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「しくじり先生」とラファエル

Abemaで「しくじり先生」を観ていたら、先生の中にラファエルというYouTuberがいた。
私は知らなかったものの、登録者が200万人ちかくいる大物YouTuberらしい。

「フェラーリを買いたい」という動機で、稼げる副業を探し始め、YouTubeに目をつけ、ビジネス上の戦略をたて、全然好きでもないし面白いとも思ってない動画を粛々とあげつづけて、今の地位を築いたらしい。

「好きなことで生きていく」の真反対である。

「『フェラーリを買いたい』ために、会社員をしながら毎晩ほぼ徹夜して自分でも面白いと思ってない動画を一年間アップし続ける」って、私からすると地獄でしかない。

まず「自分でも面白いと思ってないものをアップ」っていうのが無理だし、「フェラーリ買いたい」という動機も一mmもわからない。フェラーリじゃなくてもわからない。

私は

「◎◎買いたい」<<<<<「寝たい」

だし

「◎◎買いたい」<<<<<「どうせコンテンツをアップするなら、自分が良いと思うものをアップしたい」

である。

もし私がどこかの並行世界で「自分で面白いと思っていないコンテンツを淡々とアップして成功者になった」としても、私の心は虚しいと思う。

「なんでこの世では、『お金持ちになること=成功』になってるんだろう?」
と思った。
もしラファエルの人生が私の人生だとしたら、たとえフェラーリが何台買えても大失敗である。

「「お金持ち」とか「有名」とか、わかりやすいゴールはこの世にたくさんあるけど、まず自分でゴール設定をブラさないようにしないといかんな」と、あらためて思った。

全然共感できないけど、ファラエルさんの成功戦略自体はかなりクレバーで知的好奇心をそそられたので、番組自体は非常に面白く観た。めちゃくちゃメモをとった。



(「しくじり先生」にはハマって毎日10本ぐらい観てるのでまた感想を書くと思います。
去年、人生最大の試練が来た私は「いろんな人の伝記を読みたいな。というか、世の人がどうやって人生最大の困難を乗り越えたのか知りたいな」と思っていたのだが、そのニーズにガッチリマッチする番組だった。
峯岸みなみとか、与沢翼とか、梅宮アンナとか、そうそうたるメンツが揃ってる。
人生の教材としてめちゃくちゃすごいコンテンツだなと思った。
時に先生が泣いたり、言い淀んだり……と、生生しさが感じられるのもよい。)

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