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英国でリカバリーについて考えた〜その1

畏友りえちんからリカバリーカレッジ視察に誘われてひとり勇んで英国へ乗り込んだあんちゃんを待ち受けていた想定外の事態。本場のリカバリーカレッジでまさかのクライシス状態に陥ったその理由とは!?

執筆者:あん

 私が2018年2月にイギリスのリカバリーカレッジの視察に行ったのは、本当に偶然&幸運だった。東京のりえちんから、何かの連絡を取っている時に「今度、また、イギリスのリカバリーカレッジの視察旅行があるけれど、一緒に行かない?」と、誘ってもらったのだ。親しく感じているけれど、頻繁に連絡をとっているわけではないりえちんと、あの時、連絡する用事が無かったら、知らないでいたかもしれない。本当に「誘ってくれて有難う!」と言いたい。

 この時の研修は、全行程が約2週間で、それぞれが参加できるところに参加する、現地集合、現地解散というものだった。私も、高知からたった一人で途中から合流をした。

 私にとっては初めてのイギリスで、しかも合流場所はロンドンから離れたドーセット州のボーンマス。イギリスの地図もよく分からないまま、自宅からネットで航空券やホテル、イギリスの長距離バスを予約した。

 当日は、高知空港⇒羽田空港⇒ヒースロー空港⇒ドーセット駅とたどり着き、タクシーで予約したホテルに向かった。ところが、着いたホテルの様子がおかしい。暗いフロントの前でスタッフ2~3人で話している。「予約をしてあるが…」というと、怪訝そうな顔。パソコンで打ち出しておいた紙を見せると、何か話し始めた。前の日(か前々日?)に、キッチンでボヤが出て、営業が出来なくなり、予約客には断りの連絡をした、との事。どうやらその連絡が届いていなかったらしい。急遽、近くの別のホテルを手配してくれた。部屋に入ってホッとしたのを覚えている。

ボヤのホテルあるいは滞在したホテルのどっちかのホテル

 と、ここまで読むと「旅慣れた英語が分かる人みたい」と、思われるかもしれないが、まったくそんなことはなく、自宅からの各種の予約はパソコンで翻訳機能も使って行ったし、英語もたいして出来ない。それなのに、後から不思議思ったのは、どうして割とすぐにホテルの状況が分かったのか、そもそも駅から乗ったタクシーの運転手さんと、大阪についてやりとりしていたのは私なのか…?

 そんな調子だったので、割と楽観的に、先に現地入りしていた人たちと合流して、翌日の研修に参加した。ところが、ここで、まったく英語が分からない、ということに直面し、みるみる元気がなくなっていった。まさにクライシスである。

 と、いうことで、次回は私自身の英国でのリカバリー経験を少し書いてみたいと思う。

✍️続く

【執筆者自己紹介】あん
東京の病院で勤務した後、名古屋の事業所で働き、さらに西に流れて高知に在住。15年ほど前に、名古屋の住宅街の小さな事業所で、少人数の仲間と、メアリー・エレンコープランドさんに出会う。小さなワークショップでWRAPに初めて出会い、リカバリーの旅が始まる。夜寝る前のヨガと、コーヒーが元気でいる道具。



【お知らせ】

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