覚悟が必要!?カーボンハンドルを使う上で知っておくべきこと
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◎カーボンのメリット・デメリット◎
メタル(金属)よりは軽量であるということは多くの人が認識しているメリットでしょう。
メリットはそれだけではなく、カーボンシートの重ね方次第で狙った強度を持たせられる点や、造形の自由度が高いという点もあります。
デメリットとしては、まず価格が想い浮かぶでしょうか。
メタル素材と比べるとどうしても価格が高くなります。
製造過程が複雑であり、それによって膨大な人件費や設備費等があるため、これは当たり前と言えるのではないでしょうか。
デメリットにも含まれますが、大きなリスクとしては破損しやすいという点が挙げられます。
写真は大手ブランドの純正カーボンハンドルですが、落車(転倒)によってダメージを受けたものです。
普段はバーテープが巻かれているのでクラック(ヒビ)が入っても発見が遅れることもあります。
そしてそのクラックがある日突然、走行中にボキッと折れることになったとしたらどうなるでしょうか?
落車&重大なケガは確定、普通に死亡事故に発展してもおかしくはありません。
◎カーボンハンドルどうしの価格差はどこに?◎
カーボン製ドロップハンドルだと3万円~というのが相場のようです。
その一方で、極端に安いカーボンハンドルも流通しています。
違いは主に2つあります。
1つ目はブランドの信頼性です。
実在する自転車店で取り扱われているブランドのものは、店舗からメーカーへのフィードバックも行なわれ、品質はどんどん改善される傾向にあります。
ブランド料が含まれるとも言えますが、そこには大きな安心感があるのもまた事実です。
無名のブランドやマイナーブランドのものが全て悪いとは言い切れませんが、相場より極端に安い商品に安心が付いてくることはありません。
安物買いの銭失いになる覚悟でギャンブルをしたい人にはありかもしれませんが、自分の命を預けるパーツにギャンブルをしますか?
2つ目は製品の工作精度です。
価格の高い製品は検査工程も多く、その分高品質なものが流通しています。
一方、極端に安い製品は人件費を削るため、検査回数や検査工程を省略しているようです。
そのため、流通している製品の工作精度にバラツキがあり、『不良品』としか言いようが無いようなものでも『正常品』として出回っています。
リアルバイシクルネットの運営メンバーで、とある中国ブランドのハンドルバーを組む付けた際、シマノのSTIレバーがまともに通らなかったという例がありました。
また、自分の取引先ショップ様ではお客様持ち込み品の『中華カーボンハンドル』にシマノの105(R7000)を規定トルクで組み付けたら、ハンドルバーにクラックが入って使い物にならなくなった例もあります。
受付時にそのリスクについて説明し、お客様も納得の上でのご依頼だったとのことでクレームトラブルには発展しませんでしたが、そのお客様はハンドルバーと工賃がムダになりました。
相場の製品より安い製品を複数購入し、その度にまた同じ工賃を支払う覚悟があれば極端に安いカーボンハンドルを試してみてもいいかもしれません。
しかし、商品代と工賃と時間をまとめて節約するなら、有名ブランドの物を最初から選択することをおすすめします。
◎あとがき等◎
by シルバー
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