派遣を行う事業となります。人材紹介事業は、当社がコンサルタントとして、取引先(求人企業)と求職者の間に入り仲介し、マッチングを行い、入社までサポートするシステムとなります。この研究開発部門に特化した人材紹介事業も順調に立ち上がり、今現在では年間200名以上の採用支援をするまでの規模となりました。

 また、ここまでの約20年の過程の中で、当初は私自身の専門分野でもあった食品業界から、生化学系に少しシフトしたキャリア展開が可能であるバイオ、医薬品、そして昨今ますます注目が高まっているヘルスケア業界がRDサポートの専門領域となっていきました。現在はこれらの食品、ヘルスケア、バイオ業界、そして、研究開発部門に強い人材事業会社として事業を行っております。

働き方の多様化に向けてシェアリング事業RD LINKを立ち上げ

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人材派遣事業を約20年、人材紹介事業を約10年継続してまいりましたが、2020年、新型コロナウィルス感染症拡大が未曾有の危機的状況を世界中にもたらしました。この影響で働き方もテレワークなど大きく変わり、雇用のあり方も加速的に多様化しました。

そのような中で、当社は2020年3月に、研究開発分野を中心とした、理系プロ人材の知見をシェアするサービス「RD LINK(アールディーリンク)」事業を立ち上げました。顧客企業とRDサポートがプロジェクトごとに業務委託契約を結び、理系プロ人材を「エキスパート」として顧客企業内でプロジェクトを推進する事業です。顧客企業が求める計画や戦略に対して適する要件を定義し、対応できる理系プロ人材がプロジェクト推進を伴走型で支援します。

新型コロナウィルス感染症拡大の影響により業績の先行き見通しを立てることが難しい中、とは言っても新たな事業投資や研究開発活動を継続しなければならない。そのような状況にマッチしたのがこの「RD LINK」事業。立ち上げてから1年半で企業から依頼を頂くプロジェクトが300件を超え、今後も更に大きく拡大成長をする勢いです。

私たちRDサポートでは、「RD LINK」事業を通して、若手人材の複業支援だけでなく、ミドルシニア層の専門人材に対して複業の機会を提供することにより、新たなキャリアパスを描くことも視野にいれております。定年に向かって、これまでいた企業の中で最後のキャリアを迎えるのではなく、早いタイミングで複業という形で、所属企業以外の企業でキャリアを積むことにより、自身のキャリア寿命も大きく延伸することが可能となります。

一人でも多くの理系のプロ人材が、一日でも長くキャリアを積み、そして1社でも多くの企業でキャリアを築き貢献することが当たり前となる世界が、確実に近づいていると確信しています。

派遣・転職・複業のソリューションで理系プロ人材を支援

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創業当時の人材派遣事業から人材紹介事業、そしてプロジェクト型のLINK事業と、今弊社には様々な形で食品業界の皆さまの人材課題を解決するソリューションがございます。今後もRDサポートでは時代の流れと共に変わりゆく雇用や働き方に応じて、研究開発の進化、発展に寄与できる「キーマン」を一人でも多く輩出し、日本の研究開発の進化、活性化に大いに貢献できる企業を目指して参ります。

そして、RDサポート経営理念にも掲げている、一人一人の人材が進化する『個』の進化、社会に必要とされるビジネスを想い造っていくという意味での『業』の想造、そして新たなイノベーションを生み出す『価値』の創出を実現し、これまでにない全く新しい『人材』と『研究開発』をベースとしたプラットフォームをつくり、食品業界に貢献して参ります。

今後ともRDサポートをよろしくお願い申し上げます。

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