「師匠の教え」:気づき

不思議な方にお会いしました。藍色の作務衣が似合う行者さんです。私は米国にて博士課程を修了していますが、彼の語る言葉は、今まで学んだ知識とは全く別の知識であり、目を見張るものがあります。教科書やこの世の書物からでは学ぶことができない奥深いことを教えてくださるのです。この世の学問ではなく、人間としての教養を教育してくれる偉大な先生です。

この世の学問の知識と彼の教える人間としての生き方をコラボレーションさせることができるのであれば、学問を得ることは真に意義があり、その真髄を理解することができます。そして、この世がどれほどより良い所となり、どれほど悩む人々を救うことができることでしょうか。

師匠は、「気づくことが大切だ。」と言われます。教えてもらうのを待つばかりではなく、自分で気づいていくこと。人は目に見えないものによって生かされている。酸素や窒素、普段忘れてしまっていることに気づく。例えば、暖房器具。災害にあって、初めて気づく。何気ないことでもちょっとずつ気づいていく。

自分で気づいたと思い、喜んで報告すると、「いや、それは気づきではない。」と師匠によく言われます。「また外れてしまったか」とちょっとガックリ。師匠の言われる「気づき」には一捻り必要。いや、私の考え方がねじれているので、真っ直ぐにしなければいけないのかな?この修行は博士課程を卒業するより困難ですが、自分の魂の成長への楽しいチャレンジです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?