引きこもりと親の関係

ワプニック博士が『天国から離れて』
で引きこもりがちになったヘレンと、
ヘレンをなんとか助けて改善しようとした友人たちについて書いていたけど、
本当に、
引きこもりの人を働かせたり外側から
説得しようとすることは、
助けになるどころか、
真逆の結果につながると思う。

「問題を外側から強引に変えようとすると、
逆にその問題の実在性を強化してしまう」
法則についてエックハルト・トールが
話していたけど、
確かに、
引きこもりをなんとか早く助けたい、
その人がダメになってしまう前に、
社会復帰できなくなる前になんとか助けないと、って
良かれと思って家族はアドバイスしたり、
なだめてすかしたり、
しまいには耐えられなくなって
怒ったりするんだけど、
全てキレイに逆効果で、
引きこもっている本人は、
「自分は深刻な状況なんだ、
焦らないとヤバいんだ、
自分の人生はダメになりつつあるんだ」
と恐怖や罪悪感、深刻感がますます強化されて、
ますます動けなくなる。

家族が深刻になって恐れているから、
本人の恐怖の信念もますます強化される。

しかも、家族はだんだん我慢できなくなって、
無理矢理変えようとし始めるから、
「強制される、やりたくないのにやらされる」
感も強くなる。

こう見ると、実際には
家族は問題を解決しようとしているつもりでも、実は問題を深刻に捉えて、
問題をさらに複雑に強化しようとしている。

心が恐怖や深刻さから動いているから、
どんなに言動が一見正しくても、
全くプラスにならない。

テキストの「あなたの善意では足らないのである」を思い出す。

今でも、家族に恨みの気持ち、被害者意識はあるか。
それは、自分の中の間違えた信念だけど、
まだ完全に手放す用意ができないのか。

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