世界最大級規模のフェムテックイベント Femtech Fes! 2021 が開催されました! ①妊娠・産後
2021.10/22,23,24の3日間、fermata主催で六本木ヒルズ森ビル49階で行われたFemtech Fes! 2021には世界6地域、27ヵ国から157ものプロダクトとサービスが集結し展示されました!その7割以上が日本未上陸との事で、会場内での様子をこちらにまとめます。
「月経」「妊活・不妊」「妊娠・産後」「更年期」「女性特有疾患」「セクシャルウェルネス」「その他・メンタルヘルス」の7カテゴリーに分けて展示されていたので、表記はそれに準じていますが、明確に分かれて展示ではなかったので、一部自身の判断で分けています。
1🇬🇧Elvie
Trainer(写真上)はゲームしながら骨盤底筋トレーニング出来るディバイス
pumpは(写真下)自動搾乳機
2🇺🇸bloomlif Pregnancy Trancker
妊娠中の母体と胎児の健康に影響を与える心拍などのデータを追跡分析 その分析に沿った個別のケアなどをフィードバック
3🇺🇸Owlet Baby Moniter
靴下型のヘルスモニター
赤ちゃんが眠っている間のバイタルサインをリアルタイムで監視し異常があればアプリにアラートが届く
4🇯🇵ainenne(あいねんね)
光で赤ちゃんの睡眠導入をサポート 両親の寝付け時に生じるストレスを緩和
5🇺🇸CellーCultured Human Milk
乳腺細胞から細胞培養母乳を世界初生成に成功。粉ミルクに変わる時世代のミルク!?(写真左)
6🇦🇺Boobie Bikkies
母乳を与える母親が手軽に安心した栄養を取れるクッキー(写真右)
7🇦🇺Lactamo ball
母乳の出をよくする為のマッサージボール
ジェルで満たされたボールで、温度、動き、圧迫を組み合わせて乳房をマッサージでき、乳管閉塞、乳管炎の予防だけでなくカゼインの量を増やす効果もあるそう
8🇫🇮Smart Electric breast Pump
ワイヤレスで軽量、静かなUSB充電の搾乳機
ミルク(保存)バックからそのまま直接授乳も可能
9🇺🇸Lilu Massage Bra
マッサージ機が内蔵されたブラ 母乳の出を30−50%UPさせる
ミルクボトルと接続して使用することも可能
10🇮🇳KEYAR
妊娠中の胎児と母親の心臓と子宮の収縮をモニタリング
データをアプリにまとめられ、長期的な体調の変化をモニタリング可能(写真左)
11🇺🇸Nurture(Imalac)
搾乳機と接続して使用することができるスタイリッシュな母乳マッサージパッド
アプリにより設定可能(写真右)
12🇦🇺bodyICE woman Maternity Care Pack
スタイリッシュな女性のための冷温感パック
出産後の炎症を冷やしたり温めて乳腺の詰まりを緩和したりなど使い方は色々
13🇯🇵分娩監視装置iCTG(Melody)
安心安全な出産を届けるための周産期遠隔医療の推進装置
胎児の心拍と、母親の陣痛をセンサーで計測し、ネット経由で世界中の医師に連絡可能
14🇯🇵hug+u(Famileaf)
妊婦向けの体調管理アプリ
性器出血などの妊娠期に特化した項目を扱い パートナーと状況をシェアなどさらに機能を追加予定
15🇯🇵じょさんしONLINE
オンライン相談や講座など世界のどこにいてもいろんな形の妊娠、出産、育児をオンラインとオフラインで助産師が伴走するサポートシステム
16🇺🇸VーSling Pelvic Support Band&Leakproof Nursing Bra
妊娠による骨盤の痛みを緩和するためのベルトとワイヤーレスで母乳が漏れない授乳ブラ(写真左)
17🇮🇩Sehati TeleCTG
モバイルのアプリベースのCTG胎児心拍数陣痛図の測定器
都市部や農村部など場所を問わずに医師や助産師が使用可能(写真右)
18🇫🇷Perifit
膣に挿入して骨盤底筋を鍛える(写真左)
19🇳🇬Mumspring APP
妊娠や新生児に関する正しい指導となる情報提供アプリ
赤ちゃんの成長もアプリに記録可能(写真右)
20🇮🇪Coro
授乳時の母乳量を正確に測定するディバイス
記録データから授乳の変化や左右の母乳量の差、同齢の赤ちゃんとの比較などが可能
21🇺🇸Willow
ウェアラブル搾乳機
ミルクバックにはメモリもあり目視での母乳量の計測も可能
この分野のプロダクトやサービスに触れて感じた事は、妊婦サポートとしては、地域差や環境による情報の差を埋めるサービス、安全な出産を選択するサポートがが目立った事。まだまだ、昔からの根付いている迷信的な情報も多く、また最新の情報があったとしても妊婦の状態は個体差があり、今、自身がどこにいるのかを迷う妊婦が多くいることを表していると思われる。
産後は、母乳が注目されている事が驚きでした。自身のイメージでは、アメリカやヨーロッパは粉ミルクが主流でさらにお手軽効率化な素材が発達しているのだと思っていました。母乳に関しても量や栄養価に個体差があり、また粉ミルクよりも手間がかかることから、その部分をサポートする商品が生まれおり、特に働く母親目線で開発されている様に思われ、アイテム自体もそのライフスタイルに合うデザインが施されていました。もちろんそれは、femtech自体が経済先進国中心であることが大きく影響しているのは間違い無いのですが。
また、知らず知らずに、手間を掛け、機械に頼らず手作りが素晴らしい母親!という像を女性である私自身も持っていた事にも気づきました。頼ることは悪いことではなく、自然なこと。そんな認識も一緒に広めていきたいと思います。
*あくまでも世界のfemtechの一部を紹介しており、商品やサービスを推奨するものではありません
*それぞれの商品やサービスは既に流通しているものから、スタートアップで開発中のものも含まれており、全ての機能や効能に対するエビデンス等が立証されているものではありません