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かっこいい(中略)詠唱するゲームの遊び方

直接的な詠唱では魔力が失われてしまう。
日本語語彙力を駆使し、迂遠にそして詩的に表現しよう!
受ける側は真の呪文を推測して対魔法で迎え撃て!

ver 1.3(2022/3/15)
・Discord画面共有前提にルール再編
・魔法試験票にデータ目隠し用ボタン追加

【1】 ゲームの概要

  プレイヤー数:4〜6人
  プレイ時間 :約30分〜60分(目安)
  対象英語力 :中学卒業レベル〜英語での日常会話が不自由な程度

Discordの画面共有などを使用する、オンラインカードゲームです。下記の3つの役割をローテーションし、全プレイヤーが全ての役割を経験します。

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◆ あらすじ
舞台は魔法学校。卒業試験最後の課題は生徒自ら編み出した呪文での対抗試合。見事に優勝し主席魔術師の座を勝ち取れ!

◆ ゲームの流れ
まずは「呪文構成フェイズ」で全員が同時にそれぞれのオリジナル呪文を作り、その後、一人一人が「詠唱者」となってプレイヤー人数分のラウンドを回します。全ラウンドを終えた時、残りライフが一番高かったプレイヤーが勝利です。
詳細なルールは、この後のセクション「【3】ゲームの進行手順」で説明します。

◆ 用意するもの
▪︎ Discord(推奨)
  通話および画面共有を使用します。

▪︎ 魔法試験票
  このページの最後で無料配布しています(html形式・PC向け)。

▪︎ 参加者全員が共有できる英語辞書媒体
  紙の辞書/Web辞書/電子辞書/辞書アプリ/英会話本/単語カード
  など、「英単語と日本語訳」が揃って載っているもの。

原則として、「中学卒業までに習う英単語」とします。中学英語で検索して見つかるサイトや、高校入試対策の参考書・単語帳などがおすすめです。それ以上の単語については「【5】特殊クラスルール」を参照してください。

【2】 開始前の準備

参考画像として、このページで提供している魔法試験票のキャプチャを使用しています。

1.画面共有などで誰の呪文かわかるように、名前を入力します。

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2.参加プレイヤー数を選び、次に席順を決めます。決め方は自由です。
席順1番のプレイヤーが初回ラウンドの「詠唱者」に、末尾のプレイヤーが「審問官」になります。

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 3.初期ライフは点です。現在値は各プレイヤーが管理します。ゼロを下回った場合はマイナスとなり、途中脱落はありません。

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 4.「補助魔法カード」を引きます。特殊な効果を発揮するカードで、全部で8種類あり、魔法試験票のボタンを押すとランダムで選び出されます。内容については後のセクション「【4】 補助魔法カード」で説明します。所持枚数は下記の通りです。
  [4・5人プレイ時]2枚
  [6人プレイ時]3枚 

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【3】 ゲームの進行手順

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呪文構成フェイズ全員が同時に行う

 1.誰かが代表して開始・終了の合図をし、制限時間5分以内に呪文を構成する単語を選び出す(制限時間は全員で相談した上で調整可能)。

 ▪︎ 呪文構成数(単語数)は下限2〜上限「プレイヤー数−1」の範囲で
自由(例:5人プレイなら最大4枚まで)。多いほど効果範囲が延びる。

 ▪︎ 品詞や時制の違いは、原型と頭文字が同じであれば基本的に同一の
単語とみなす。迷ったら名詞形の羅列。冠詞は単語として扱わない。

 2.呪文構成数を選択し、入力欄に英単語と日本語訳を入力する。

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 3.「呪文カード作成」ボタンを押すと呪文カード(表面)と詠唱文入力欄が表示される。

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 4.制限時間10分以内に、呪文カードの効果を日本語で説明する「詠唱文」を作成し、カードの並び通りに入力する。制限時間は調整可能。
全員の同意があれば、この時間を設けず詠唱時にその場で考えるアドリブ方式を取ってもよい。

 ▪︎ 詠唱文には、呪文カードに併記した日本語訳の言葉を使ってはならない。いかに遠回しに伝えるかが争点となる。

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 5.カード内容と詠唱文を確認したら、カードの下の「CLOSE」ボタンを押して伏せた状態にしておく。

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ここから個別のラウンド。プレイヤー1が最初の「詠唱者」となる。

1:詠唱フェイズ《詠唱者が行動》

 1.詠唱者が詠唱文を読み上げる。

 ▪︎ 詠唱文と詠唱文の間は「そして」または「今」で区切る。(他に共通の合言葉を決めても良い)

 ▪︎ この場で詠唱文を作成するアドリブ方式の場合は、呪文カードに併記した日本語訳の言葉を使ってはならない原則に注意。詠唱が終わった後で、詠唱文入力欄に記録を行う。覚えている範囲でできるだけ正確に書き起こすこと。

 2.詠唱者は魔法試験票最下部の「データを隠す」をチェックし、自分の情報を伏せる。また、呪文カードが裏になっていることを確認する。

 3詠唱者の魔法試験票のタブを画面共有し、裏向きのカードと詠唱文を公開する。(Discord画面共有の方法については「【6】補足」を参照)

 ▪︎ 画面共有した後、ブラウザの「タブを複製」で魔法試験票画面のコピーを作っておくと、カードの内容やライフなどを自分で確認することができる。(画面共有の前にコピーすると事故が発生しやすいため、必ず先に画面共有を行ってからタブを複製すること)

 ▪︎ 事前記入でもアドリブでも、もし詠唱文に呪文カードの日本語訳を使ってしまっていた場合、そのカードは破棄となり、ペナルティとして詠唱者はライフに1ダメージを受ける。(万が一、呪文カードが1枚またはゼロになってしまった場合は詠唱失敗となり、次席のラウンドに移る。なお、詠唱失敗によるダメージは累積せず、全失敗してもダメージは一律で1。)

2:対魔法フェイズ効果範囲内に入った対象者が行動

 1.詠唱者の次席を1人目とし、呪文カード1枚につき対象者1人が効果範囲となる。いかなる場合も「審問官」は効果を受けない。

 ▪︎ 効果範囲が対象者の数を上回る場合は2周する。2周目に入った対象者は2回答える。

 2.効果範囲内の対象者は先頭から順に、詠唱文から推測される英単語(「真の呪文」)を推測し、1人につき1語答える。この時、何番目の呪文カードに対しての回答かを最初に述べること。単語の並び順とは順番が合っていなくても良い。すなわち、詠唱者に近い方から、詠唱でわかりやすかった部分を優先的に選択できることになる。

 ▪︎ 詠唱者の呪文カード枚数と詠唱文はいつでも確認することができる。

 ▪︎ 品詞や時制は、違っていても頭文字と原型が同じなら正解とみなす。

3:公開フェイズ詠唱者が行動

 1.詠唱者は画面共有中の魔法試験票で伏せられている呪文カードの「OPEN」を押し、真の呪文を公開すると同時に唱える。たとえ既に当てられていようが、魂を込めて唱えよう。

 2.正誤判定を行う。判断が難しい場合は審問官が判定する。

4:審問フェイズ審問官が行動

 1.審問官は詠唱の日本語説明に異議がなかったかを対象者に確認する。

 2.対象者は自分が回答したカードに対してのみ異議申し立てができる。他の対象者は口を挟んではならない。

 3.異議申し立てに対しては審問官が妥当性を判断し、その裁決を下す。異議が認められた場合、該当の呪文カードは発動失敗となる。もし全ての呪文カードが発動失敗となった場合、詠唱者はペナルティとして1ダメージ受ける。

5:発動フェイズ詠唱者および対象者が行動

 1.発動成功したカードに対し正解を当てられなかった対象者は1ダメージを受ける。2周目の分も累積する。

 2.正解した対象者は対魔法成功となり、ダメージを跳ね返す。詠唱者は当てられたカード枚数点のダメージを受ける

★ ★ ★ 完唱ボーナス ★ ★ 

呪文構成数3/正解ゼロ
 審問官を除く、1周目効果範囲外の対象者がいれば1ダメージを与える。

呪文構成数4正解ゼロ
 審問官を除く、1周目効果範囲外の対象者がいれば1ダメージを与え、
さらに詠唱者のライフに+1。

呪文構成数5正解ゼロ
詠唱者のライフに+2。

1〜5までが1ラウンドです。ここで、このラウンドで詠唱者を務めたプレイヤーは「審問官」となり、「詠唱者」は次席のプレイヤーに交代して次のラウンドを開始します。
魔法試験票上では、次席のプレイヤーにボタンを切り替えると詠唱者・審問官の表示が自動で変更されます。

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全員が「詠唱者」を経験して全ラウンドを終えたら、それぞれの残りライフを発表します。一番多かったプレイヤーが勝利し、首席魔術師の資格を得ます!

◆ 呪文作成のポイント
ルール上「攻撃」とは書いていますが、必ずしも文字通りの「攻撃」である必要はありません。そもそも、辞書を適当にめくったところで、炎やら電撃やらといったいかにも攻撃魔法らしい英単語はそうそう出ません。
何かしらの結果が導き出される単語の組み合わせになっていて、それを説明さえできればなんでもいいのです。
「値切る」「説得する」「感動させる」「愛を伝える」「化学変化させる」などなど。

【4】 補助魔法カード

 ▪︎ 指定フェイズ中、指定の役ならいつでも使用可能。
 ▪︎ 使う時は全員に向け、補助魔法名を宣言する。(※「幻術」は使用時ではなく公開フェイズで事後報告する)
 ▪︎ 同一カードの重複あり。「魔導書」を除き、カード1枚につき効果は一度のみ。

補助魔法一覧

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対魔法フェイズの例

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審問フェイズの例

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◆ 魔導書について

「魔導書」が重複した時は「魔導書を除外する」にチェックを入れてボタンを押し直してください。また、「辞書を一切使わない」または「いつでも自由に見てOK」とするなど、ルールをアレンジする場合もチェックしてからボタンを押すと、魔導書が結果に出なくなります。

【5】 特殊クラスルール

このゲームは知識マウント合戦ではなく、全員が知っている前提で工夫を楽しむことを目的としているため、基本を「中学英語」としています。
しかし実際のところ、これだけではあまりバリエーションがありません。そこで、中学英語をベースとした上で「参加者全員に共通する」語彙をプラスするルールをお勧めします。
カードゲームにしろオンライン飲み会にしろ、場に集まった仲間には何かしら共通項があるはずです。

◆ オタクラス
趣味の集まり、習い事の仲間などにおすすめ!

◆ 業界クラス
会社の同僚や同業種などの集まりにおすすめ!

アカデミークラス
同じ学部、学科の大学生や卒業生などにおすすめ!

トラベルクラス
特定の国や地域にまつわる言葉や、海外旅行の会話集を使っている時などにおすすめ!

ファンタジークラス
ドラゴンとかソードとか、教科書には載っていなくてもゲームなどに親しんだ層には義務教育のような語彙です。特定のタイトルやジャンルのゲーム、外国文学、映画、マンガ、ラノベといった細分化があるとなおよいでしょう。

ビジネスクラス
社会で働くあなたにおすすめ!
ビジネスの世界はなぜか横文字が大好き。業種が違っていてもカタカナ語としてある程度広まっているため、広くおすすめできます。

特訓クラス
英語勉強中のあなたにおすすめ!
全員がある程度のレベルなら、「知っているか知らないか」のガチ勝負もありでしょう。

外国語クラス
英語に限らず、どの言語でもできます。響きがいちいちかっこいいドイツ語などが特におすすめです。

◆ ネイティブクラス
むしろ英語の方が得意なあなたにおすすめ!
日本語の呪文を英語で説明します。上記のどれかのクラスと組み合わせて範囲を限定しましょう。

【6】 補足

今後追記する可能性があります。

◆ Discord画面共有のしかた
 1.ボイスチャンネルに入っている状態で[画面]ボタンを押す

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 2.「画面全体/ウィンドウ/(ブラウザ)のタブ」の中で、一番右の[(ブラウザ)のタブ]を選択
 3.「かっこいい詠唱ゲーム」魔法試験票のタブを選択し、右下の [共有]ボタンを押す

◆ 補助魔法「透明化」効果について
透明化を使用した対象者が回答を棄権すると、効果範囲が1人ぶん後ろにずれます。ただし他の補助魔法と同様、一度しか使えないため2周目が回ってくると無意味になってしまう場合があるので、使いどころには注意。

◆ オフラインで遊ぶ場合
 ▪︎ カードは手書きなどで作成してください。
 ▪︎ 魔法試験票は印刷しても構いませんが適してはいませんので、こちらも別途用意するとよいでしょう。
 ▪︎ 補助魔法カードの取得にはサイコロやそれに代わるアプリなどをご利用ください。内訳は以下のようになります。(魔導書なしの場合、出たら振り直し)
   2・3:魔導書、4:魔力強化、5:透明化、6:障壁、7:透視、8:幻術、9・10:魅了、11・12:護符
  ※魔法試験票のプログラムとは確率が異なりますので、全員がどちらかに統一してください。
 ▪︎ 上記のアナログ版を用意した上でWebカメラ等でオンライン使用するなど、ご自由にアレンジしていただけます。

【魔法試験票はこちら】

こちらからダウンロードしてください。無料でご利用いただけます。
(サポートいただけたらたいへん嬉しいです!)

▪︎ ファイルをそのままブラウザにドラッグ&ドロップしてすぐ使えます。オフラインで動きますので、お名前など入力内容がどこかに送られることはありません。
▪︎ 推奨ブラウザはGoogle Chrome、Safariです。Javascriptを使用しています。
▪︎ 現在のところPC用となっています。(htmlファイルを読み込みできればスマートフォンでも使用できます。ご自身のサーバーにアップできるようでしたら、個人利用の範疇でそのように使っていただいても構いません)
▪︎ 再配布、有料公開などは禁止します。ゲーム参加者の方にもこちらをご案内ください。
▪︎ 個人利用の範囲であればソースコードをカスタマイズしていただいても構いませんが、それによって発生した不具合や改造に関する質問には対応できませんのでご了承ください。

このゲームは動画や有料配信などに使用していただいて構いません。説明文などでできるだけ当ページのURLをご案内ください。

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