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痙攣という漢字は痙攣している

六時起床。心地よい気温。
だから二度寝をする。意図的な二度寝。
睡魔に負けて、とかではない。
決してない。
八時半起床。コーヒーを飲む。

気温と天気がちょうど良い。
良い天気とは私にとっては晴天のことではない。
雨が降りそうにない曇り、が一番良い天気だと思っている。
太陽が丸出しだと紫外線で肌がやられて、眩しさに目をやられる。
太陽と自分の間に薄い雲を一枚はさんでおくのが最良である。
涼しい微風が時々吹けばなお良い。
今日はちょうどそんな感じの良い気候。

パソコンの触りすぎで腱鞘炎っぽい症状が出ている。
左手が全体的に痛くて、人差し指が痙攣する。
三日ぐらい前からの症状。
Ctrlキーを左手の小指で押しながら、人差し指や中指でWやEやAやSやCやVを押す動作がよろしくない。
Ctrlキーはマウスから離した右手で押そう。
あんまり急いでパソコン打つのをやめようと思う。

痛みを伴うものでなければ、痙攣など自分で操作できない身体の動きは感覚的に少し面白く感じる。
酩酊状態で足がよろけたり視界がゆらゆらするのとかもだ。
立ちくらみとかも、少し面白い。
鼻声とか、声が枯れてる状態も、平常時との違いが面白い。
痛みを伴うものでなければだ。

トイレに座って足を爪先立ちにすると、膝がガタガタ震える時がある。
震えを起こせる脚の位置や角度や力の入れ具合があって、最近はできないけど、以前はそれをマスターしていつでも震えを起こせていた。
高速で貧乏ゆすりしているみたいだ。
自分だけの身体の反応なのかわからないけど、その姿は滑稽で面白かった。

目が疲れていると瞼が痙攣する。
それは長引くと鬱陶しいので嫌だけど、大抵数日で治るから、感覚的には面白い。
なに震えてんだよ、って感じで。

震えるのって大袈裟で可笑しく感じる。
緊張や恐怖や寒さで震えるのは理にかなっているというか、それ相応の身体の反応だと思う。
でも特にそういった精神的な抑圧や体温の変化などに関係なく身体の一部が震えていたりすると、大袈裟だなぁオイ、何をそんなに震えることがあるんだオイ、と言ってやりたくなる。
止めようとしても止まらないのが、奇妙で滑稽だ。
自分の身体をCtrlできていない。

自分では面白く感じていても、他人から見たら心配な状態に見える。
その点はちょっと煩わしい。
「痙攣」という漢字は震えていそうで名は体を表している。

夜、何度か行ったことのある和食屋さんで一人でご飯。
最近リニューアルしたようで、メニューや内装が変わった。
大衆居酒屋みたいになっていた。
リニューアル後に初めて行ったのだが、前の方が良かった。
改悪、と言ったりするのかな。
繁盛している様子だったので、自分にとっては、ということであるが。
こういう残念な現象は往々にして起こりうることだ。
元に戻してくれと言っても叶わない。
もし従業員やお客全員にその思いがあったとしても、もう誰にも元には戻せない。

お気に入りのお店が変わってしまったことで悲しみに暮れながら店を出て、ビールを二杯飲んだほろ酔い状態で図書館に寄った。
横に長く伸びる棚に正対し、気になる本を手に取ってパラパラめくり、棚に戻して横に一歩進むを繰り返す。
本を手に取っていない時は両手を後ろで組んでいる。
化学とか物理とか数学とかの本を、解りもしないのに棚から抜き取ってパラパラめくり、書かれている内容のひと欠片も頭に入っていないのに、これではないな、みたいな反応を示して棚に戻していく。

結果、借りてきたのはメンタリストDaiGoさんの読書術の本だった。
序盤で、巷でよく紹介されている、本をパラパラめくって数秒で読み終わる速読術なんてものは非科学的で眉唾ものなんですよと紹介されている。
よくお分かりで。

帰宅して日記を書く。
日記にその日の行動の全部を書くとなると、日記を書く、と毎回どこかに書かれていないとおかしい。
全部じゃないからいいのか。
朝ゴミを出したことも書いてないしな。
いま書いたけど。

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