「まちほうけ」
毎年、なのか
よくうちに来て
一晩泊まってかえる
お坊さんがいる
いっしょにお風呂に入ったら
母とおなじようなものが二つ
胸にあるのにおつむがツルツル
どうしてお坊さんなのにお母さんなの?
聞いてみた
そうしたら
わたしはからだが弱いから
お寺にはいるようにお父さんにいわれたの
そう、お坊さんは言った
おんなこんぴらさんは珍しい
ツルツルの頭の上に着物を乗せて
縛って湯舟につかる
毎年・・か毎月か
わからないけど
おんなこんぴらさんは
遠くでわたしをみると手を高くふる
『よ~~しぼ~う・・よしぼや~~い・・・」
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