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れい

わたしの名前は「れい」です。

 『ray』というBUMP OF CHICKENの楽曲があります。高校生だった私は日曜日の朝にランキング形式の音楽番組で特集された、この曲に心を揺さぶられました。「生きるのは最高だ」という歌詞が前向きに生きていくことを後押しするものだったからです。また初音ミクとコラボする試みも行われており、シングルとして発表された楽曲は私も含めて多くの人の心に響くものになりました。VOCALOIDという存在は心を通わせることができるものなのだと証明されたのです。
 
 『三月のライオン』という漫画があります。この物語の主人公は「桐山零」という高校生です。プロ棋士としての才覚を持ち合わせています。彼は内向的な性格で家族関係が複雑なこともあり、なかなか人と打ち解けることができません。そんな彼は和菓子屋である三日月堂を営む川本家との交流で無条件な人の優しさに触れていきます。
 アニメ版では第一シリーズでBUMP OF CHICKENが楽曲を提供しています。OP曲『アンサー』とED曲『ファイター』です。とても、いい曲です。よかったら聴いてみてください。こうして考えてみても世の中は、いろんな所で繋がっているのだなと感じます。
 私は「零」という人物に共感する部分が多いのです。人が私を表現するときに「虚心坦懐」という言葉を紡がれることがあります。その通りだと感じます。さながら「0」であるかのように。ただ「あるがままに」受け止めるということは難しいことなのかもしれません。けれども私には、それしかないのです。

 世の中では「世界」が次々と生み出されていきます。「現実」「夢」「ネット」「SNS」「メタバース」、本質的には全て変わりません。その全ては「私という軸」がなければ観測することができないからです。限りなく曖昧な境界線を越えて私たちは生きています。

 「れい」も「ray」も「零」も、そして現実世界の「私」も、何ひとつ欠けることなく「私という軸」を構成しています。そして私は、ありとあらゆる世界に存在することができます。その権利は全ての人に等しく与えられているのです。

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