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~ARIGATO SUGADAIRA~

2022年8月20日土曜日。
この日は菅平にとって一年で最も人が集まる一日です。
サニアパーク(ラグビー場 6 面を擁する運動公園)では、大学強豪チームによる練習試合が 複数重なるためです。しかし、朝から空模様は怪しく、午後からは本降りの雨に。 イベントの根幹の一つである星空鑑賞は、この時点で難しい状況となりました。 それでも、この難しい状況さえも楽しんでしまえ、というのもラグビースピリットの一つです。
RCCA メンバーは晴天時と同じテンションで会場の準備を進めていきます。

イベントスタート。
相変わらず雨は降り続けています。
テントでは、BBQ スタイルでラムチョップやソーセージ、地元産のトウモロコシなどが鉄 板の上に並べられ、食欲をそそる香ばしい匂いが、プロの DJ による音楽とともに会場内に 漂っています。
来場者もひとり、またひとりと増えていき、BBQ とビールを堪能しながら別のテントブー スで販売されるビーチサンダルを物色したり、それぞれラグビー談義に花を咲かせたりし ています。
まさに、RCCA が目指しているアフターマッチファンクションの雰囲気が出来てきました。


陽が落ち、あたりが暗くなってきた頃、焚き火に火が灯ります。 ごく自然に、そのまわりに人々が集ってきます。 焚き火を見つめる人々は笑顔です。 いつのまにか、雨は小降りになってきました。
来場者は延べ 50 人ほど。
中には、ラグビーボールにはじめて触れる人も。 フォワード経験者にリフトしてもらってラインアウト体験をしてみたり、ゴールキックに チャレンジしてみたり、ラグビーボールが人々のコミニュケーションツールとして良い仕 事をしています。

そろそろ閉場かなという頃、誰かが空を見て叫びます。 「星が見えるよ!」 満点の、とは言えませんが、雲間に見えた数個の星は、そこにいた人々の心を幸せにするの には充分でした。

一夜明けて翌朝、会場の撤収で再び RCCA メンバーが集まったとき、空は快晴。会場を快く貸してくれた四阿屋(あずまや)さん、什器や運営に多大な貢献をしてくれた山 音荘のマサシくんなど、菅平の地元の方々の協力を仰ぎながら、選手以外の人を対象にした はじめての夏合宿シーズン中イベントは幕を閉じました。

現在、RCCA は菅平クラブハウス計画を進めています。 これが完成したとき、今回のようなイベントが、毎日のように開催されることを想像すると、 本当にワクワクが止まりません。
スパイクを履かないラグビークラブは、今回のようなイベントを繰り返し開催しながら、多 くの人々にその概念や目的を伝えていきたいと思っています。

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