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「役者の醍醐味は、お客さんを物語りのその先に連れていけること」

母校にて、坂東玉三郎さんによる、
『坂東玉三郎特別招聘教授 公開講座』
…にお出掛けしてきました♪

オペラと歌舞伎、
演じること、表現することが共通とはいえ、
幼少の頃から毎日のように、
一日何本もの舞台を立たれてきた方の指導は、本当に素晴らしかったです。

「 お客さんを、物語りの中へ連れていく」
…ことが役者の醍醐味と語られていましたが、

素晴らしい舞台は、確かに、
その物語りへ引き込まれて、
舞台の中でおこっている感覚を体感して、
物語りの、その先へと連れて行かれます…

「そのために、
日々の練習があって、
技術を磨き、想念を表現できる力をつけ、
そして、自分を客観的に観れる眼を持つこと。」

…と、話してくださいました。
言葉はその通りではないのですが、
このような内容でした。

玉三郎さんの公開講座は、
今年2度目ですが、
代表でオペラの一コマを演じていたどの生徒さんたちも、
最初に演じ、歌う表現と、
玉三郎さんの指導が入る後とでは、
まるで違う舞台を観ている感覚…

伴奏に流れている音楽が、
役者の仕草表現と一体になっていく美しさ…

学生の頃に、わたし自身も、
指揮者が変わるだけで、
演奏がまるで変わる、という体験をしましたが、

そこにある音は、
すでにそこにある音として完璧で、
作曲家の意図にも触れていた時間で、

その曲が書かれていた時代や、
作曲家の息遣いとも繋がるような、
不思議で、感動的な時間…

感動するとまた、
自分自身も歌いたくなって、
内側からの振動と遊びたくなるものです^^

今日も素晴らしい講座を拝見できました。
企画してくださった先生方、
演奏を提供してくれる学生の皆さん、
そして、玉三郎さん、、、
ありがとうございました。

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