愛の実験

私は少し内気で地味だけど、ごく普通の女子高校生、早川あやめ。
今日は私の行ったある実験について、みなさんに報告をしたいと思います。

(R-18G小説・性的描写、去勢シーンあり)

〜プロローグ〜

私は少し内気で地味だけど、ごく普通の女子高校生、早川あやめ。
今日は私の行ったある実験について、みなさんに報告をしたいと思います。

私は同じクラスの男子生徒、坂下祐樹君の事が大好きで、その後ろ姿を見るだけでドキドキが止まらなくなってしまう程でした。
その日、幼いころから内気だった私が自分から男の子に、大好きな彼にラブレターを渡すなんて自分でも信じられませんでした。

「あやめ、俺に用って何?」
「ゆ、祐樹君……これを受け取ってください」
「え? あ……ごめん、俺、実はA組の由美と付き合ってるんだ」
「えっ……えっ……」

私はその場から逃げるように走り去りました。
私の想いを彼に理解してもらえないことがくやしくて、くやしくて涙を流しました……。
翌日から私は彼を忘れようと必死に頑張りました。
肩まであった髪を短く切り、トレードマークだったメガネをコンタクトに変えました。
それでも、彼の事を好きだという私の想いは消えなかったのです……。

〜疑問〜

3年生になると、私の片思いなど知りもしないように、彼と由美さんは堂々とお付き合いをするようになりました。
それでも二人は、私の想いよりも強い愛情と絆で結ばれているのだと思い、二人を暖かい眼差しで見守ることにしました。

「(私の分まで幸せになってくださいね、祐樹君)」

私は毎日、二人の幸せを祈るように見守り続けました。
いつもの登下校コース、週末のデートコース、私は天使のように静かに二人を見守ることに喜びを感じるようになりました。
二人の幸せそうな笑顔、公園で交わしているキスの時の表情……その全てが私の幸せだと感じたのです。
そして夏休みに入ると、彼の部屋でとうとう二人は結ばれました。
嫉妬心が無かったかと言えば嘘になりますが、この時は心から「おめでとうございます」と呟きました……。
しかし、この日を境に彼の由美さんに対する愛情に疑問が持ち上がったのです。

「なあ、エッチしようよ由美」
「ごめんね、今日は嫌なの」
「チェッ、なんだよ……もう帰れよ」
「そんな、私はこうして祐樹と一緒にいたいの……」

それは初めての経験から、祐樹君の由美さんへの態度が変化してしまったからです。
それまでの優しかった祐樹君の姿はなく、その行動はまるで性欲に支配されているように感じました。

「(こんなの、祐樹君じゃない……)」

祐樹君は由美さんと結ばれることだけを目的にして優しさを演じていたのでしょうか?
もちろん、男の子が女の子を性的に求めることは異常ではありません。
でも、私の知っている祐樹君とはあまりにもかけ離れています。
そこで私は実験をしてみようと思ったのです。
もちろん、これからの二人の幸せの為に……。

〜実験準備〜

まず私は、由美さんと同じように、おしゃれなお洋服を買ってもらいました。
毛先にもシャギーを入れさせてもらいました、母は大変驚きましたが、年頃なのねと許可してくれました。
そうして私は二回目の告白をしたのです……あくまでも実験の為にです。

「祐樹君」
「うん、え……っと、誰だっけ?」
「あやめ……早川あやめです、忘れましたか?」
「いや、覚えてるよ。凄くイメージ変わったから、一瞬わからなかった」

祐樹君は前回とは少し違う反応をしてくれました。
私のつま先から頭まで、じっくりと見てくれたのです。

「今の方が似合ってるよ、凄く可愛い」
「そうですか? ありがとう……祐樹君」

あくまでも実験のためですが、私は嬉しくてドキドキしてしまいました。

「あのね、祐樹君」
「うん、何?」
「私と……私と、セッ……セックスしたいですか?」
「えっ!?」

もし祐樹君が結ばれること……セックスすることしか考えていないなら、私の誘惑に乗ってくるでしょう。
でも祐樹君はそんな男の子ではありません、そう信じている私は自信を持って彼を誘惑しました。
祐樹君は私の手を取ると、あまり人気のない渡り廊下へと連れ出しました。

「いきなりそんなこと言うから驚いちゃったよ」
「はい、ごめんなさい……私は悪い女の子ですから」
「前の時もさ、そんなこと思ってたんだ」
「えっ?」
「だから……俺とセックスしたいって思ってたんだろ?」
「え……」
「そうならそうって言えば良かったのに」

祐樹君はそう言いながら私の肩に腕を回すと、そのままキスをしてきました。
私はそのまま、祐樹君にファーストキスを奪われてしまったのです……。
初めてのキス、憧れの祐樹君とのキスをした喜び……私の誘惑に乗った祐樹君への絶望、すべてが頭の中でグルグルと巡りました。
しかし、まだ実験の途中です。
私はフワフワする気分を抑え、本当なら渡すつもりのなかった手紙を手渡しました……。

「これを……読んでくださいね」
「これを? ああ、わかった……また後でな、あやめ」

『日曜日の午後3時に北の廃病院でお待ちします……あやめ』

3年生になってから私は生物部の部長をしていましたので、準備室の鍵は簡単に入手できました。
あらかじめ開けておいた窓から準備室に入ると、実験に必要な器具、薬品を持ち出して廃病院へと急ぎました。
私は手頃な部屋を見つけ、祐樹君の愛情を確かめる実験の準備を進めます。
やがて準備が整った頃、今日の実験対象の一人である由美さんが訪れます。

「あやめ……さん?」
「こんにちは由美さん、どうぞ入って下さい」
「なんかここ怖いんだけど……大事な話って、何なの?」

私は由美さんを招き入れると、薬品を使って眠っていただきました。
そして、程なくして祐樹君が現れました。

「あやめ?」
「祐樹君、ここです」
「こんな薄気味悪い所じゃなくてさ、俺の部屋でしようぜ」
「何をするのですか?」
「何って、俺とセックスしたいんだろ?」
「祐樹君のセックスのお相手は、由美さんですよね?」
「なんだよ、嫉妬してんの? 今はあやめの方が可愛いぜ?」
「……そうですか? もちろん嬉しいですけど、残念です」
「細かいことはいいからさ、したいんだろ?」

祐樹君は私の前に歩み寄ると、横にあるベッドへと誘いました。
私は体の奥から沸き上がる不思議な温度を感じました。
でも、私はそのお誘いを受けたい気持ちを我慢して、祐樹君にも眠っていただきました。
私は祐樹君の洋服を脱がし、遠目では見て知っていたその裸体を観察します。
程よい筋肉が付き、ガッチリとしたその全身の皮膚に手を当てるだけで私はドキドキして紅潮しました。
割れた腹筋が見えるお臍の下には、何度となく由美さんと結ばれていた祐樹君の陰茎と睾丸……オチンチンとキンタマが視界に入ります。

「(これが祐樹君のオチンチンとキンタマ)」

私は母の名義でネットで購入した、鋼鉄製の手錠やトゲ付きのペニス拘束具を祐樹君のそこに装着します。
生まれて初めて触れる男の子のオチンチン。
薄い皮膚とその弾力、それは他の物に例えようのない、とても不思議な触り心地でした。
本当なら女の子として「キャッ」と声を上げたい気分ですが、私は実験の為に黙々と作業を続けます。
説明書通りにボルトをゆっくり締めていくと、トゲトゲが祐樹君のオチンチンへと突き刺さっていきます。
かなりの力がかかっていますが、まだ皮膚が裂けることはありません。
ただ、眠っている祐樹君は時折、苦痛の表情を浮かべています。
装着し終わったペニス拘束具を、準備していたチェーンに鍵で繋いで実験準備の完了です。

〜実験開始〜

実験の説明ですが、まず祐樹君の左手と由美さんの右手が手錠で繋がれています。
そして祐樹君のオチンチンとキンタマにガッチリと装着された拘束具から鉄製のチェーンが伸び、電線へと接続しています。
壁にむき出しになった鉄筋に由美さんの左手を手錠で固定しているので、二人が電線までたどり着くことは出来ません。
そして、祐樹君の右手には包丁をガムテープで巻いて固定しました。

「ウウッ……頭イテェ……ってイダダダダダダダダッ」
「祐樹君、お目覚めですか?」
「チンポがイッテェ! なっ!? なんだコリャ!?」
「ごめんなさい祐樹君、お二人が幸せになる実験のためなの」
「ハァ? 実験だと? とにかく外せっ! イデデデデッ……」

祐樹君は人が変わったように私を睨みつけて威嚇しました。
やはり、これが祐樹君の本性なのでしょうか……。

「ちょっと!? 何よコレ!?」

由美さんも目を覚ましてこの状況に困惑しているので、私は実験の内容を説明しました。

「祐樹君……そのチェーンに繋がってる電線、窓の外に見える通り沿いの街灯に繋がっているの」
「なっ!? なんだって!?」
「あと少し暗くなったら、街灯が点くでしょう? そうしたら……わかるでしょう?」
「お前っふざけんな! 俺を殺す気か!?」
「あやめさん、お願いやめてっ! 私、死にたくない!」
「死なないわ……祐樹君に由美さんへの愛があれば大丈夫だもの」
「えっ?」
「祐樹君の右手の包丁で切ればいいの……オチンチンとキンタマを」
「バカかお前ふざけんな! なんで俺が、由美の為にチンポを切らなきゃいけないんだよ!」

祐樹君は更に激高して私を叱責します。自分の由美さんへの愛情の欠落を棚に上げて……。
男の子にとって、オチンチンとキンタマが大切な器官なのはわかっています。
でも、自分や大切な人の生命と天秤にかければ迷いなく切断できるはずです。
私は女の子なのでピンとは来ないですが、もし男の子だったら、絶対に由美さんの為に切断しているでしょう、それが出来ない祐樹君に絶望してしまいました。
そう……祐樹君はセックスという快楽の世界に没落してしまったのだと確信しました。

「死んでしまったら、どうせセックスもできないでしょう? どうして切らないんですか? 由美さんを愛していないのですか?」
「自分でチンポ切れる男なんているかバカ! イテテテテッ」
「そうよ、大事なチンチンを切れるわけないでしょ! だから早く外して、あやめっ!」

二人の愛と幸せの為を思っての実験なのに、なぜ二人に叱責されてしまうのか私にはわかりませんでした。
そうこうしているうちに、窓から差し込むオレンジ色の光が夕刻の訪れを知らせてきます。

「ちょっと! 段々暗くなってるじゃない! 何とかしなさいよ祐樹!」
「うるせぇ!」
「もうイヤっ! 祐樹、チンチン切って! チンチン切ってー!!」
「なっ!? ふざけんな!」
「早く切って! 死ぬのイヤッ!」

とうとう祐樹君と由美さんがケンカを始めてしまいました。
由美さんの「チンチン切って」というセリフは、正直に言うと聞きたくありませんでした。
私が二人を見守る中で感じていた二人の愛情は見間違いだったのでしょう……。
私は祐樹君だけではなく、二人に絶望してしまいました。
実はこの電線は表の街灯には接続されていません、包丁も偽物です。
ただの女子高校生の私に、街灯に電線を接続するなんてことが出来るわけがありません。
この実験はフェイクだと言おうとしたその時、それは起きてしまいました。

「もうイヤーッ!」
「あっ!? バッ、バカやめろ由美っ!」

冷静さを失った由美さんが、祐樹君のオチンチンに繋がったチェーンを握りしめて一気に引っ張ります。拘束具の隙間から一気に血が滲みました。

「イダダダダダッ! やめろバカ! チンポが千切れるっ! イテテテテテ……」

拘束具はオチンチンとキンタマの付け根にグイっと食い込み、決して外れることはありません。
しかし由美さんは諦めず、左足にチェーンを絡めると右足でジャンプして、一気に全体重をかけてしまったのです。

(ブチュッ)

「ウグッ……グワァアアアアアアアッ!」

そのせいで祐樹君のオチンチンとキンタマはその体から千切れ、飛び散る血液で放物線を描きながら床に落ちてしまいました……。
瞬間、祐樹君は低いうめき声をあげると、それはすぐに大きな悲鳴へと変わりそのまま蹲ってしまいました。
由美さんは放心状態のまま、その傍に座り込んでいます。
私は、千切れてしまった祐樹君のオチンチンとキンタマを拾い上げチェーンを外すと、用意しておいた瓶に収めました……。
実験は予想外のアクシデントによって、祐樹君の去勢という結果で終わってしまいました。
その後、私は携帯で救急車を呼ぶと、祐樹君のオチンチンとキンタマを収めた瓶を抱えたまま自宅に戻りました。

〜エピローグ〜

病院に搬送された祐樹君はすぐに傷口を処置してもらい、一命を取り留めました。
現在は男性ホルモンを注射しながら、新しいオチンチンの形成手術の計画を立てているそうです。
由美さんは放心状態で見つかったそうですが、自分が祐樹君のオチンチンとキンタマを千切り取ったという現実に耐えられなかったのでしょうか……。
私は逮捕されることになり、匿名ながら週刊誌の記事にもなってしまいました。
しかし、実際に祐樹君のオチンチンとキンタマを千切り取ったのは私ではなく由美さんです。
祐樹君の家族の同情から、そして実験装置も包丁もフェイクだったという事実から、私は不起訴という形になりました。
そして私は……今は大事な体ということで、とある施設でそっとしてもらっています。
あの日、自宅に戻った私は次の実験に取り組んでいました。
持ち帰った祐樹君の大切な睾丸から副睾丸を分離し、シャーレの上で解体して精子を集めてペースト状にしました。
私はそのペーストを自分の女性器に入れて、切断面を縛ってから生理食塩水を注入して勃起させた祐樹君のオチンチンを使い、奥へと押し込みました……それは私にとって、至福のひと時でした。
そうです、私は確率の壁を越えて祐樹君の子供を妊娠する実験に成功したのです。
もう、私以外に誰も祐樹君のDNAを残すことが出来ません。
私だけが祐樹君のDNAを独占するという実験に成功したのです……。
やはり私は祐樹君のことが大好きです。彼に対する愛情を消し去ることは出来ません。
これからの祐樹君との幸せな結婚生活を想像すると胸がときめきます……早く私を迎えに来てくださいね、祐樹君。

(END)