エキセントリックとか死んでも言わせない

もう11月、肌寒い日も多いけど、タクシーは冷房入れてるのも多くてなんなんですかね？てかもう今年も終わるよ、11月なんてあっちゅーまに過ぎてしまうよねー。一昨日六本木ヒルズのけやき坂通ってビックリ、イルミネーション点いてたよねーー。

さて、私、無駄に根性があって＆すごい頑固なんだけど、その2つの全てを注いで14歳から頑張ってる活動がありまして（本格的に始めたのは14歳だけど、厳密に言うと4歳からしてる）。それはなにかと言いますと～～～、「エキセントリックとか死んでも言わせない」活動でして。って言われても分からないですよねえ、ええ。ちゃんと説明しますので、お待ちを。そのためにはうちのママの話から始めないとでして、少し長くなりますがお付き合いください。

うちのママは、三人姉妹なんだけどその妹二人と母親（わたしの叔母と祖母ね）三人から「ふみこ（うちのママ）ってホント何考えてるか分かんないんだよね」「そうそう、超天然…むかしっから！」といつも言われてるのを見て育ってきた私。確かにママは、すぐ近くのスーパー行ってくるって言って何時間も帰ってこないとか、すぐ財布を出先に忘れてくるとか、車に乗っててガス欠することも度々とか、家族で出かけるっていってみんな車で待ってるのに30分くらい遅れてくるのが毎回とか、友達が遊びに来ててお茶出すって言って去ったのにお茶持ってくるの一時間後とか、なんかとにかくすごいマイペースで、とにかく会話しててもかみ合わないことばっかりだし、ペースがおかしい以前になんか…全然話通じないんだよね…。

あと、お前妖精か？ってくらい不思議な発言ばっかりしてきて、大人のくせに…って子供の私（長女）をドン引きさせることも日常茶飯事だったんだよね。例えば、ある日ママと近所を歩いてて、野良猫が私らの前を横切ったんだよね、そしたらさママが「すわ！にゃんこ先生！！！」って発しだして、私的には「え…にゃんこ先生て…」ってなるじゃんね。「なんなのそれ？（キレ気味）」って一応聞くよね（聞きたくなかったけど）そしたらママ曰く「えーーあの猫ちゃん、にゃんこ先生って呼んでるの～～」って。説明全然足りないし、でもなんかもういいやってなる娘。ある日なんてうちの妹、ちはるって名前なんだけど、妹のことはちはるかちーちゃんって呼んでるんだけど、突然ママがちはるに
ママ：「ねえねえ、ちゃーちゃん・ちゃぼ・どんちはの3つの中でなんて呼ばれたい？どれがいい？えへへ（笑顔）」
とか言い出して、妹を困惑させてたもんね、選べなくね？そんな変なあだ名しかない三択。てか、ちはるとちーちゃんでよくない？っていう。これ私らが（妹と私はとしご）小学校高学年のころの話だよ？幼児相手にしてるわけじゃないんだよ？そんな妙なあだなどれも嫌だし、実の母がそんなあだ名で娘を呼ぶかね？傍らでそれを聞いていた私、自分にもその変な三択繰り出してきたらマジおこだかんね…と思ってすごい目でママをにらんでやったけどさ。

とにかくエブリデイがこんな感じのママの理想のタイプは、村上龍とハイスクール奇面組の一堂零で、村上龍のことを龍さんと呼び、ことあるごとに「龍さんがこー言ってたんだけどさぁ〜」（村上龍の本にこう書いてあったってのが、ママの脳内で変換されてこの言い回しになってる）を連発してくるわ、奇面組がテレビで始まると私よりワクワクしながら毎週観てて、なんなら一番前のめりで「零くんいいわ～おもしろいわ～ママタイプだわ～」ってしつこいし、あとDr.スランプ アラレちゃんも大好きで、「ママ、ペンギン村に住みたいな～」とかうっとりした目で私にアツく語ってくるんだよ、ペンギン村は狂ってていいとかなんとか…。なんか、なんつーか…この人に色々真剣な話しても無駄だなって全力で思わせて来る何かを持ってて、それを全く隠すことなく全面に出してくるそんな女なんだよね、うちのママって…。そしてそのキャラってか人間性？を父も母親も姉妹もみんなもうあきらめの境地で受け入れてるっていうか、受け入れるしかないみたいな感じの空気感が、私が物心ついたときにはもう出来上がっていたわけで。

まさに我が母、エキセントリックな女…そのものだったのです。そんな人間のママと、それを生暖かく囲むってかそうせざるを得ない周りの大人を見て育った私は、長女だったのものあって「マジ自分、こうなっちゃダメだ！！！！」って思って日々を暮らすようになり。なんかシリアスにそう思うというよりは「なんか…ママってすっとこどっこいの変な女で、うざいってか、この人、浮世離れしすぎてて、これでは世間を生きていけないに違いないから、こうなってはいけない、私にもその素養多少はあるかと思うとおそろしーわ。気を引き締めてそっち方面に開花しないようにしなくては。」って子供心に思ってのことだったけだけど。でもね、まあママがこんな人だから、私としてはよかったこともあって、何も押し付けてこないし（自分がマイペースだから人にも強要しない）ほとんど怒らない、料理は上手、とかまぁなんか全然頼りにはならないけど、人に自分の自由意志を邪魔されるのが大嫌いな、気の強い頑固な（内面はね）子供だった私にはとっても相性のいい母親だったのでした。

でも、自分がああゆう感じなるとか、周りからああ見られるってか扱われるとかあってはいけないと思ってた私。14歳の時にとあることが学校で起って以来、更にママみたいになるまいイコールエキセントリックとか死んでも言わせない！！ために自分の言動を可能なかぎりコントロールすることに決めて、その活動に血潮を注いできた私なのだけど、最近というかちょいちょいあったけど、最近特に頻繁に、おそろしいことが起りはじめたのです。
つづく。