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初めて戦争を実感したもの

夏になると毎年戦争の話が周りで多くなります。

ドラマや映画はストーリーが立っていて、登場人物も普段画面越しに見ている人達だから、知識としては入ってくるけど、実感としては入って無かった。教科書や資料として残る写真も白黒で画素も粗くて、昔の写真というイメージ。

そんな風に思っていた事に初めて気づかせてくれた絵があります。今、オラファー•エリアソンの展示で話題の現代美術館で同時期に開催中の”MOTコレクション”内の、向井潤吉氏《影(蘇州上空)》です。タイトルと絵から蘇州上空を飛ぶ飛行機の影だと分かります。ただその大きさに目を奪われました。最近路線が変わって都内上空でよく見られる様になった飛行機。かなり大きいものもあるけれど、その影を感じる事はありません。でも、この絵の場面に遭遇したら、その影を感じずにはいられない大きさです。しかも、サイズも今の飛行機よりは小さいだろうから、どれだけ低空を飛んでいるのか?しかも、映画やドラマだと一機では無くかなりの数があったはず。そして、どれほどの音と風が吹いていたんだろう??

今まで考えた事が無いイメージと感覚が頭に浮かび、初めて恐怖を感じました。この時代、世界の各地でこの絵の様な日々が起こっていた恐怖です。

今、サスティナブルという言葉が起こっているのも、もう2度と戦争をさせない為なのかもしれない。技術もパワーも上がっている現代で戦争が起こってしまっては、地球のどこかの話ではなく、地球そのものにダメージを与えてしまい、何も生まない何も生まれない地球になってしまうかもしれない。

持続可能な社会へ。

地球にある国々、人々は繋がっている事。

正にオラファー•エリアソンと合わせて見たい展示です。

もし、まだの方は是非一度見てほしいです。





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