8月13日(土)フィードバックは絞って誰もが使えるようにする〜体育論文より〜#184
みなさん、おはようございます。(こんにちは。)(こんばんは。)
今日も昨日に引き続き、体育論文を読んで簡単にまとめ、そこから自分が考えたことの記事を書きます。
(詳しいところは、実際に論文を読んでくださいね)
↑昨日の記事です。
この記事で体育論文からの記事も第三弾になります。
(書くのが疲れる記事なんですよ笑)
マイペースに頑張ります。
では、今回の論文はこちらです。
実は、昨日のフィードバックの論文とつながるところがあります。
それは今回の論文のタイトルにあるように、
「個人の進歩」を強調した教師の言葉かけ
これはまさにフィードバックそのものであるからです。
その個人の進歩を強調する言葉かけが児童の動機づけにどのような効果を及ぼすか、要するにフィードバックする際に「個人の伸び」に意図的に焦点化することで、児童の意欲が高まるかどうかを検証するということですね。
ちなみに、学習評価が学習意欲に影響する心理的プロセスを検討した先行研究では、自己の能力ばかりを評価されると「課題に対しての意欲や興味を低下」させてしまい、逆に自己の到達度について評価されると「内発的動機付けを高める」とされています。
これらが体育においても同じことが言えるのか、こちらも先行研究によって個人内評価による言葉かけを多用する授業と通常の授業を比較しており、個人の進歩を強調する教師の言葉かけの有効性は既に示唆されています。
ただし、この先行研究は六年生だけを対象にされており、他学年での有効性は未検討で、また複数教師による比較によるものです。
今回の研究では、
他学年、そして同一教師での介入前後の比較を明確にするために行われています。
具体的に言うと、小学校中学年である4年生担任の1教師を対象に複数単元を継続的に調査して、個人の進歩を強調する言葉かけが児童の動機づけにどのような効果を及ぼすかを検討しています。
(介入単元と未介入単元で比較する)
では、もう結論に行きましょう。
児童の動機づけの変数や形成的授業評価から比較すると、
介入単元における個人の進歩を強調する教師の言葉かけが、学習によい影響を与えている。
となっています。
つまり個人の進歩に対しての言葉かけはやっぱり有効だということです。
なぜこのような結果になったかの理由は、児童の言葉かけの認知数と動機づけ変数得点や形成的授業評価得点の相関や、具体的な言葉かけの事例から考察したことが何点か論文には書かれてあります。
そこは、実際に論文を読んでもらうとして、興味深い記述が1つありました。
それは、教師による個人の進歩を強調した言葉かけが、
児童相互の言葉かけを促進する効果がある
ということです。
教師の言葉かけが、子どもたち同士の声かけ、関わり合いを増やす効果があるとも言い換えられると思います。
教師が一方的に進める画一的な授業よりも、子どもたちが協働できる学習の方がよりよいのは言わずもがなだと思います。
さて、ここからは個人的な考えになります。
ここで自分が考えたのは、授業の中で闇雲にフィードバックをするよりも、今回のような個人の進歩も含めて、
『フィードバックする内容を学習過程に合わせて、ある程度絞っていく』ことが、
子どもたち同士でのフィードバックや効果的な関わり合いをより多く生むだけでなく様々な可能性を広げられるのではないかと言うことです。
今回の研究で、教師の言葉かけが子どもたち同士の関わり合いにも大きく関係するということが分かりました。
ならば、まずはその言葉かけの内容を意図的に絞ることで、より子どもたちへの認知度を高めて使えるようにしていきます。
フィードバック力の獲得です。
そうすると、児童か行えるようになった分、教師だけが行うよりもフィードバックの認知件数が確実に増えることが見込めます。
前回の記事にも書きましたが、フィードバックは認知されることで始めてプラスを生み出します。(伝わることに意味がある)
ならば、それが授業内の至る所で飛び交うようにしてしまえばよいのです。
ただ、フィードバックと言っても何を言えばいいか分からないってのがありますよね?
ここでは技能面での話になってしまいますが、動きのコツを合言葉などで設定してフィードバックの材料にすることです。
例えば、跳び箱の着地だとしたら、『ふわっ(膝を曲げる)』や『ピタッ(足をそろえて止まる)』という明確な合言葉を作り、単元の中で、その時間はそこだけに絞るなどとしてしまえばフィードバックすることへのハードルも下がります。
教師が多用する→子どもたちも使えるようになる→子ども同士の相互作用も生まれる→授業もよりよくなる。
これは理想的な流れですね。
(ま、こんな簡単に上手くいくとは思ってはないですが)
ちなみに敢えて、技能面にとらわれずに肯定的なフィードバック(褒め言葉)に絞る日があってもよいと思います。
最後にまとめます。
曖昧なフィードバックよりも明確なフィードバックをしよう!
そのために見るべきポイント、伝えるポイントを絞ろう!
ってところで、論文のnoteの一つ目の記事に書いた集団思考場面がこのポイントを絞るという意味では大きく関係すると思います。
むふふ!
書いてきた記事は繋がるのです!
というわけで、今日の記事は終わりです。
お読みいただき、ありがとうございます💪
さて、こちらのnoteですが、本日で連続184日更新中です。
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では、今日も一日ご機嫌で✨
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