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TWI-Lite&Arduinoで簡単自作RC!

こんにちは、Rcatです。
今回は私の初回作である TWE-Lite × Arduino ラジコンの解説をしたいと思います。
※昔の内容なので最新は進化している可能性もあります。
なお、本記事テキスト収集向けの下記動画抜粋となります。
動画でしか手に入らない情報もございますので視聴の方もよろしくお願いします。

TWE-LiteとArduinoで何ができる?

今回のネタであるTWE-Liteは1対1通信を目的として作られた無線マイコンで、2個あれば誰でも簡単に無線通信ができます
つまり、コントローラーに1個、ラジコンに1個載せることで自作ラジコンが作れてしまいます。
さらに、予め"アプリ"という形でプログラムが提供されているので用途に応じて最適なものを公式からDL→書き込み(専用ライター)することができるので自分でプログラムする必要もありません。
初回は"超簡単!標準アプリ"が書き込まれているので開封してすぐ使うことができます。
TWE-Liteのプログラムには専門知識が必要で難度が非常に高いですが、簡単な電子工作環境がありましたね・・・?そうArduinoです。
というわけで、Arduinoで車体を作り操作の信号をTWE-Liteで送信することで無線ラジコンが完成します。

具体的なRCの仕組み

Arduino側

まずはArduinoで車体側を作成します。
Ver1ではタミヤのバギーキットをベースに、Ver2では完全自作で本体を作成しています。
最低限、ステアリング用のサーボモーター原動機用のモータードライバが必要です。
最近私はローテーションサーボを制御と回路が楽なのでよく使っています。その代わり速度は出ませんが・・・w。
後はお好みでライトやウィンカーを追加しましょう。
いずれもArduinoを使えば簡単に作ることができます。詳しくは次の回路図と動画の方をご視聴ください。本作以降の作品でもいくつかRCがありますのでそちらも参考になると思います。

Ver1 RC

回路図

本体の回路図を提示しておきます。
初回と2作目なので今よりだいぶ荒がありますね…
まぁ参考程度でお願いします。TA7291なんて今は廃番ですし…。
ちなみに、Ver1はリモコンアプリでIOピン状態をそのまま反映、Ver2はシリアル通信アプリでArduino→TWE-Lite→TWE-Lite→Arduinoという伝達経路をたどるのでコントローラの回路も書いてあります。

Ver1回路
Ver2回路

Arduinoの図記号が変だなと思った方は下記参照
Arduino本体をそのまま使うとスペースと予算がかさばるので乗っかってる黒い部分(マイコンという心臓部)だけを取り出して利用しています。


TWE-Liteで通信

回路図でちょっと先出しましたが、2作で通信方法が異なります。
Ver1ではリモコンアプリを使用しており、こちらはコントロール側のIOピン状態(HIGH/LOW)をリアルタイムでクライアント側が反映するというもっとも単純で使いやすいアプリです。
回路図中央にあるTWE-LiteのピンとArduinoのピンがつながっており、TWE-Liteのピン状態をArduinoが読み取ることで操作を受信する仕組みです。
仕組みは簡単ですが、Arduinoはそれだけ多くのピンを受信に割く必要があります。

Ver1 回路と伝達経路

Ver2ではシリアル通信アプリを使用しています。
通常のArduinoではRX/TXを結線して通信を行いますが、ここにTWE-Liteを挟むことで無線化することができます。
コントローラー側にもArduinoが必要になりますが、それだけ高度な操作データを送信することができるようになります。

シリアル通信アプリって?

シリアル通信にすることでコントローラーは以下のようになりました。

  • アクセルを踏み込み具合で調節(PWM)が可能

  • ハンドルを回し具合で送信(疑似ステアリング)が可能

  • LDCディスプレイを搭載し、設定をコントローラーから送信可能

Ver2コントローラーと機能
Ver1 / Ver2通信方法比較

まとめ

TWE-Lite × Arduinoいかがでしたか?
非常に簡単に無線通信(しかも結構長距離)できるので色々応用が利きそうですね。値が張るのが玉に瑕ですが…。
Ver2はソースコードも動画の方で公開しておりますので是非ご視聴ください。
他にもWi-Fiを利用できるESPマイコン版のRCも制作していますので合わせてそちらも見てみてください。


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