2022/11/12の日記

今日は近所のカラオケボックスから歩いて帰る途中に公衆トイレでおしっこをした。
高校の近くの公園にある円筒形の小さな公衆トイレだった。
中に入ると、公衆トイレ特有のおしっこの匂いと、薄暗い蛍光灯に照らされた和式便所が目の前にあった。
チャックを下ろしておしっこをしていると、ふと壁に書かれている落書きが目に入った。
この公衆トイレの壁は小さな四角い白いタイルが一定の間隔で敷き詰められているが、数カ所大きなタイルがあり、そのタイルの中には花の絵が描かれている。
その花の絵が書かれているタイルの空白部分に、このトイレの管理者が書いたものではないと思われるが、油性マジックで「禁煙」と書かれている。
管理者でもないのにわざわざ書くなよと思って他にも落書きがないか、落書きから目を外し、壁全体を見てみると、
所々に、白いタイル上に赤い斑点が見えた。最初は塗料かと思ったが、どうも変だ。
よく見ると小さいタイルとタイルの隙間、モルタルかセメントかなにかで埋められている部分にも赤い色が見える。
タイルとの間まで不規則に赤くなっているということは意図的ではないと思った。
どうも公衆トイレの壁全体に赤いしずくが飛び散って、それが固まったように見える。

これ以上は何も考えたくなかったので、早々に公衆トイレを出て家に帰った。
多分もう二度とこの公衆トイレは使わない。