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レイヴンファームのロゴについて

レイヴンファームのロゴには、白と黒二羽のカラスが陰陽太極図(太陰太極図とも)をオマージュした配置に並んでいます。
陰陽太極図は、万物が陰と陽のバランスで成り立っていることを示した図です。また太陽と月、地球の動きに関連した1年の暦(こよみ)も表し、季節と大いに関係する畑仕事ともシンクロするところでもあります。たねを蒔く時期、植える時期、休む時期、収穫する時期も、自然の流れに乗ることで健康な野菜が育つという考えがあります。
陰と陽はどちらの良し悪しもなく、まさに表裏一体。代表例を挙げると、天(宇宙)と地、太陽と月、火と水、昼と夜、男と女など(前者が陽で後者が陰)。その他、「万物は陰と陽に分けられる」ということなので、数えきれないほどのペアが存在するでしょう。

聞きかじった太極図の成り立ちから

これに則って、レイヴンファームの白カラスはオス、黒カラスがメスといった設定です。単数形の raven レイヴンにしたのは、one pair の夫婦と物事の表と裏(=二つで一つ)を表現したかったためです。

そもそもレイヴンファームという名前にしたのは、私が元々カラスが好きだったことと、毎年畑にやってくるカラス夫婦に由来します。
レイヴン(raven)とはワタリガラスのことで、日本によくいるカラス(クロウ、crow)よりも大きく、英語では呼び方も区別されています。主に北米に生息しており、日本でも北海道では見ることができるようです。もちろん畑に来るのはクロウの方ですが、アラスカを旅行した時に見たレイヴンたちが雪原とのコントラストから凛としてかっこよかったのが印象的で、名前をもらうことにしました。
カラスが悪者というイメージを持つ人も少なくないですが、神話では「カラスが世界に光をもたらした」、「太陽の化身」、「神の遣い」などとも語られ、神聖な存在として認識している人もたくさんいます。

絵本「RAVEN 光をもたらしたカラス アメリカ先住民の昔話」

彼らは一度つがいになると一方が死ぬまでパートナーを変えないそうで、また縄張り意識も強いことから、すでに夫婦が住んでいるうちの畑に他のカラスがやってくることはありません。よく群れで行動しているのはつがいを持たない若い個体と言われており、昼間はみんなで餌を探し夜になると森や木があるところに移動して眠ります。

余談ですが、家の庭は野鳩夫婦の縄張りで、こちらもくつろいだ様子で日向ぼっこをしていたり、落ち葉を散らしながら餌を探す様子が見られます。さらに古い納屋に住んでいるイタチは、ひょこひょこと動く姿がかわいいです。

そんなこんなで、一部こじつけたり意味を与えたりしてレイヴンファームのロゴを作りました。下絵は何度も何度も書き直し、悩みに悩んだデザインでしたが、おおむねかっこいいと好評です。ステッカーやワッペンなどのオリジナルグッズも作っていて、今後も増えていく予定なのでチェックしてくださいね。

白カラスがくわえているのは「はじまりのたね」

次回は、今が旬のいちおしズッキーニ

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