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はたらくってなんだろう

元々私は救急病院で勤務していたのですが
ある疑問を持つようになってきたんですよね。

それまで若かりし自分は
医療はまず命を救う事だと思っていたので
救急で働くことしか考えられなかった。

いざ働いてみて
確かに救命は凄く大事だし
やりがいもあるんだけど
患者さんの出入りが凄まじく
長くても1週間程度で一般病棟に転棟していく。

大体が3日程度で転棟するので
患者さんの顔と名前を覚えた段階で
新しい患者さんが入院してくる。

救急は生命の危機を脱することが目的なので
仕方が無い部分もあるのですが
患者さんを

「3番ベッドの脳梗塞の人が…」
「11番ベッドのECMOの人が…」

など患者さんの名前ではなく
疾患名や治療方法で呼んでいることが多く
そこに違和感を持ち始めた。

「もしかしたら、同じ患者さんにゆっくり長く寄り添える仕事がしたいのかもしれない」

と思い始めた頃に
同期の精神科看護師の話を聞いた。

内容は割愛するが
どうも私がやりたい仕事が
そこにあるような気がした。


ここでは何年単位で入院している人も多く
下手すりゃ20年以上入院なんてこともザラにある。

主病名に対する治療だけでなく
日常的に困っていること
仕事のこと
家族のこと
物の考え方
性格なども
情報を集めて考えながら
関わることを求められる。

その人の人生を背負うなどと
大きなことは言えないが
精神科病院で看護師として働くと
患者さんの人生に
大きな影響を与えることはできる。

働くってお給料をもらうことは
もちろん大事なんだけれど
人間の欲求として
誰かの役に立ちたいとか
誰かの悩みや問題を解決したいという
想いがあるんですよね。

たぶん選択を間違わなければ
みな自分の時間を他人の悩みや
問題を解決する仕事に
就くことができる。

もちろん救命だって一緒なんだけれど
誰のどんな悩みを解決したいか?
ということが、働く上では大事だし
それがないと働くことが辛いと思います。

もっと言えば誰もが
今やっているどんな仕事でも
いろんな人の悩みや問題が
目の前にたくさんあるはずで
その悩みを解決するチャンスは
いくらでもある。

そして誰かの問題を解決できたら
それは働く上での幸せ
だって
気付かないといけないんです。

同僚と競ったり
他の人の仕事ぶりと自分を比較して
勝手に落ち込んだりしている
場合じゃ無いってことです。

目の前に仕事の喜びはいつでも転がっていて
転がっている目の前のお客さんや患者さんの
課題を解決できて
それが自分の人生における幸せだと
思えるようになった時
働くことの本質に近づくことができる。

そんな気がします😌

#はたらくってなんだろう

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