フォローしませんか?
シェア
蕎麦喰ひて 底に残りし 此の一本 腹膨れずも 愛でるべき哉 意味:蕎麦を食べていると、器の底…
祈りつゝ 今か今かと 待つ親に 泣いて教える 誕生の瞬間 意味:我が子の誕生を今か今かと祈り…
暑き夜に 上がる花火が 咲く刹那 ぴたりと止まる うちわの扇ぎ 意味:暑い夜の花火大会。夜空…
短歌とは 己が心の 雄叫びを 投げつけ喚く 魂の歌
我が肩に はらり降り落つ さくら花 側に居てよと 歩みもそろり 意味:私の肩に桜の花びらがは…
幼な子が 祖母と耕す 畑では 土のみならず 心耕す 意味:散歩をしていると、畑で小さな子ども…
休日の 朝餉の後は 微笑みて 白磁の匙を 珈琲の海へ 訳:休日に少し遅めの朝食を取った後は、先日買い求めた白磁のスプーンを取り出し、微笑みながら豊かに薫るコーヒーの海へと差し入れた。
辰の刻 求めし蕎麦は 城下町 きりゝと硬く 旨さ十割 訳:午前八時に家を出て食べに行った蕎麦…
咆哮を 散らして龍は 空に消へ 海女美の庭に 桜ひとひら 訳:雄叫びを撒き散らしながら、タツ…
春風が 弥生の名持て そよぎ来ぬ 此処は灰殻 懐かしき街 訳:急に暖かくなり、春風が弥生三月…
夕刻の 陽は傾きて 蛮殻の ざわめき熱し 祭の前夜 訳:バンカラ街の太陽は傾いて夕陽になった…
白黒の バスタブ振れば ふんだんに ぽわりぽわりと 四度の泡沫 訳:引き締まった白黒に塗り分…
陽だまりの 温さほのぼの 雪溶けて 潤む道の端 春遠からじ 訳:厳冬も過ぎ去ろうとしている、…
世の中の 憂さは多かれ 苛立つも 我が手我が筆 誰も止めれじ 訳:世の中には不条理や理不尽が沢山あり、自分の小さな存在ではどうすることも出来なく苛立ってしまう時もある。 けれど、私の手で握った私の筆を誰も止めることは出来ない。創作は誰にも邪魔されないのだ。