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摂食障碍と霊気法

人は誰もが自分自身を癒す能力を持ち合わせています。

癒しとは、本来のあるべきあなたに導いていく現象です。
本来のあなたとは、「生まれたばかりの純粋無垢な赤ん坊も、あるいは非道な極悪人も、誰一人として漏れることなく完璧な光の存在であるという事実」です。
それに気づき、実践していくものが、「霊気法」です。


<プロローグ>
数年前、わたしは突然愛おしい家族が難病といわれる精神的な病に侵された事実に、世界が一変され途方に暮れていました。
数々の専門書に書かれていることはどこかきれいごとで、現実的ではなかったため参考にすることが出来ず、ただ死に向かっていく家族を前に、成すすべがなかったのです。
この世の周りの景色が別の空間にあるように見えて、自分だけが浮き上がっているように感じました。
受け入れがたい現実。
目が覚めて「昨日までの事は、きっとすべて夢だ。」
そうつぶやいた朝を何度迎えたでしょう。
もう一人の家族の、「まま、現実だよ。」と、優しくたしなめられた声を、今でも忘れることはできません。
現実逃避しながら、それでもわたしにだけ向けられる救いを求める目を、せめて見失わないようにと、その日その日を過ごしていました。
どんな状況なのか知る由もないのに
体の病ではないため世間は諦めることを許してくれない。
「あなたは母親なのだから。」
そんな無言の圧をいつも感じていました。

<病気の正体>
その病の治療法を探すため、わたしは必死にインターネットや本を読み漁って、やっとその病の本当の心を書き表した一冊の本に出会います。
~「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」水島広子著~
この本にはその病は不安の病気だと書いてありました。
ただのこだわりなのではなく、不安と酷い恐怖に襲われる病気だと書いてあったのです。
恐怖に駆られて、自分自身ではどうすることもできない状況に陥っている。それがあの症状となって表れている。
その文章を読み、その病の正体が分かった時、闇雲に戦っていたそれまでの時間とは違って、初めてわたしの中でこの病と向き合う意思が持てたのかもしれません。やっと腑に落ちる解答を見つけられ、光が見えた感じがしたのです。
それに伴う恐怖とは、「水火の苦しみ」だという表現を見つけました。
常に水に溺れている状態。
今まさに火にあぶられている状態。
その言葉を聞いた直後、わたしは自分の身の回りが火に覆われ、逃げ場を無くしている夢を見ました。恐ろしくて声も出せず、目が覚めてもその恐怖は生々しく体に残りしばらく放心状態でした。
こんな恐怖の中で生きているのか。
たったひとりで。
不安とは何なのかということに焦点をあわせるのではなく、とにかく根拠のない不安が強く酷い恐れにみまわれている。
まずはただそれを理解する。
ひとつひとつ不安の要素を除く作業に追われる毎日(いわゆる巻き込み)でしたが、根本的な解決にはなりません。病は不安の大量生産をし続けるのだから、それではお互いに消耗して終わってしまうのです。
何とか不安を軽減させる安心を与えなければならない。
それがこの病の本当の治療なのです。

<カウンセリング>
その本に書かれている治療を受けられるまでには、3か月という時間を待たなければなりませんでした。それでも症状は待ってくれません。
結局一番辛い時期に頼ることになったのは、電話による専門のカウンセリングでした。
その人は自身の娘を「自分で治した」と力強く謳っていました。
わたしはその力強さに惹きつけられました。
「母親の無条件の愛情で安心を与える」
「自尊心を復活させる」
「潜在意識に働きかける」
一番辛い時に、何とか命は繋げていたいう記憶はありますが、わたしが見る限り、劇的な進展には至りませんでした。
最後の望みをかけて挑んだ治療でしたが、その人はやけに人間的な部分をわたしに見せました。
エゴや弱さ。
どんなに高度な技法を用いていても、たとえどんな人格者であったとしても、人間がすることには限界があることを感じました。
不安定さは避けられないのです。
人は人に頼ることはできない。
決して自分の人生をゆだねることはできない。

<神頼み>
人の力でどうにもならないと思った時、また見えている世界以外の作用が働いているのではと思った時、どんな疑い深い人でも大いなる力に頼ってみたいと思うのは自然な流れかもしれません。
いわゆるスピリチュアルの世界。
霊性の世界ですね。
精神を患っているなら、文字通り精神世界は避けて通れないのではないか。
もう記憶している人は殆どいないと思いますが、我が家で辛い時期を過ごしている時、時を同じくしてある事件が起きました。
精神的な病に犯された我が子に無理やり滝行と称して水を浴びせ溺死させたのです。
悪霊が取り憑いていると思ったのでしょう。
知り合いの新興宗教の教祖か何かの指示だったらしいです。
家族は悪霊から我が子を守りたかったに違いない。
悪霊という言語があるのなら、きっとその世界にはあるのでしょう。
レイキの世界では存在しないものですが、きっと信じる人には見えるのでしょう。
でもわたしは、今でもその少女はただ恐怖に侵されていただけだったと思います。
得体の知れない悪霊ではなく、自分の中に芽生えた、特に根拠のない不安と恐怖に。
恐怖が恐怖の波動を引き寄せていた。
結果が物語っているのは、少女は命を掛けてそれを示したという事実だと思います。
人は最後にはスピリチュアルに助けを求めるけど、多くの人は誤解している。正しいスピリチュアルの助けを知らなくてはいけない。

<レイキの世界へ>
根拠のない恐怖は、根拠のない安心で治める。
無条件の愛も、自尊心の正体も、潜在意識のからくりも、答えはすべてここにありました。
宇宙の大安心のレイキエネルギーにつながって、全身を共振共鳴させる。
それを、霊気法と言います。
永遠に流れる安定した完璧な宇宙のレイキエネルギーと繋がり、その光と響き合いつづける。
すべてをゆだねる。
本来のあなたに戻る。

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