見出し画像

ふとしかことから、AIについて、企画マーケについて

#AI #プログラミング #企画・マーケ

こんばんは、まだ昨日の疲れが抜けず午後は少しさぼり気味になったれさっくです。

(途中から話が拡散して長文になります・・・笑)

9階に住んでいるのですが、エレベーターがちょうど止まっていて、ラッキーと思ってボタンを押したら、扉は開かずその瞬間にさってしまいました。夕方だったので、おそらく帰宅した人が1階でボタンを押すタイミングが0.XX秒の差で早かったんでしょう。そしてちょうど9階に住んでいる人の帰宅だったので、9階に戻ってきました。

もしエレベータが状況認識できれば、ボタン押されたタイミングは1階のほうが早かったけど、その差はカンマ数秒。後で押された9階のほうを優先して、ドアを開いて先に乗せてくれればエレベータの往復1回分少なくなって、省エネになって環境にも人にも優しいものなるのにな、瞬間的にそんなことを思ってしまいました。

プログラミングを勉強している最中ですが、プログラミングだったら、

1階のボタン押される>1階へ戻る指令が出る>動作が開始される>動作開始後でも1秒以内に現在階でのボタンが押されれば、動作を中断して現在階で扉を開ける条件を付加する

すごく単純ですがこんなプログラムを最後1つ余計に条件としてあれば実現できるのかなと思いました。

AIで考えるとこれはどういう動作、プログラミングになるんだろう。1対1の条件でなく、さまざまな状態を考慮しながらもっと省エネ、効率化をエレベータ自身が考えて制御できるようなことも実現可能なのか?この1シチュエーションだけでなく様々な細かいケースで省エネ判断ができるのかな。そういうのトータルでみたらすごい付加価値になるな。

そんなことを考えてこれから勉強しようとしているAI言語にわくわく感を感じていました。

一方で、プロダクトの開発企画に携わるものとして、投資対効果を考えると例えばこういう付加価値を付けるにも開発費が大きくなる。そしてその開発費は価格にも乗ってくる(価格に乗せない場合、よっぽどロット増加が見込めるかどうか)。もちろん省エネで環境にも良いことはわかるけど、実際のビジネスで考えたときに、開発費をかけて付加価値を付けたとしても、集合住宅のエレベータで考えるとそれがロット増につながるのだろうか、つなげるにはどうしたらいいか。AIにより電力で見ると省エネにつながることを数値化して、AI搭載と非搭載の従来機と比べて、省エネ分でアピールする?でも集合住宅のエレベータ導入時はやはり実感として見えない未来の電力省エネ効果より、イニシャルコストが優先されるのかな。

ふとした動作から、そんなことを頭の中でどうどうめぐりで考えてしまいます。

こういう時、企画やマーケティングの役割ってなんだろう。

このケース、乱暴にいうと2つの企画案ができる。

①電力効率化AI導入なんて余計な付加価値を付けて開発費をかけない。その分価格も抑えて少しでもイニシャルコスト低減の余裕を持たせて、ターゲットにアピール。

②電力効率化AIという付加価値を付けて、電力消費を将来にわたって低減できること、地球環境にも優しいことをアピール。他社や従来機と比べてイニシャルコストには影響するかも知れないが。

おそらくビジネス収益シュミレーションだけで考えると、冷静に考えれば今の日本だと①のほうが有利だろうと思う。②を有利のシュミレーション結果を出すのは少しアンリアルだ。※

(集合住宅導入というターゲットで考えると、圧倒的にイニシャルコストが購入の決め手になるはず(この理由はここでは割愛)。そう考えると、求められていない付加価値を付けるよりも①のほうがビジネス的にはリターンが大きいとシュミレートするほうが自然と思う)

こういう分析は企画・マーケが行うが、判断は経営者、つまり会社の方針社風が決定する。目先のビジネスリターンより環境への貢献や会社理念などで、②を選択する経営者がいたらかっこいいな。企画・マーケッターも冷静に分析して②のほうがリターンは少ない、だけど②を推す、経営者もそれを理解した上で②にする。そんな会社があれば、かっこいいし幸せな仕事ができそう。

ただ、今の日本の企業価値観でいうと、まあほぼほぼ①になるのかな。その日本企業の価値観を作り出しているのも、消費する日本人だ。環境負荷低減よりも圧倒的に導入コスト優先だと思う。

ただ企画者・マーケッターとして、社会に貢献する仕掛けができるやつになりたい。それに乗る会社・経営者も増えてほしい。そんなことを思った。

エレベータに乗りそびれただけで思考が拡散してしまったが、AIをどう実社会に生かしていくのか。それも人間しだい。どうなにITが発展してもそこをどう実社会に反映させていくかは、やっぱりあくまでも人間の判断や姿勢、価値観によるものだとしみじみ感じた。

※の部分 To 若い世代

(話はそれるが、実際 日本企業では"環境に良いプロダクト"を作る、"AIを活用する製品を作る"、なんて時のトレンドにのった社長方針が出ていた場合(これはしばしば無能な経営者が口先だけで軽く行う)、②を提案する雰囲気になるが、その場合、ビジネスのシュミレーション結果を①より不利な形で提案することは、受け入れられないことが多い。冷静に試算したら①のほうが上回るとあなたが(誰もが)判断できるような状況であってもだ。

本音は置いておいて、②のほうが収益が上がるストーリーを描いて(でっちあげて)持っていくのが正解だ。優秀とみなされて、出世にもつながる。

結果はどうなるの?後で責められないの?と思うかもしれないが、その頃には自分も担当ではないかも知れないし、経営者だって変わっているかも知れない。だからあまり問題にならないのだ。

「冷静に①と②の収益シュミを出して、①が勝っていても②でいくという判断をすればいいじゃないか?」と思うかも知れないがそれは日本大企業では受け入れられない。なぜなら、後に経営者が責められないためだ。イレギュラーで独断な判断はサラリーマン社長にはしばしば責任問題になってしまう。方針としてもビジネスシュミレーション的にも当時は〇だった、判断は間違っていない、という環境を作ってあげるということだ。

これがいわゆる忖度、とっても残念だけど今の多くの日本企業はこんな構造がある、官僚的ってやつか。これを理解すると今、オリンピックなどの組織で起こっている多くの変なことが理解できるように思う

こうすれば出世するとということはわかった。あとはそれをやるかどうかだ。私は出世するという目的でそういう働きをすることを悪いことだと思わないです。実際私もめんどくさい時、求められているときはそういう企画を書いてきた。

だけど十数年間そういう企画で生きてきて、ある程度の歳になって、金輪際辞めようと思う。ひとつは自分の生き方や幸せの価値観に照らし合わせて違うと思ったため。もうひとつは、非常に残念なことではあるけれど、今の日本企業でそんな忖度してまで出世街道に上る価値がもう無くなってしまったということだ(それに見合うリターンがない)。私はそれくらい、今の日本の大企業の多くは力も魅力も失ってると思う。

きっとこれからの時代は会社の組織に染まってはだめだと思う。この環境変化、日本大企業の劣化は、これからの時代を生きる人にとっては、もっと面白い生き方をする動機付けにつながるのではないだろうか)

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?