今年の漢字は何ですか

『去年を表す漢字一文字で、皆の一年を振り返るよ!』

地元に帰る度に欠かさず会う仲間がいる。早いもので出会ってから十年以上、酸いも甘いもに限らず筋肉痛までも分けあった昔の部活メンバーだ。今回の定例会では、唯一地元に残らなかった自分を気遣い、こんな情報アップデート企画を用意してくれた。

自己申告制ではなく、挙手制のはや押しクイズ形式。対象者を1人に絞って質問しながら、らしい漢字を並べていく。全員思ったよりも捻りがなくて1人3分程度で着地してしまったのだが、何故だがすんと心に落ち着く漢字ばかりで面白い。答え合わせを兼ねてその文字にまつわるエピソードなんかも聞いたりすると、数ある候補のなかで唯一その漢字を選んだ事実に説得力が増す。

私だって年頃の女子ゆえ、人の幸せが面白くない瞬間もあるし、人の不幸に蜜の味を感じてしまい自分がまるまる嫌になる日だってある。でも、だけど、そんな私でも、久しぶりに会う仲間の2019年に、ああこの子はこんな一年が過ごせて良かったな、来年はもっといいことがあるといいな~と思いを馳せることができて、そう思うことができた事実に気付いて大満足。何が言いたいかって、この企画わりとオススメ。ぜひ大事な人たちと、漢字の当てっこやってみてほしいです。


ちなみに私はというと、その場では皆に合わせて説得力重視のそれっぽい文字を答えにしてしまったけれど、実は2019年折り返すくらいから『諦』という文字がずっと頭に浮かんでいた。マイブームは、諦める。

仕事、せっかく新しい世界を見せてもらったのに、私のやるべきはこれじゃない感がいっぱいの毎日だった。使命感と必然性が足りてない。そもそも望んで踏み入った世界じゃないのに、すっかり『マインド』が染み付いてしまった自覚と、元の居場所で生きてくしかない覚悟という意味での諦め。そしてその研修では、女性技術者(夫・子あり)として生きてくしたたかな先輩たちの姿を間近で見させてもらったのだが、ああこうやって彼女は会社に生き残っているんだなぁと各々の術を分析すると同時に、私はそうはなれないなぁをうっすら嗅いでしまった瞬間に感じた諦め。ここで、二つの諦めが矛盾してることに気が付いてしまい絶望。もうここで生きてくしかないのに、ここでは生きていけない気がする、、

何かを選ぶときは、きっと何かを手放さなきゃいけないとき。だって私は1人だから。 頭のキャパと想像力を無限大に増やしたとて、物理的な無理が生じるときだってあり得る。だからこそ、大事な選択をするときこそ慎重に、そして自分に誠実な自分でありたい。手放すことを悔いない人でありたい。自信を持って私のこの手で掴みたい。2020は『したたかに、幸せな選択の準備』をする年にする。

でも、諦めの感情を知ったからこそ言えるけど、諦めなくてもいい世界線で生きていけたら、きっとそれはそれで最高に幸せ。


2021未来の私に問う。今年の漢字はなんですか。


#note書き初め

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