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師走入り 筆を眺めて 傷だらけ そっと触れゝば 我がことのやう 意味:師走になり愛用の筆を眺…
冬の朝 きりゝと締まる 空気触れ 我が身も締まる 気持ちこそすれ 意味:冬の朝のきりりと引き…
短歌とは 己が心の 雄叫びを 投げつけ喚く 魂の歌
愛娘 期待と不安の 新学期 花弁となりて 着いて行きたし 意味:愛する娘が期待と不安を持って…
陽だまりの 温さほのぼの 雪溶けて 潤む道の端 春遠からじ 訳:厳冬も過ぎ去ろうとしている、…
陽も射して 路傍の雪も 緩やかに 融けて麗らか 立春間近 訳:厳しかった寒さが薄れ、穏やかな…
丑三つの 静寂にどさり とどろきて 窓開け見れば 塊の雪 訳:草木も眠る丑三つ時、静かに寝ていた私に「どさり」と何かが落ちる音が耳に入った。慌てて窓を開けて外を見ると、屋根から滑り落ちた雪の塊があるだけだった。
晴れ渡る 西の空から まだ見えぬ ちらり雪雲 見えた気がして 訳:この冬一番の寒波が訪れると…
寒き夜は 薄き硝子の 向こうから ぴりりぴりりと 窓叩く風 訳:冬の夜は寒さもひとしお。風も…
雨音を メトロノームと 思ひつゝ 筆のリズムも 踊る十五時 訳:しとしと雨の15時。私の周囲の…
さゝめ雪 地に着く前に はらはらと 融けて消えゆく さだめ儚き 訳:私の眼の前に細雪がはらは…
漏れた陽が 瞼覆ふは うたゝ寝の 終わりを告げる 太陽の声 訳:うたた寝をしている僕の瞼に、…
若きころ 腕に抱きし 吾が甥は 翼広げて 今飛び立てり 訳:若いころ、この腕に抱いて誕生を喜…
屋根の雪 融かしつゝあり 陽の光 吾が手に触れて ほのりと温し 訳:薄っすらと屋根に積もった雪は、太陽の光の勢いに融けつつある。そんな陽の光が私の手に触れて、ほんのりと温かく感じた。太陽の光は人の心まで温かくするんだね。