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天国にいる祖母のために高校の同窓会名簿を注文できない人の言い訳

昨日、親戚のAさんから、こんな連絡をもらいました。

ちえこちゃん、お願い。
高校の同窓会名簿を申し込んでくれない?
(ちえこの祖母)が2人の名前が載った同窓会名簿を楽しみにしていたので、お供えしたいの。
あの頃、(ちえこの祖父)の病気で途方に暮れていた時期だったから、暗闇に灯った小さな灯りのようだった。
あの時の嬉しそうな顔をずっと覚えていたいから。

個人情報の観点から一部改変してます

ちょっとわかりにくいので、補足3つ入れます!

補足①
わたし(おちよ)の本名は「ちえこ」です。

補足②
わたしとわたしの祖母は、同じ高校の出身です。自慢だけど、地元じゃ負け知らずな高校だったので、合格したらふつうにすごいです。

補足③
文面から漂ってきてるけど、祖母は天国にいます。


という連絡をもらったんですね。

確かに、わたしが高校に合格した時、祖母はめちゃくちゃに喜んでいました。

ふだんは、とにかくわたしの話を聞いてくれて、自分の話なんて1ミリもしない、いい人の権化みたいな祖母だったのですが、

その時だけは「わたしが高校生の時、校章を休みの日も服につけて出かけたのよ」と誰が得するのかわからない自分の話をして、生徒手帳を見せてあげたら「校歌懐かしい」とニコニコしてて

いつものばあちゃんじゃない!!
本当に喜んでるんだ!!

ってびっくりしたし、わたしまで「ああ、この高校に入ってよかった」と思ったのを覚えています。

ちなみにその話をしていたのは、祖父のお葬式の日、みんなで助六寿司を食べてる時でした。マイナスを塗り替えてしまうほどに、嬉しかったということが伺えますね

ところでお葬式のときって、なんで助六寿司を食べるんだろう?って気になって調べました👇

話、戻します!

そして、祖母が高校生の頃って、高校に行く率たぶん半分くらいで、男女差もあったし、そんな中で高校に行ってるんだから、それはそれは名誉に思ったんだろうなと思いました。

だから、確かに祖母はわたしがその高校に合格したことをすごく喜んでいたのを、この目で見て感じてたし

2人の名前が載った同窓会名簿が特別なモノに思えて、楽しみにしていたのも、わかる。

そして、ここ2年こんまり流片づけについて、よく学んできたわたしは、人によって「思い出品」というものがすごく価値あるモノで、元気付けてくれるモノなんだってことも、知ってる。

でも、ここであえて、こんまり流片づけコンサルタントとしての立場を無視した
今のわたしの素直な感想を言わせてください。

高校の同窓会の名簿、いらなくね??


だってさ、めちゃくちゃ個人情報だし、いつ使うかわかんないし
邪魔だし、紙って古くなると風水的に良くないし、

それより何より、祖母は同窓会名簿をお供えしてほしいわけじゃないと思うのです。

祖母が生きていたときは、あの家はとってもこざっぱりしていて、おそらく綺麗好きだったんだと思うから、同窓会名簿なんて邪魔なモノを増やすのはどうかと思うし、

今だって、「ちえこが生きていて楽しく暮らしてるだけで、それを見ているのが幸せだよ」って言ってると思うし

お墓参りとか行って「ばあちゃん、最近ちえこはふざけた動画を作って楽しくやってるよ」とか言ったほうが喜んでくれる。

っていうことを、祖母欠席なのに、ひとり勝手に考えて納得しました。

本当のことを確かめようがないんだからしゃーない。

ところで、ここでカギとなってくるのは親戚のAさんです。

Aさんは、いったい何で、こんなお願いをわたしにしてるんだろうか?
「同窓会名簿が本当に欲しいモノなの?別の何かを欲しがってない?」ってわたしの中にいる鋭いカンを持ったわたしが言ってます。

もしかして、寂しいのかな?

たまには、わたしも顔を見せに行った方がいいのかな?

何かお菓子でも持って、遊びに行ってあげようか?

と、なにやらハートフルなことを考え始めました。

だがしかし!

これってただの同情なのかもしれないと思い直しました。

同情して、「かわいそうだから、わたしが何かしてあげなきゃ」って行動すると、変なのに巻き込まれます。

同情ダメ、ゼッタイ

Aさんは、Aさん自身で、自分の課題と向き合って、それを乗り越える力がきっとある。

そして、モノに頼らなくっても、大切な思い出は心の中にあるし、忘れたって消えやしないって、ちゃんと気づける。

そう信じることにしました。

ただ、この同窓会名簿の一件で、わたしの中で明確になった自分の価値観があるので、書いておきます。

それは、

今を生きろ!

ってことです。

偏差値の高い高校に合格した過去の栄光を、いつまでもいつまでも大切にしてる、そんな過去しかない人間には
絶対になりたくないです(これは、冒頭で高校を自慢していたわたしへの戒めだね!)

あと、冷たい言い方かもしれないけど、もうこの世にいなくて同窓会名簿を見れない人のために、同窓会名簿を買ってお金使うのも、その分のスペースを確保するのも、ちょっとよくわかんないし、

生きてる間に、会いたい人に会って、やりたいことやって、全力で楽しんだ方がいいじゃないですか?

そっちの方が、天国のばあちゃんも喜んでくれるんじゃない?


ってなんかメッセージ性の強そうなことを言ってごまかそうとしてますが、

実は、高校の同窓会名簿の申し込みのハガキ、

ふつうに数週間前に捨てちゃいました。
なので、注文できません。。。

だってさ、いらないと思ったんだもん。



以上、「天国にいる祖母のために高校の同窓会の名簿を注文できない人の言い訳」でした!






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