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映画『明日への扉』

原題は『The Map of Tiny Perfect Things』

ちょっとだけネタバレあり。
実写版のリトルマーメイドを見ようと思ったけど見れず、
こっちがアマプラに表示されてて、
概要説明が
タイムループっぽくてちょっと面白そうだと
感じたから、
ガイダンスかも?と思って見てみたら、
めちゃくちゃに良かった。
ガイダンスだった。
でも最初は「あんまり良くないかも、
間違えたかも、、」
みたいな不安を感じた。
デイヴィッドたちが解説してくれる
MWGEとかの映画は、
それなりにいい映画である保証があるから
「損しない」安心感があるけど、
未知の映画は、
やっぱり不安になる。
時間とか手間を無駄にしたくない、
時間とか手間が無駄に損失されるって信じているのか。
でも、デイヴィッドたちの保証つきの映画ばかり見るのは、
何か窮屈な感じもした。
安心安全だけを求めて枠に収まろうみたいな。

主人公の男の子マークと女の子マーガレットが、
同じ一日のループに閉じ込められて、
脱出法を探す、という流れ。
印象に残ったシーンは、
女の子が
「さんざん何度試しても脱出できないし、
もう希望はない。
もう無理よ」
みたいな、
なげやりな感じになった時、
男の子が、
「今日一日、ひとつ奇跡を探そう。
探せば、見つかるかもしれない」
と提案した時。
その時の、
「どんなに頑張って希望を探しても、
同じ一日から脱出できない、
うんざりする圧倒的な絶望感があっても、
小さな奇跡を見つける、
小さな意欲を差し出そう、
必ず無駄にはならない、
報われるはずだ」
というマークの姿勢が、
泣けた。


いわゆるちょっとした面白い偶然とか、
女の子がスケボーの技に成功した瞬間とか、
そういうちょっとした奇跡を一日ひとつずつ
2人で見つけて、
男の子が街の地図を大きな紙に
描いて、
「奇跡の地図(the map of tiny perfect things)」を作る。
女の子は数学の天才だから、
その奇跡の地図を
高度な数学理論を使って
立体ホログラムに変換して
四次元立方体のモデルを作って、
それで何か脱出の方法を見つけようとするんだけど、
「希望はある。
どんなに小さな意欲でも、
決して聖霊は無駄にはしないし、
必ず意味がある、
必ず報われる」
ことに主人公が気づいたみたいな感じで、
それがすごく良かった。

最近、「場所と心の状態って
関係ないのかな?」
と思っていた。
昔から、
「実家にいたら、安心だけど、
だらけちゃう、
怠惰になってしまう、
心の輝きとか奇跡の感触が
薄れて、
いつもちょっと眠い、
みたいになってしまう」
と思っていたし、だから、
実家を出なきゃ、
という焦りもあった。
自分のポテンシャルをフルに発揮するためには、
場所を変えなきゃって。
だから、
旅行とかでしばらく家を離れた時は、
実家に戻るのが怖かった。
「退屈で怠惰な、
心の輝きとか生き生きした感覚がない
状態になってしまう」
って思って怖かったけど、
最近、前と同じ家にいるのに、
心の状態が本当に違う。
恐怖とか自己嫌悪とか、罪悪感とか
今も感じるけど、
それが必ず訂正される、
癒されることは可能で、
そのために差し出される意欲は決して無駄にはならない、
みたいな感覚がある。
生きる意味をやっとわかった感覚。
眠くなったり、
ぼんやり怠惰な時間もあるけど。
父の病気もあったけど、
「同じ場所でも、
こんなに心の輝きが違うのか」
って思った。
だから、
マークが同じ一日、
同じ場所でループしても、
「別の場所を探したら、
奇跡があるかも。」
と、
心の持ち方を変えるだけで、
「奇跡の地図」
が完成したのは、
本当に聖霊がこの映画を見せてくれたように感じた。
デイヴィッドたちのように、
奇跡に溢れた道を歩くのは、
自分には無理、
俺あんなにイエスの声聞こえないし、
ガイダンスもわかんねーし
無理だ、
って思ってたけど、
ちょっとできるかも
と思えた。

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