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虐待がない社会を作るための「RASHISAラボ」開設のお知らせ。

皆さん、こんにちは!
虐待問題に取り組んでいるRASHISA代表のおかしょーと申します。

この度はRASHISAで新たな取り組みをスタートさせるにあたって、そのお知らせをしたいと思います。

私たちは現在「RASHISAワークス」という虐待サバイバーと共につくるBPOサービスを運営しています。当サービスは2020年4月に本格スタート。1年間で約60社ほどの企業様とお取引をさせていただきました。(詳しくは前回のnoteを読んでもらえると嬉しいです!)

RASHISAワークスは「虐待の後遺症による働き辛さ」に向き合っているサービスです。虐待サバイバーの方が、自分らしい生き方を選択できる社会の実現を目指してサービス展開しています。

その結果、少しずつではありますが、サービスを通じて価値を感じてくださる虐待サバイバーの方が増えました。

RASHISAワークス簡易説明

RASHISAワークス簡易説明②

一方で、児童相談所への相談件数は年々増えているのは事実です。
虐待が起こってしまう様々な社会課題をより早く、より沢山の同志と共に解決するため、RASHISAラボの開設を決めました。

本日はRASHISAラボで何を行い、どこを目指すのかを書いていきたいと思います。

RASHISAラボは何をするのか

ラボで行うことを一言であらわすと「虐待に関する情報/知恵のオープンソース化」です。

RASHISAは虐待サバイバーの方々と近い距離で対話をすることで、これまで正社員として長続きできなかった方に対して、継続して働くことができる環境をつくっています。

しっかり対話できるのは、共感力が高い人材が集まっていることや文化形成がポイントだと思っています。
※このあたりは事業の根幹となるため、より一層レベルアップしていきたい部分です。

実際、ワーカーとして登録していただいている方のひとりは、正社員として同じ職場で長続きすることができず、転職を繰り返していました。そんな中、RASHISAワークスで在宅ワークをスタート。

はじめは2~3万円の月収だったところから、今では20万円近く稼いでいるケースなども出てきています。

前提として、これらの成果は虐待サバイバーであるワーカーさんの頑張りがあります。それと同時にRASHISAが取り組んでいる施策が活きているのも事実です。

こうした社内の取り組みなどもオープンソース化していきます。現時点で検討している取り組みは大きく3つあります。

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①社内取り組みの公開

上述したようなRASHISAが取り組んでいる施策について、公開していきます。

例えば、RASHISAの保健室。お仕事をしているワーカーさんが精神的に疲れてしまった際の相談窓口となるフォームです。

チャットに直接相談してもらえばいい話では?と思う方もいるかもしれません。ですが、虐待サバイバーの方の中には、直接チャットを送ること自体に苦手意識を感じたり、誰に相談したら良いのか分からず、ひとりで抱え込んでしまうこともあります。

なので、RASHISAではフォームを活用しています。(フォーム内にも細かい工夫をしています。)

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※実際に使用しているフォームです!

私たちはこうしたノウハウを自社だけで活用するのではなく、世の中に公開していきたいと考えています。同じような課題に取り組む組織は競合ではなく、同志です。

ノウハウを公開することが、社会課題をより速く解決するために有効だと思うからこそ、自社でノウハウを溜め込まず公開しようと思っています。

②虐待に関する研究・ノウハウ蓄積

私たちの取り組みに限らず、虐待に関する様々な情報や知恵の発信を行なっていきます。

社内外で行われるイベントや勉強会の発信。大学との共同研究なども構想しています。

虐待に関する研究はまだ多いとは言えません。RASHISAが抱えている定性データやこれから蓄積していく情報をもとにしながら、虐待問題の解決に向けて研究していきたいと思っています。(共同研究していただけるという大学や研究所の方もご連絡いただけると嬉しいです!)

③解決策提示/社会啓蒙のための発信

RASHISAラボにおけるアウトプットをRASHISAのオウンドメディアsocial portで行なっていきたいと考えています。

social portは、虐待サバイバーさんにとっての知恵袋的な存在であると同時に、一般の方々に向けた社会啓発の役割を持たせていきます。

行動の変化は知ることから。

知るを促すメディアへと成長させていきます。(こちらもライターさんや編集さんなど仲間を募集しています!)

RASHISAラボはどこを目指すのか

なぜ、自社のノウハウを公開してしまうのか。
一般的に商売のタネを公開するなんて非常識ですよね。

答えはシンプルです。
RASHISAの存在意義はお金目的ではなく、虐待問題の解決だからです。
私たちの使命は市場の独占でなく、市場の創造をして虐待サバイバーの働き辛さを解消するプレイヤーを増やすこと、虐待問題に関するパイオニアになることです。

やがては、このノウハウを国に提案して(政策提言)、国としての制度化を目指します。

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上の図はきびゆりえさんという方が開発したパーパスモデルに沿って、RASHISAラボを整理したもの。
※パーパスモデルの詳細はこちら

このRASHISAラボのミッションは「虐待問題を社会化することによって、事業化や制度化を推進させること」です。

まだ社会で知られていない、虐待問題の情報を可視化して発信していくことが社会化です。

もちろん発信だけでは解決にはつながらないので、次のステップとして、この課題を解決する事業を作る必要があります。(今のRASHISAが行っている事業も事業化のひとつ)
最終的には社会の制度としてルールを作ることが、大きく課題解決に近づくと思うので、国の制度となること=制度化を目指します。

私たちが現在取り組んでいるRASHISAワークスや今後取り組むRASHISAラボでは、制度化を目指して頑張っていきます。

それと同時にこのRASHISAラボを通じて、虐待問題に取り組む同志が増えていくことを心から願っていますし、そのような未来を作っていきたいと思います。

RASHISAワークス展望②

今後の展開イメージ

RASHISAラボやRASHISAに関する問い合わせ

今回のリリースを通じて関心を持ってくださった方はRASHISA HP内のお問い合わせフォームからご連絡をいただけますと幸いです。




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