RASHISワークス21ヶ月の実績と今後に関して
皆さん、こんにちは。
株式会社RASHISA代表の岡本と申します。
2020年4月から運営をしている、被虐待者向けBPOサービスRASHISAワークスが来月で2周年を迎えます。それと同時に、私たちは「事業の一部を縮小する決断」をしました。
今回はその背景、これまでの実績、そしてこれからのRASHISAの挑戦を皆様に知っていただきたく、noteを書かせていただきました。
少しでも分かりやすく、インフォグラフィックを活用しているので、楽しく読んでもらえると嬉しいです!
RASHISAワークスとは
ご存知の方には再確認を、初見の方には理解をしていただきたく、まずはRASHISAワークスの説明をさせていただきます。
サービスのLPはこちらです。
「虐待の後遺症による働き辛さの緩和」を目指したサービスです。
「虐待の後遺症による働き辛さ」の具体例は下記になります。
例えば、私の場合は「人の不機嫌な状態・怒っている状態」を敏感に感じ取ります。その結果、必要以上に疲れたり、怯えたような心理状態になったりすることがあります。また、威圧的な方が苦手だったりします。
このような後遺症があっても働ける在宅ワークの環境下を作るのがRASHISAワークスです。
具体的には虐待サバイバーと呼ばれる被虐待者と弊社で業務委託契約を結びます。
必要に応じて、パソコンを支給したり、在宅スキルアップのための軽い研修などを行います。
その後は弊社が企業様に営業を行い、在宅ワークでできるお仕事を受注。
適切な指示書やマニュアルを作成して、虐待サバイバーの方に発注させてもらうというビジネスモデルです。これまでに100名以上の虐待サバイバーの方々と関わらせてもらいました。
そこでの実績、見えた課題をここからは説明していきます。
RASHISAワークスの実績
対企業様の数字
2020年5月から2022年1月までの21ヶ月の実績です。
大変ありがたいことに、企業様はお問い合わせやご紹介を通じてお仕事を発注してくださることが多いです。全体の7割ほどがそのようなご縁です。
また、様々なジャンルの業務を虐待サバイバーの方々にご依頼させてもらいました。
最も多いのは文字起こし業務です。文字起こしだけサービスLPも作成するほど力を入れています。インタビュー記事の文字起こしやイベントの文字起こし、音声メディアを記事コンテンツにするための文字起こしなどでご依頼を頂くことが多いです。
対ユーザー様の数字
ユーザー様とは虐待サバイバーの方以外も含みます。
ビジョンに共感をしてくださった、フリーランスの方などが業務を手伝ってくださっています。割合としては全体の7割ほどが虐待サバイバーの方です。
また、弊社は事業を開始した2020年5月からNPO法人チャイボラ様に毎月ご寄付をさせてもらっています。売上からワーカー様へのご依頼費(一般的には外注費と呼びます)を差し引いた、粗利の1%が寄付額となります。
「施設で働く⼈を増やす」という目的の元、チャボナビという社会的養護総合情報サイトを運営されています。
様々な理由があって、社会的養護下で暮らすことになった子供たち。
その子供たちに愛情を届けることがとても大切だと思っています。一方で人手不足な児童養護施設。その課題を打破するために立ち上がったチャイボラ様。
山の登り方は違えど、同志のような存在であることから微力ですが私たちにできることをさせてもらっています。
後遺症に関して
虐待の後遺症とそのために私たちが行ってきた施策の一部です。
弊社では4ジャンル、15の施策を通じて後遺症があっても働ける会社を目指してきました。
4ジャンルとは「内省と自走のサポート」「業務のサポート」「キャリアのサポート」「繋がりのサポート」です。
そこで得た知見を次は様々な企業様に届けて、虐待サバイバーの方が働きやすい社会を作っていくぞ!と意気込んでいました。(当時のnoteがこちらです。)
しかし、企業様のヒアリングやこれまでの事業を通じて見えた課題があります。それをこれから共有させていただきます。
課題とRASHISAワークスのこれから
見えた現実
まだまだ「虐待サバイバーの存在」「虐待の後遺症の存在」が認知されていないと感じた2年です。それは企業様への営業活動の際。マスメディアの方とのコミュニケーションの際。そんな時に感じました。これはその人たちが悪いわけではありません。
その後遺症の存在を届けることができなかった社会に課題があります。
その課題を打破するために私たちはRASHISAワークスという事業を立ち上げました。しかし、その壁はとても大きく分厚いものでした。
ビジネスを通じて虐待問題を解決する。そのようなミッションを掲げていても、持続可能な仕組みを作ることはできませんでした。先ほどのインフォグラフィックで「会社としての売上と利益」が全てわかると思います。私たちはこの2年間、赤字を掘り続けてきたのです。これは持続可能な仕組みではありません。
では、諦めるのか。そしてこれは失敗なのか。
そこに対して私含め、私たちのチームは一切悲観的な感情を持っていません。なぜなら、実際に私たちが虐待サバイバーの方と共に働けることを証明したから。そのための施策が分かったから。2年前は見えなかった現実が見えたから。それだけで大きな収穫です。そしてまたベストな戦い方を見つけていけばいいだけです。失敗の2年間ではなく、成功への要素が分かった2年間です。
RASHISAワークスの今後に関して
RASHISAワークスに関してです。
RASHISAワークスでは文字起こし、ライティング業務以外の全てのサービスをクローズしたいと思います。データ入力やフォーム営業などがそれらに該当します。
また、弊社の中で発生する業務は引き続き虐待サバイバーの方々にご依頼させてもらいたいと思っています。これまでと違う点は過去と同じような手厚いサポートができないという点です。
また、ご依頼できる人数も限定されることとなります。
もちろん、後遺症に配慮したご依頼などは継続して行っていきます。
具体的な内容
目の前の事業
まずは2022年1月から運営している事業をご報告させてください。
「ダイバーシティ」や「D&I」という領域で事業を運営しています。
「多様性を可視化」するというコンセプトで「ダイバーシティ」や「D&I」に取り組む企業様の広報支援や採用支援をお手伝いさせていただきます。
具体的には企業様の採用ページの制作やダイバーシティに関する特設WEBサイトの制作、プレスリリースの代行などを行います。
現時点では15名以上のデザイナーさんやライターさんにお仕事をご依頼できるスキームが確立されています。
今回のインフォグラフィックも提携をさせてもらっているクリエイターさんに作ってもらいました。このようなこともできますのでご興味ある方は、お声がけいただけますと幸いです。
また、LP制作などは本事業をスタートする前から実績があります。
上記の発信をスタートし始めていただく質問として「ダイバーシティ領域しかWeb制作やLP制作はしないのですか?」というものがあります。
他の領域ももちろん可能ですのでお気軽にご相談頂けると嬉しいです !また、 Web制作会社様や広告代理店様とのご協業もとても嬉しいです!
2022年から「クリエイティブ事業」を本格的に運営していきます!!
描いている未来
こんな未来を描いています。
そのために今は毎日、ダイバーシティに関する発信をSNSで行ったり。
ダイバーシティに関する取り組みをされている企業様とお話をさせてもらったり。
そのような出会いを求めて、テレアポやフォーム営業を行ったりしています。
虐待の後遺症があっても働きやすい社会は必ず実現します。
後遺症による働き辛さの緩和は必ずできます。
その社会の変化を作れるように今日もコツコツやっていきます。
もし、弊社の事業に興味を持ってくださった企業様やクリエイター様がいらっしゃったら下記からご連絡いただけますと幸いです。
おわりに
今回のnote執筆にあたって、2年間の記録を見返すことで、2年間の記憶が蘇ってきました。
僕自身の感情を個人noteに記載しようと思ったのですが、それはまた次の事業が上手くいった時に書かせてください。
絶対に虐待は減らせます。
絶対に後遺症による働き辛さが緩和された社会は実現できます。
そう信じて、また0から事業頑張ります!
戦い方を変えて、これからもRASHISAは頑張ります!
いつも見守ってくださっている皆様、人生の大切な時間を投資してくださる皆様、RASHISAが作る未来に賭けてくださった株主様、本当にありがとうございます。これからも虐待問題に解決に向けて頑張ります。
引き続き、虐待問題解決を目指すRASHISAという船に乗っていただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?