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#6 見上げた桜は静かに燃える

満開だった桜が新緑へと移り変わる頃、この街にはツバメがやってきます。
いやあ、春、ですねえ。

この日、ちゃーが持ち帰ったのは、桜の古木と思しきこの作品。

うちの近所には、小さいけれど、桜ばかりが咲き誇る公園があります。
引っ越してきたその時から、自宅の庭のごとく遊びに行く、大切な場所。
コロナ自粛が続く日々でも、この公園のベンチで家族でピクニックができたことは大きな救いでした。
では、ちゃーの解説を!

タイトルは「ソメイヨシノもどき」だよ。ほんとは笹部桜だから。
工夫したのはね、木の苔ね。
偶然に描いたんじゃないんよ、墨と、スポンジをつかってね、ほら、ここね。
そんな感じ!!

作品解説の口数が減った!!笑
もう小4だからね、、思春期間近でしょうか。笑

うん、このアングルは、下から見上げているなあって、わかる。
枝は力強く、のびのびと…
彼女のいる場所からは、静かに、淡く、燃えるように
桜の古木が佇んでいるんだなあ。

平安の昔から、愛でられる花木。
着物に、屏風に…とその姿を描かれてきた意味がよくわかる。
一斉に咲いて、一斉に散る、儚さ。
一瞬の夢のようだからこそ、なんとかとどめておきたいと思う。

そう、季節は移り変わっても、
リビングにはまだまだ満開の桜があるという幸せ。

Art is a not handicraft,
it is a transmission of feeling the artist experienced.
by Leo Tolstoy

芸術というものは、手芸ではない。
芸術家が経験した感覚を伝達したものである。
(トルストイ)





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