チェリまほ11話と2人の選択と

「たまに落ち込んで ダメな時だってそう」「どんな感情も 全部分け合ってたい」……11話つらすぎてエンディングが完全に頭を素通りしてしまったのですが、改めて歌詞を聴いてふたつの"Always with you"に思わず顔を覆いました。
こんなことって。


1週間お疲れ様です。
開き直って私事なんですけど、11話放送の17日木曜深夜〜20日日曜までジェットコースターで済むか?レベルのぶん回され方で、正直2020年年末をこんな迎え方するとは一切思ってませんでした。
11話ショックを引きずったまま迎えた金曜日は夏に公開を見送った仮面ライダーゼロワンの劇場版公開日でして界隈はお祭り騒ぎだった上、翌日土曜日は2020年特撮界を席巻した傑作ウルトラマンZの最終回で朝から滂沱の涙を流して別れを惜しみ、日曜日には現行放送のニチアサを追っかけつつ配信ドラマで円谷さんにまた情緒をやられながら漸くライダー劇場版見に行って泣いてもう感情の行き先が行方不明になりました。
特撮ご興味ない方にはなんのこっちゃな話で誠に申し訳ないんですけど、とりあえずここ数日正気を保ててなかったということだけ伝われば……。プラス師(大爆)走。
そんなこんなで最終回当日に11話のワーーーーッです。最後までこちらも爆走したいと思います。今夜ですけど……!


さて。
冒頭、前回うっかり心の声に反応してしまったことから、魔法のことを黒沢に隠したままでいいのか悩んでいる安達。そこに待ち合わせた柘植がやってくる……が寧ろ柘植の方が参っている様子。先日言っていた通り湊くんにお揃いの自転車を買ってあげたらしいのですが、てっきりクロスバイク的なものを想像していたらしいのに対し柘植が用意したのは普通の自転車で、湊くんから柘植さんて意外と天然すか?と笑われてしまったと。まあ普通の自転車はね、持ってるだろうな……普通にな……
意外と天然すか?と仰せですが、こちらからしてみればお気づきではありませんでしたか??レベルの話です。天然というか変な方に思い切りがいいというか。
その言葉も別に柘植を馬鹿にしたものではなく、ただただ恋人の愛らしさにちょっと笑ってしまっただけだったのですが、柘植はムキになってどうやら喧嘩をしてしまったらしい。柘植は湊くんにかっこいいと思われたいのだろうなあ〜。でも9話辺りでちょっと述べましたが、湊くんにとって柘植はどうしてもかわいい存在のようでした。すれ違っている……でもなんだろうすごいキャッキャして見える……
脚本の吉田さんがインタビューで、付き合うことになるまでかわいい、というような表現は使わないようにしていたと仰っていて、やはりなあと思いました。気付いておりました。ですが柘植と一緒にいる湊くんの場合、演じるゆうたろうさんの大きくて潤んだ眼にいつもかわいい、としっかり書いてあるのが素敵だなと思います。目は口ほどに。

喧嘩で仕事が手につかない柘植。柘植先生の連載は痴情のもつれによりお休みしますという表現が面白すぎてさすが柘植だなと思ったんですけど、連載持ってたとは先生予想以上に売れっ子でした。1時間おきに宅配頼んでた頃とか大丈夫だったんでしょうか。とにかく早く謝ってしまえば?という安達に、柘植はムクれながら謝り方がわからないと返す……人の気持ちを察する大変さを忘れていた、と。彼がこの経験から先輩として安達に伝えたかったのは、魔法の力に頼りすぎるなということ。触れたら考えていることが分かる状態に慣れてはいけない。仰る通りですね……

気付けば魔法の力に頼るようになっていたと自覚した安達。確かに5話で黒沢の力になりたくてモンブラン社長に触れた時と、前回"デートの練習"の最後に黒沢が心ここに在らずだった理由を知りたくて触れた時と、力を使おうとするハードルは違ってきているように感じていました。
よしでは魔法の力を使わずに自分の力で過ごしていこう!と決めて出社した途端黒沢から抱きつかれ安達はパニック。安達どころの話ではなく黒沢と一緒にいた六角もだし、なんなら見てた私もびっくりしました。ここ会社!今までも何回か突っ込んでたけども再度申し上げたい、ここ会社よ!
明らか愛おしそうに抱きしめる黒沢と完全にアワアワしてる安達とでオープニング。最終話にオープニングがあるとは限らないので大事なオープニングです。あれ?これ特撮だけかな??


目の前で大尊敬する先輩が他の先輩に抱き付く案件を、目撃して速攻「喜び方ワールドワイドっすね!」で受け入れる令和の迷探偵・六角。黒沢は安達がコンペに提出した"エールクリップ"が一次審査を通り、二次のプレゼンまで進んだと知って大喜びしていたのでした……この時の子供みたいな喜び方が途轍もなくかわいい。ニッコニコで商品化されたら売り込む気満々、という感じが安達以上にハッピー溢れていました。
しかし企画開発部の寺島部長は厳しいことで有名らしく、もう結構よ、と言われたらそれが戦力外通告だから気をつけてくださいね、まあびびってても仕方ないですし当たって砕けろ精神ですよ☆と励ましてんだか脅かしてんだかわからん六角。それを聞いて、今夜から特訓だ、と瞳と眉で星を散らす黒沢。少女漫画の如くきらりん、という音が鳴る黒沢=町田さんの目元。


学生時代は英語だろうと日本語だろうとほぼぶっつけで乗り切り、しかもそれ以降プレゼンというものに触れず生きてきた人間なので営業部no.1である黒沢が語るプレゼン極意はめちゃくちゃタメになります。今後プレゼンすることがあったら参考にさせて頂きます。
1週間、たっぷり特訓しよう!という黒沢に恐縮する安達ですが、黒沢は安達をサポート出来る上最高の初デートに初めてのクリスマス、楽しいことしか待ってないからな〜んにも苦じゃないともうウキウキなのでした。安達も「俺も頑張るわ、で、デートを楽しむために」とキチンと周りを確認した上早口でそんなかわいいこと言っちゃう。
ここで隠し撮りを無言で否定した時みたいにスンッと真顔になってもう一回言って?と追い込みに掛かる黒沢の表情が好きです。聞こえてただろ!もう一回!やだ!とじゃれあうお二方に再三申し上げますがここは会社です。何人か残ってらした社員さんはどうご覧に……それとも日常風景なのかしら最高……
このコンペ、絶対後悔したくない!やってみたいことに一歩踏み出した安達と、黒沢とのハッピーな関係。画面を見つめる自分の顔は最高にへんにゃりしておりました。

黒沢のプレゼン特訓が始まります。これまじめにお勉強したいので全部講座としてBlu-rayに入れてはくださらないだろうか……CTPTってなに……(調べたらコンセプト・ターゲット・プロセス・ツール、の意でした)
安達も、魔法の力を使わずに自力でコンペを乗り切ろうと努力する。黒沢を相手に何度も練習し、資料も凝って、納得するものを作り上げる。張り切ってるのが分かるからか、行きつけのおにぎり屋のおっちゃんにおまけまで貰っちゃう。
1話で浦部先輩からこいつなんか頼りなくてさ、と言われていた時の顔つきと、今の安達の表情は全く違います。背筋も伸びてるしおどおどした印象が薄くなってる。赤楚くんの役作りが素晴らしく、それがこの作品の安達の成長ストーリーとしての側面を強く感じさせ、安達を見ていると自分もやるぞーと思えてくるのがなんだか嬉しいです。好きなドラマから力を貰えるのって、いいですね。


迎えたプレゼン当日。
緊張しながら出社すると、会社の前で安達を待っている黒沢の姿が。そのコート姿がとても麗しくて何なら駆け寄らず数分眺めていたい感じすらありました。日帰り出張でプレゼン前に会えないからと最後に安達を応援するため、また緊張しててもちゃんと食べなきゃだめだよ、と手作りお弁当を渡すため、わざわざ冬の雨上がりの朝外で安達を待つ黒沢……思いが……深い……
手提げ袋とお弁当箱の形できっとこれはオープニングで作っていたお弁当!とすぐ気付きました。謎が解けた。そして視聴者は黒沢がこのお弁当をどんな風に作っていたかまで知っている。そばにいられない代わりに得意の料理で安達を後押ししたくてあの愛おしそうな表情だった訳ですね。きっと卵焼きは甘いのだろうな!愛情たっぷりで!
お互いグッとエールを送りあって兎にも角にもプレゼン頑張るぞ!と意気込んでエレベーター待ちをしている安達の後ろに、企画部の寺島部長がやってくる。この辺りで、あ、これはもしや、とまずい流れを感じはじめました。怒涛の11話ショックの幕開けです……。


案の定、満員になるエレベーター。安達は聞かないようにしていた心の声、しかもよりによって寺島部長の声を聞いてしまう。

「パッとしない。ほんとパッとしないわ、どの企画も。見栄えばかりを求めて、文具本来の機能性や使う側の気持ちを全く考えきれてない」

企画部の若手に喝を入れたくて全社から募集したコンペを開いたのに、お眼鏡にかなう案がなく部長はがっかりしご立腹の模様。そして折角魔法を封印して自力でコンペに臨みたかったのに、不可抗力とはいえこれからプレゼンで会う相手の本音を聞いてしまいちょっと落ち込み不安になる安達。コンペなんかやるんじゃなかった、なんてハードルはさらに上がるしやる気も削がれる。ざわざわとした気持ちが足許から這い上がってくるような感覚になりました。
それでもお昼に黒沢の愛のこもった弁当を開けば安達の好物ばっかり、そしてご飯に海苔の文字で"自分を信じて"……もう海苔どうやって切り抜いたとか朝何時起きで作ったとかそういうの通り越してひたすらそうだ安達自分を信じろ!安達を信じた黒沢を信じろ!とスポーツ漫画さながらの感想を抱きました。
海苔がしけて上にくっつかないようご飯の量を調節してあるのさすがだと思います。少し安達の表情が和らいだのが救い。


いよいよプレゼン本番、緊張しつつ練習通りに企画の予告を話し出そうとすると開口一番、なんだか地味ね、君どうしてクリップで勝負しようと思ったの?とぶち込んでくる寺島部長。
私自身圧迫面接とやらに出会ったことはないのですがこういう感じなのかなと思いました。対応力を見るというか。ワタワタと資料で説明にかかる安達に対して、もう結構よ、の最後通告を放つ部長。文具への思いはとてもある方と感じたので、最初から求めるものと違うなと思われていたのかもしれません。そこを自分の言葉で切り抜けて食い下がり、プレゼンテーションしてほしかったのかも。
もう下がって結構よ、の言葉にあれだけ黒沢と毎日練習して、同僚や先輩にも応援してもらって、ここで終わりは嫌だ!と安達は咄嗟にエレベーターで聞いてしまった部長の心の声を引用し始めてしまう……ああ……
それに対して勿論部長は続けて、と聞く気になってくれる訳です。


プレゼン後。ズルをしてしまったと自己嫌悪に陥っている安達。丁度出張帰りで帰社した黒沢に会っても明らかに元気がない。そこへ件の寺島部長が通りかかり、安達に対して最終には残らなかったもののあなたの文具に対する考えは悪くなかったわと褒めて去っていく。人を寄せ付けないようなオーラを出していた部長がきちんと安達の名前を呼んで、柔らかな声で。あの部長が人を褒めるなんてすごい!と黒沢も喜ぶ。褒められるほど、喜ばれるほど安達は辛くなっていく。約束していたお疲れさま会をするため帰ろう、と背に手を当てる黒沢。意図せずまた聞いてしまう心の声……

『頑張ってればちゃんと伝わるんだな……ちょっとは自信ついたかな、安達が俺なんか、って思わず笑ってくれてれば、それで』

黒沢は安達が元気ないのは最終まで残れなかったからと思っているし、部長に褒められたのは普段からの安達の頑張りゆえだと素直に喜んでくれている。こんなことなら、と余計に罪悪感に駆られる安達……
魔法の力も含めて安達は安達で、偶然知ったことにそこまで呵責を感じずとも……と思わなくもないですが、後ろめたさと、やはり自分は己の力で乗り切ることは出来ない人間なんだと思い知らされたようで重苦しい気持ちになるのは理解できます。きっと黒沢だったらあの局面切り抜けていたのだろうな、とか考えると余計に。そして辛いのはそのことを話せないこと。幾ら自分の気持ちを言葉にしようとしても魔法のことは避けて通れず、それを明かすことで黒沢が自分をどう思うか当たり前だけれど不安な訳で……


黒沢宅でのお疲れさま会。
ちょっとしたホテルのディナーみたいでした。キャンドルとかクリスマス以外で見たことないです。黒沢は今日日帰り出張で、朝安達のためにお弁当作った上で夜のためこの豪勢なお料理まで用意なさってたことになるのですがちゃんと寝た?大丈夫??と余計なことが心配になりました。
もう頭の中自己嫌悪と自己否定と罪悪感でいっぱいで気分は真っ暗、お料理や黒沢の話どころではない安達。足が触れたことで元気がない自分を励まそうとしてる黒沢の気持ちや、初デートの更なるサプライズ内容まで知ってしまう……もう安達がどんどん黒沢を悲しませる状況に追い込まれていくのに見ていて胸が締め付けられるようでした。
安達の方ももう限界、だんだん投げやりになりこんな魔法の力さえなければ悩むことも無くなるのか、こんな魔法の力さえ、と遂に「ご褒美って何すればいいの……?」「俺、よくわかんないから」「教えてくれよ」と告げてしまう。

そうだろうな、とはどこかで思っていました。だって柘植は一足先に魔法使い卒業してる訳だし、その経験から魔法の力に頼るなと教えてくれた訳だし……つらくて手っ取り早く今の状況から抜け出したくて……と考えてしまうのも無理はない。無理はないんだけどその手段は……

何をどう教えてくれよ、なのかお互いわかっている。黒沢は了承すると席を立って安達にそっと触れる。触れ方が壊れ物にさわる以上の繊細さで、どれだけ黒沢が安達のことを大切にしたいかがその指からも伝わるよう。

『何だよ急に、かわいいじゃん……けど、ちょっと安達らしくないな……』

黒沢もやはり安達の様子がおかしいことは察していました。それでも勇気を振り絞ってくれたんだ、その優しい気持ちすごくうれしい、と純粋に喜んでくれている。

『勇気なんかじゃない、優しさなんかじゃない、黒沢の気持ち、全部知ってて、今利用しようとしてるんだ!』

お互いの台詞が交互に重なり、安達が追い詰められていくのが言葉からも表情からも分かって苦しくてつらくてたまらない。結局魔法の力をなくすために、魔法の力を頼っている。そしてまた黒沢を傷つけようとしている。耐えきれずに突き放してしまう安達……拒まれ驚いた黒沢に、もうぐちゃぐちゃな心のまま自分が魔法使いで触れた人の心が読めることを明かす。
この時の断罪を待つような安達の表情と震えた声、黒沢の、驚きながらその中にもしかして思い当たる節があったのかと思わせる目の演技。こんなに苦しいシーンなのに赤楚くんと町田さんの一挙手一投足から目が離せず引き込まれました。
最低だよな、でも嘘じゃなくて、と続ける安達に、まず「落ち着いて」と肩に触れて座らせる黒沢。改めて手に触れて、安達がこんなに真剣に話してるんだ、嘘な訳ない、と微笑む。
黒沢にしてみれば訳の分からないことばかりだった筈です。その中で安達は今苦しんでいて、その理由が彼が語る魔法とやらである、と即座に掴み取り自分は触れられても構わない、安達を信じるよと言葉でも態度でも示して見せる……優しいとか、すごいとか、言葉では表しきれない安達への思いの深さ。
けれどその手をゆっくりと外す安達。

「俺、今魔法の力がなくなるのが怖い。魔法なしじゃ、黒沢と上手くいかないかもって、こんなのおかしいだろ、こんな、一緒にいる資格、ないだろ、もうどうしたらいいかわかんないんだ……」
「俺は、安達が苦しくない、選択をしてほしい。安達には笑ってて欲しい。俺たち、もうここでやめておこうか」

この言葉を言わせてしまったことに絶望したような安達は、やがてゆっくりと頷く。それをうけてわかった、と返す黒沢。リアタイ時ひたすら嗚咽をもらすことしか出来なかったので見返し、はらはらと涙を零す安達と、目を潤ませながら辛そうにそれでも微笑む黒沢の表情に改めて涙でぼろぼろになりました。

見ていた世界中の方々が、この時どうしていれば2人がこの選択をせずにすんだのか考えたと思います。きっとハッピーエンドなのだと、必要なのだとわかっていてもやはり切なく悲痛なシーンで見るたび涙が溢れます。
安達の「一緒にいる資格ないだろ」に、黒沢がそんなことないって言っていたら。安達がこれ以上魔法を使いたくないあまりに黒沢の手を拒んでいなければ。たらればが積み重なる。

お互いもっと我儘になれば、というのももう我儘になること自体が分からなかったんじゃないかと思いました。安達は誰かと付き合うのが初めてで、黒沢は7年の片思いが叶ったばっかり。そもそも恋人に対してどう振る舞えばいいかわからない上そこに魔法が絡んでくる安達と、安達を思うが故に安達のためならその思いすら投げ出せてしまう黒沢……10話でお互い笑顔でいてほしいと気持ちを通わせたのに、果たしてこの選択で2人は笑顔でいられるのだろうか。

ごめん、と鞄だけを持って去っていった安達。ひとくちも口をつけられることのなかった料理を、あのあと黒沢がどんな気持ちで片付けたのか考えると心が抉られるようです。捨てたく……なるよね……エンディング後のわずか数秒しかない次回予告がとどめのように心を突き刺してきました。安達が座っていた椅子に手を置いて動かない黒沢……



コンペの話がドラマオリジナル展開として出てきた時、これは安達の夢に向かうストーリーなのだ!と思っていました。オープニングで絵を描いていたり、部屋に沢山の文具を飾るほど文具が好きな安達が一歩自己実現のために踏み出すためのストーリーなのだと。それがこんなふうに安達の自信を失わせ、ひいては黒沢との関係まで揺るがすきっかけになるとはつゆほどにも思っていませんでした。脚本がすごい……そこに素晴らしい俳優陣の演技と素晴らしい音楽と素晴らしい映像と演出……ショックで絶望感あふれるのに、万雷の拍手を送りたくなる気持ちです。



さて今夜は遂に最終回です。
安達から告白を受けて抱きしめた時、離さない、と言ったじゃない。「たまに落ち込んで ダメな時だってそう」「どんな感情も 全部分け合ってたい」辛い時も楽しい時も2人がいつも一緒にいる。そんな未来を待っています。浦部先輩、藤崎さん、六角、柘植、湊くんたのむ……そして安達たのむ、最終話は1話冒頭の自転車での爆走にきっと戻るのだろうから、そこから最後は幸せなエンディングまで物語を繋いでくれ……!今度は安達が、安達の意思で黒沢を選んで抱きしめてあげてほしい。果たして。