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『マダム・ウェブ』

なんとなく、
「これは本当に面白いのかな?
観に行くのは違うんじゃないか?
ガンダム の映画の方が自分の好みだし、
何か女性が主人公で、
最近流行りのポリコレみたいな
政治的な雰囲気を感じるかも」
とか、これガイダンスじゃないかも、
一週間で2回映画観ていいのかな、
贅沢すぎじゃないか、
とかいろいろ疑念が湧いて、
やっぱり行けないかも、
と思ったけど、
騙されたと思って、
思い切って従ってみよう、
今日が最期の日なら
躊躇せずに行くはずだ、
と思って行った。

ガンダム の映画みたいなストレートさ、
派手さはなかったけど、
静かに胸に染み込むような
聖霊とかイエスが自己たちをどう見ているか、そのありがたさ、
みたいなものを感じた。

主人公キャシーが、
ひょんなことから黒いスパイダーマンに
女の子三人が殺される予知を見て、
女の子三人組を黒スパイダーマンから
守るために戦うんだけど、
キャシーが女の子三人組に
「あなたたちは
今は想像もつかないような
強さがある。
想像もつかないような、
才能や価値があるのよ。」
と言うシーン。
女の子三人組は、
親に見放されて、
「自分は愛されてない、
ひとりぼっちだ、
自分だけで生きるしかない」
とそれぞれ感じていた。
すぐケンカするし、
自己中心的だし、
キャシーは何度も怒って、

無力でわがままな女の子三人組を
守るのは犠牲だし無理だと考えて
見捨てて逃げようと考えもしたけど、
予知されたビジョンでは、
女の子三人組は救世主というか
想像もつかない成長を遂げた
スパイダーウーマンになっていた。

『天国から離れて』
で、
イエスがヘレンとビルに、
「あなたたちは、
未来で想像もつかない役割を果たすことになる。」
と言っていたけど、
自我にどうしようもなく囚われていたかに見えたヘレンとビルも、
イエスからしたら、
「自分では想像もつかないほどの
価値がある存在、
すごい才能を発揮できる価値そのもの」
だと見えていたのを
思い出した。

聖霊は、自分たちの無価値で無力な自己イメージとは全く違う、
想像を超えた価値のある自己を
時間を越えた視点から
見てくれている、
その自己はすでにある、
と見ている、
みたいな。

女の子三人組は親の愛を知らなかったけど、
キャシーが母親代わりになって、
犠牲をいとわずに
献身するのも、
何か美しさを感じた。
親の愛ってこういうものか。
「母親と娘」というテーマが
一貫して描かれていて、
その親子の受け継がれる生命のつながり、
愛のつながりが
「蜘蛛の糸」として表現されていたけど、
『天国から離れて』で
イエスが奇跡の原理を口述した時に、
「蜘蛛の糸は奇跡の象徴で、
蜘蛛の糸は鉄より一見弱いけど、
実は鉄よりも強い、
愛の強さの象徴」
みたいなことが書かれていたけど、
まさにそんな感じだった。

そういえば、
アベンジャーズの映画では、
スパイダーマン(蜘蛛の糸)より先にアイアンマン(鉄)が
死んだのを思い出した。

「聖霊には時間とか自我の知覚を越えた
視点があって、
その視点からガイダンスをくれるし、
自分たちでは想像もつかない才能や、
可能性や価値があることを
すでに知りながら導いてくれている」
のを感じて、
胸に沁みた。 

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