見出し画像

一人飲み

得意ではないんです。お酒飲みに行くのはとても好きなんやけど、どうも一人でってのが慣れない。なんでだろうねぇ。

一人で行けるところは限られている。
牛丼、ラーメン、うどん、回転寿司くらいか。あと定食屋さん。なんとかマック系。
行けないところ。
スタバ系、喫茶、居酒屋全般、バーも。コーヒー苦手ってのもあるけど、スタバはもうほんまにどう頼んでいいか分からん。

ああ、こう考えると開拓能力が低い。
飲み屋さんも後輩がいれば新しいところ入ってみようかってなるけど、一人で新店に挑んだってのがほとんどない。一人旅は別として。

酒場放浪記や孤独のグルメは大好きなのに。

そんな中、こないだ倉敷でふらりと入った居酒屋さんが最高だった。

すばらしい外観

実は「倉敷 吉田類」で検索してヒットしたお店。佑明次でゆめじ。いいねぇ。10時までやから急がないと。類さんになった気分でのれんをくぐった。

9時すぎだったかな。カウンターやらテーブルやら、小上がりやら。ほどよくお客さんで埋まっている。若い子のデートにおじさんの一人飲み、ゼミの教授を囲む会などなど。カウンターに案内され、ぬくぬくのおしぼりで顔を拭く。
隣に二人で来ていたご婦人方がとてもご機嫌。どうやら県外から。「こういうお店に来たかったんです。あーうれしい」「ねーほんとに」。店員さんとのこんな会話を聞けただけでもう得点が高い。

たこぶつ
めばるの煮付け
岡山のキミセ醤油

生中に続いて熱燗。お魚類をいろいろいただいてそろそろ閉店時刻。大将に煮付けを「きれいに食べてくれて。また来て」と喜ばれた。いやー、そりゃもうおいしかったのよ。

店を出る際は類さんみたいに後ろで手を組んで。気持ちスローリーに。

ああ、こんな幸せでよい。
一期一会のお店(検索はしたけれども)を大切にしよう。
と思ったんやけど、なかなか地元でこれができない。まあこういうお店が開いている時間に仕事をしているのが要因のひとつでもあるか。

後輩とよく行く焼き鳥屋さんですら一人では入れんのよねー。

社会人になって四半世紀、どうにかなるもんじゃろか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?