チェリまほ9話に感謝を

「互いに愛し合いなさい」とは聖書の一節ですが、「推しは推せる時に推せ」の通り”また今度”でも”また明日”でもなく今、目の前の愛する人を精一杯愛して欲しいと願う日々です。

1週間、お疲れ様でした。
今週は浮き沈みの沈み、の方が激しい週でした。
気温も気圧もはちゃめちゃ、12月に入り”師”が前置きもなしに爆走し始め殆どSNSが覗けない状況に陥った上、毎度私ごとですが、お世話になった方の急な訃報と、初めてリアルタイムで見ていたスーパー戦隊の出演者さんがあまりにも若くして亡くなられた一報が重なり何もかもの気力を失ってしまった週末でした。

そんな中で見たチェリまほ9話は愛に溢れており、いいなあ素敵だなあと涙ぐみながら浸ることが出来、2020年の最後にこのドラマに出会えたことは今年の数少ない良かったこと、のひとつだなと思った次第です。
まだ立ち直りの途中なのですが今回のワーーーーーッです。


黒沢の推し方と柘植の臆病さに同意しかない

まずもって冒頭から安達宅の朝です。勝手知ったる感じで一汁三菜ちゃんとした豪勢な朝ごはんご用意なさるからもう、段々黒沢すごいなっていう尊敬を通り越しはじめました。ご本人は安達のうんま!のためならいくらでも、という感じなのでしょうが、普段からこのくらいは普通になさっているのだろうなと予想がつくのが本当黒沢そういうところだぞと思います。QOLがとても上がりそう。安達のモノローグにて付き合って9日と伺いましたがそこに至るまでの詳細な日報を是非。需要しかないと思うのですが如何でしょうか。

出社前のひととき、黒沢はもうすでに出掛けられるくらいきちんと身なりを整えたシャツ姿、安達はまだパジャマ姿というのがいいです。そういえば2話で黒沢の家に泊まった時も安達が朝起きた時にはもうシャツで朝ごはん作ってましたね……私は家にいるうちから既に帰りたくてギリギリまで部屋着でいるタイプなので、朝にはきちんと切り替えが出来てる黒沢が眩しいです。

前々から分かっていたことではありますが、この朝のシーン、黒沢が特に安達のことかわいい愛しいって思ってるのがもうよくわかるので始まって2分をリピートする手が止まらなくなりました。
起き抜けほっぺたにコントローラーの十字キー跡つけてる30歳男性……夜一緒にゲームしてたのかな???そら一瞬でも逃したくないわ速攻カメラ起動するわガチの体勢で写真撮るわ待ち受けにして朝昼晩拝むわムービー撮るわ……!推し方に同意しかない。
自分だけに気を許した姿を見せてくれているというのがうれしいの、分かります。目に録画機能欲しいよね。
あともうそのスン、ていう黒沢の知らん顔がいいです、好きです。
いつまでもキャッキャウフフしてて欲しい……


出社しまして株式会社豊川。本当はこの道中すら見たい。
ニコニコしてる安達は約2か月前、1話で出社するなり派手にすっこけ、モニターを前に頭を抱えながら仕事してた人と同一人物とは思えないその表情筋の可動域。
その様子に真っ先に気付いたのは藤崎さんだけどそりゃ浦部先輩も気付きますわな。「そんな幸せオーラ全開なのかな」て安達さん仰いますけど鏡をご覧下さいとしか申し上げられないです。
私生活が充実すると、仕事まで充実して感じられるの、いいことです。安達の変化を本当に安達に見せたい。恋愛をして浮かれてるとかじゃない。いつまでも同じ毎日が続くと思ってた29歳と364日の時と絶対に顔つきも世界の見え方も変わっているはずです。
最後に、町田黒沢氏が読むメッセージの「昼ご飯一緒にどう?ちらっ」のちらっ、が可愛すぎて、これ読もうって言ってくださった方に金一封送りたい所存。ご本人かな????

さて、
黒沢安達のウキウキにこちらもウキウキしてたので一瞬本気で柘植と湊くんのこと忘れてました。ごめんなさい。
“キス”だか”スキ”だかが怪文書並みにモニターに並んでるもので安達どうした!?て思ったら柘植でした。ちょっと安心しちゃったよ……
漸く勇気を出して告白をしに向かったらキスシーンを目撃してショックを受けたのもわかるし、湊くんが荷物運んできてくれたのにどんな顔して会えばいいかわかんなくて居留守使っちゃうのもわかります。
折角安達が背中を押してくれた勇気もすっかりしぼんでしまっている。きっと届けに来てくれたペット用品はあの現場を目撃する前に頼んで、湊くんとまた会話をするための品物だったのだと思うと苦しいです。話したいのは山々、でも真実を知るのは怖い。ドア越しにうどんだって会いたいよな、て愛猫を撫でる柘植と落胆している湊くんの姿、幸せと切なさで心が掻き乱されたところでオープニング。


安達びっくりした時ホールドアップしがち問題

安達のお家から一緒に出社する途中、行きつけのおじさんのお店でダブルマヨ買ってきたらしい黒沢と安達。仲良く同僚とおにぎり買いに来た安達に関しておじさんの感想が聞きたい。
朝ごはん時にはリモコン跡つけて、昼ごはんでご飯粒頰につけてる安達さんは相変わらずの安達さんですが、ご飯粒つけてたのは赤楚くんもだったというエピソードを知ってると役とのシンクロ率について考えてしまいます。かわいい。黒沢もかわいいって思ったでしょ……取って、ぱくって食べて、ていうあのここ社食ですけど大丈夫ですかね?ていう二人の甘く柔らかな空気を切り裂く令和の目敏い男六角。安達のびっくりホールドアップその1。
六角が安達宅での飲み会をスッゲー楽しいって思ってくれてたの、ちょっと嬉しかったです。横で百面相してた黒沢には微塵も気が付いていなかったらしい令和の目敏い男。今度の土日とかまたやりませんか?というのに土日はちょっと、と断る黒沢。黒沢には何か自分の知らない予定があるの?という安達の表情がきゅるきゅるしてました。

実際は柘植と湊くんを巻き込んだ一大騒動と化した初デートをやり直そうとしていた黒沢に安達はちょっとうれしい様子。にやけそうになるのを押さえた手にまたご飯粒つけちゃってる。
そしてここにも、と取ってくれようとした黒沢に触れ、恐らく”黒沢のイメージするデート”の映像を受信してしまう安達……
とある話数のとあるシーンだよ~と公式さんが先行公開していたバーのシーンがここだったかー!という感動と、安達の蝶ネクタイは別にバーテンダー姿ではなかったのねー、という発見と。大人なバーでシャンパン?を頂いて、そしてバスローブ姿で姫抱っこ。バスローブ姿で姫抱っこ!??


バーでの二人のシーンでもうワーーーーーッてなってたのにバスローブでもう色々が飛んで行きました。そうだよね、同僚や友達じゃ嫌だ、って言ってたものね……わあ妄想の二人すっごい幸せそう……ベッドに下ろされた時の安達もホールドアップその2だなとかちょっと思いましたが、その後自ら黒沢を引き寄せている姿がなんともドキドキしました。妄想ですけど……。
流石に安達もそこまでは考えてなかった模様で、慌てて黒沢から離れる。言うまでもなく時間帯はお昼で、ここは会社です。脳内は自由だけど。

ゴミを捨てた先で、社内の大々的な文具新企画コンペのお知らせを見つけ、じっと眺める安達。ここで、なるほど安達がオープニングで絵を描いている姿や、部屋にあるSTATIONERYの雑誌や六角の「部屋に文房具がいっぱい」と言う台詞に繋がってきそうだなと思いました。きっと安達は文房具が好きなんだろうな、という推測がそろそろ物語の本筋にも関わって来そうな予感。興味あるの?と言う黒沢に「ないない、コンペなんて」と否定する安達、本当は興味があるものの、企画なんてやったことないし……こんな時黒沢ならな……と1話2話のうじっとした思考。変わってきたとはいえ、そう全部が全部思い切りよくなるわけじゃないものね。

ぼんやりと出来る恋人を眺めていたらカットインしてくる六角。この時の六角のお顔が本当に綺麗で、美しい人の真顔ってどうしてこう真に迫るのだろうと3話の黒沢以来の感想を抱きました。一直線に歩いてくるなりいきなり「メガネ野郎に連絡しろ」と安達に詰め寄る六角。安達のびっくりホールドアップその3です。


よき友を持つということ

喫茶店で柘植を待つ3人。明らかに苛立ってる六角と、戸惑ってる安達と、なんでここにいるか分かんないでいる黒沢。
アイスコーヒー一気飲みしてる六角は完全に目が据わってるし、疲弊しながらやってきた柘植にこのメガネ野郎、て掴みかかる。

昼間、湊くんは六角に対し、先だってのケイタ氏との間であったことと、その後柘植に避けられていること、もう近付かないから安心してくれと伝えて欲しい旨を話していました。
この電話のやりとり、六角がとても友人思いなことと、そしてゲイである湊くんのよき理解者であることがよく分かって辛いシーンながら胸が熱くなりました。六角は空気を読むのは下手くそですが本当にいい子です
湊くんは柘植にダンスを続けることで背中を押してもらって、とてもうれしかったと言っていたのに、ゲイだからというくだらないことで避けるのか、責める六角。柘植の言葉が湊くんに届いていたことにここでちょっと涙ぐむ。

「柘植は俺と同じですぐキャパオーバーになって、殻に閉じこもったりするけど、そんな理由で誰かを避けたり、柘植はそんなやつじゃない」

柘植を擁護する安達の言葉も親友への思いに溢れていて、六角と湊くんも、柘植と安達も本当に素晴らしい友人関係でした。
安達の言葉を「買い被りすぎだ」としながらも、自分が湊を避けていたのはゲイだからではない、ときっぱりと言い、安達に心の声で感謝を述べて去っていく柘植。
学生時代からの付き合いの友人はやっぱり格別で、出会ってから10年近く経っても昔と変わらず仲良くしてくれる友達は一生ものだなと思いますし、安達のように勇気付けてくれたり、柘植のように他人事にせず本気で怒ってくれたりするなんて心からありがたいし大事にしてほしいと思います。得難い親友です。

「湊にそんな風に思われてたなんて、俺が小さい男だから、全部俺のせいだああああああ」

さあ走れ!柘植!!ていう7話に次ぐ名シーンなんですけど柘植の走り方でどうしてもフフッてなってしまう。でもそこが柘植と湊のいいところ……

柘植湊の2人に泣き笑う

いつもの公園でダンス練をしている湊くん。そこへ柘植があのフォームで走りこんできて土下座からの

「すみませんでした!!」
「エッ」

ここが本当に本当に好きで何度も戻して見てしまう。そりゃエッてなりますって。なんっっっにも分かんないですもん。沢山のエッが溢れるチェリまほの中でもこのエッは相当上位に入る大好きなリアクションでした。

「俺は、自分が傷つきたくなくて、居留守をした。お前を避けていたのは、ショックだったんだ、好きな人がキスしているのを見て」
「俺は、湊が好きだ、好きで好きでたまらない、苦しいくらいに大好きなんだ」

切ない心情、なのにこれを土下座のまま言っちゃう柘植がいとしい。
それに対する「柘植さんて、かわいいですね」があまりにも同意しかなくて、リアタイ時湊くんを指差しながら「そう、かわいいよね」て反射でマジレスしてしまい自分で驚きました。ワイドショーに返事しちゃう感覚。
相変わらず膝をついたままの柘植の前にしゃがみこみ、「俺も柘植さんのこと結構好きですよ」と返す湊くん。あ、そこは結構、て濁しちゃうの?と思ったのですが、それを聞いて昇天しひっくり返っちゃう柘植。
土下座で告白された挙句応えたら気絶されるとか、あまりにも思い出に残る告白シーンじゃないですか。よかったね!とまた涙ぐみそうになるのにいちいち可愛らしくておかしくて笑ってしまいました。
臆病で閉じこもっちゃうくせに突っ走りがちな柘植と、大らかで大胆ながら繊細な湊くんはとても素敵だと思うし、この二人はこうやって外から見たらちょっとクスリと笑えて、それでいて愛おしい関係でいて欲しいです。

柘植と湊くんが恋人となって部屋で初めて向き合うシーン。
湊くんの大きな目は言葉以上にいろんな感情を映しますが「30にもなって恋愛というものが初めてでな」と言った柘植を見つめるときの目が「かわいい」って訴えていてこちらまでときめきます。
告白した時の「好きで好きでたまらない」の答えが「結構好きですよ」だったのに、向き合ったなら心の声で「最初はいい人だな、くらいだったけど、話しているうちになんかほっとけなくて、気付いたら好きになってた」ってちゃんと聞けたのが、素直じゃない二人だけど良かったなあと心の底から思いました。
それが柘植が聞いた心の声の最後だものね、多分ね。

「大丈夫、やさしくするから」
「は、はい」

柘植さん湊くん誠におめでとうございました。わたくし満面の泣き笑いで拍手送ってます。


背中を押しあえる関係

少し戻りますが、黒沢と安達の帰途。最初歩き方が綺麗に揃ってるの見てちょっと謎に感動。2人とも素材が……いいから……
安達が「コンペなんて」て言った時の表情から、本当は興味があるんだろうなって察して申込書を用意していた黒沢、「やるなら全力で応援するよ」と安達の背中を押す。それに対して、すぐに「やってみようかな」という言葉が出てきたことに安達の成長が見てとれました。自分の気持ちの反応速度が速くなってて、うじうじと溜め込まなくなっている。
安達が柘植の背中を押す姿を見て今度は黒沢が安達の背中を押したのだろうし、その前に安達は柘植の姿に背中を押されているし、元はといえば安達は黒沢がいたから一歩前に動き出せた。ペイフォワードだな、て思いました。誰かから勇気をもらったら、その勇気でまた誰かの後押しをする。幸せが前向きに循環していく……。
好きな人にあなたがいるから頑張れそう、って言われたらそれはそれはうれしい。往来だろうと気にせず抱きしめるくらいうれしい。そして、最初は周りを気にするものの、「こいつのことめっちゃ好きかも」と抱きしめ返しゆらゆらと揺れる黒沢と安達が愛しくてたまりませんでした。
黒沢を好きでいることに、黒沢のことが好きな自分に自信が持てるようになっている。やっぱり、1話の安達くんを連れてきて成長を見せてあげたいです。

翌朝、申込書を書いてきたはいいものの(書き文字が大好きなので安達の字が可愛くて大勝利)やっぱり迷う安達。最後に背中を押したのは素直に謝れる令和の男六角の「サークルの希望の星である湊をみんな応援している」という言葉と、やっぱり「やるなら全力で応援する」と言ってくれた黒沢の言葉でした。自分の夢に向かって進んで行きそうな安達、4話の終わりみたい!と思ったところでエンディング。


9話は本当に幸せでした。
リアルがあれでnoteを書くのも相当に遅くなってしまったのですが、やっぱりこのドラマが好きだという気持ちを残したいなと思いました。
明日ではなく今、と強く思った週だったので、柘植も安達も、どうか相手と幸せな今を過ごしていって欲しい……のですが、しかしやっぱり安達は魔法が使えることを黙ったまま黒沢と付き合っていくことは出来ないと思い始めるよな、そりゃな……という次回予告。
そして特撮の聖地であるTDCに赤楚くんがいる……!とちょっとむずっとするおたく心。
さっくりと、と思ったのですがやっぱりどうしてもここも、ここも、となって長くなってしまう。残り3話、ロスが怖いですが楽しんでいきたいです。いつもありがとうございます。