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映画「白爪草」感想(ネタバレあるよ)

こんばんちは、レイです。9/19日から公開された映画「白爪草」早速観てきたので感想と考察を垂れ流していきたいと思います。 

その1 この作品における色から見る白爪草

僕はこの作品を見る際に、「色」という部分に注目して観て欲しいなぁと思いました。

まず、蒼ちゃんの「青」紅ちゃんの「赤」その他登場人物(主にカウンセラー)は「紫」この色の持つ意味を解説して行きたいと思います。

まず赤と青の対比。コレを頭に入れておくと物語が分かりやすくなるんじゃないかなぁと思います。

ゲームなどでは味方は青、敵は赤。と色分けされていたりする事が多いですが、「白爪草」に当てはめて考えるのなら青は安全色=無実、赤は危険色=殺人犯という事になります。つまり殺人を犯した紅と両親を殺された蒼という分かりやすい対立構図を作れます。

ですが、この作品には「紫」という存在が出てきます。紫は、赤と青を混ぜ合わせて出来る色、つまり中立と言えるでしょう。逆に言えば、どちらにもアクセス出来る存在という事です。紫の介入により、この対立構図は赤と青の対比から、お互いの色の取り合いという対立へと変貌します。

蒼は紅を、紅は蒼を手に入れようとします。

此処で、紫からは「中立」というよりも二つの色を掻き乱す「混沌」としての側面が見え始めます。     そして、この辺りから青=安全、赤=危険という最初に提示した色の役割は反則的に機能します。

「紫」つまりカウンセラーの洗脳的な行動により激しい思い込みに囚われた蒼はもはや、「青」ではなく「紫」に濁されて「赤」に近い存在になってしまった。   こうなってしまえば青(安全色)は居なくなり、双子は揃って赤い存在となってしまったのです。

紅は蒼になり「青」の人生を手にしようとしましたが、その前に、自身の計画のせいで蒼は「赤」に染まってしまっていた。しかも、蒼の残した日記から蒼は自身の事を気にかけていた(青い存在にしようと自分の為に考えてくれていた)と知り、自身の計画が徒労だった事と結果的に自身の身を追い詰めていた事を知ります。     紅は「赤」のまま、蒼は最後死ぬ事で「赤」から解放され「青」のまま。

結局願いが叶う事はなく物語は終わりを迎えます。

紅は青(安全で自由な人生)を手に入れようとしますが結局は失敗に終わっちゃうんですね。

その2は疲れたのでまた今度!!!

DMとかで自分なりの考察送ってくれると大変嬉しいのでお願いします。





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