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「冬の散歩道」

君と歩いた森の小径も

林の迷路も

鳥たちのさえずりも

少し広くなった木々の間の木漏れ日も

僕のポケットの中に預けた君の手も

今では遠いものとなったね

きっとあと数ヶ月先も

僕は一人でこの道を

サクサクと霜柱を踏んでいるだろう

黒髪に隠された君の横顔

吐く白い息は揺れていても覚悟は真っ直ぐだったね

あの頃、君はしあわせだったかな

僕を愛していてくれたかい?

わからないよ

それでも

会いたい

今、外は寂しい目覚めの中にある

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