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ペーパーマリオ オリガミキング

ペーパーマリオシリーズの6作目「ペーパーマリオ オリガミキング」を遊びました。
WiiUのカラースプラッシュから4年ぶりの新作となります。マリオストーリー・ペーパーマリオRPGの2作に心を囚われている懐古厨は今作を楽しめたのでしょうか…。

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始まりは毎度おなじみピーチ城。この時点でお察しですが、ピーチがオリガミにされてしまいます。またピーチ城自体も乗っ取られてしまい、天空へと昇っていきます。上空に浮かぶピーチ城にはカラーテープ5本がぐるぐる巻きにされており、まずはこのカラーテープを消す旅にへと出ます。

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今作の大きな特徴としてはバトルシステムにあります。
上記のようなバラバラになった敵(クリボー)達を与えられた回数以内でうまく整列させることで攻撃力に1.5倍のボーナスがかかります。ひらめきでパズルを解けたときの気持ちよさ…。
この整列パズル、ストーリー進行度に比例して難しくなっていきます。
しかし、コインを消費することでキノピオ達が正解の一手を教えてくれる神機能があるため、終盤は金に物を言わせてパズルをゴリ押しすることで乗り越えることができました。

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また今作はすごい絵面がよいです(語彙不足)。
上記画像はステージ2にあたるモミジ山。赤が映えるいい風景です。

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また任天堂と言えば水の表現。ペーパーマリオでこの水の綺麗さです。驚きました。

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演出にも気合が入っています。これは中盤でのライブシーンですが、マリオがサイリウムを振ってオタ芸をしたり、

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カオナシのキノピオを率いてダンスしたりします。今作ならではの明るい演出は新鮮味があって良かったです。一方で紙の世界観ならではのブラックな演出もあるため、飽きずにストーリーを進めることができました。紙ゆえに気軽に体がバラバラになります。さすがのCEROもこれはスルー。

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一家言ある懐古厨やゲームオタク向けの要素もあります。サムスやドンキーのかぶりものが出てきた時には思わずニッコリ。さらにファンサービスかのように懐かしいキャラクターも色々出てきます。

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初代マリオブラザーズで出演したサイドステッパー

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ゼルダを意識しているとしか思えないトビラ

スクリーンショットでは伝えられませんが、今作はテキストも面白かったです。若干やりすぎかなと思うこともありましたが、全体的には会話やストーリーは楽しく読めました。

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一方で残念なところを述べます。まず率直に伝えたいのは

"1・2作目の正統RPG路線を期待している人は買わない方が良い"

ということです。
レベルシステムが無く、攻撃力を上げるには強いブーツやハンマーを使用する必要があります。強力な武器は町中・ダンジョン内で見つけるか、購入します。また武器には耐久力があるため、使用を続けているとそのうち壊れてしまいます。戦闘後にはコインが手に入りますが、レベルの概念が無く、武器を消費しないためにも雑魚戦を避けるようになります。これらにより肝心のバトルの価値が低くなってしまったのは結構痛いと思いました。

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ちょっとここで思い出話となりますが、自分はマリオストーリーでカメキが好きでした。さらに言えばペーパーマリオRPGではバレルが好きです。もはや同年代にしか伝わらない話題ですが、二人ともキャラクターデザインが好きでした。カメキは青の甲羅に赤いスカーフ、バレルは大きなヒゲをたくわえた船乗りのボム兵でした。
今作の話に戻ります。序盤~中盤にかけてボム"平"というボム"兵"が仲間になります。最終的には死んでしまいますが、それなりに長い間一緒に旅をするため、愛着も沸くイイヤツです。しかし残念なことがあります。

固有グラフィックではないということです。

情を沸かせるようなストーリー展開にするのであれば、せめて他のボム兵とは違う姿にしてほしかった…。非常に残念です。ペーパーマリオシリーズはオリジナルキャラを作れないらしいですが、本当に疑問です。どうせ他のマリオシリーズに出ないしよくないか!?なんならボスキャラもただの文房具だし!オリガミの世界観とはいえちゃんとキャラクターとして落とし込んでも良かったのでは…?

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ステージ1のボス"イロエンピツ"。喋ります。

なんだか最後は熱く語ってしまいましたが、ゲームとしては面白かったと思います。ペーパーマリオならではの演出や明るい表現がよりパワーアップしたなと感じられます。オリジナルキャラクターのオリビアも若干ウザかわ的個性を持っている良いキャラです。難易度もあまり高くありませんので、カジュアルに遊ぶにはぴったりです。恐らくペーパーマリオシリーズは正統派RPGには戻らず、ギミックで楽しませる路線で行くと思われるため、シリーズ未経験者が最初に遊ぶ作品としても非常にオススメできるものとなっています!

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でもやっぱり懐古厨としては普通のRPGもやりたいな…。