マガジンのカバー画像

らせんの本棚

218
SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

『クオリアと人工意識』レビュー

『クオリアと人工意識』 茂木健一郎(著)📚 よくテレビ等でちょっと変わった芸能人あつかい(?)されてしまっている脳科学者の茂木健一郎さんですが、さすが専門分野ではしっかり研究されていて、高度な内容をとてもわかりやすく解説してくれています。 1997年に発売された前著『脳とクオリア』では、ヒトの心や意識がどう脳で処理されているのかといった事柄や、意識の鍵であるクオリアという哲学について書かれていました。 その後、コンピュータAIの発達で、チェスや囲碁の世界チャンピオンにコン

『アグレッサーズ』《戦闘妖精・雪風》レビュー

『アグレッサーズ 《戦闘妖精・雪風》』神林長平(著) ◇◇◇ ①『戦闘妖精・雪風(改) 』、②『グッドラック』/③『アンブロークン アロー』と続いてきた《戦闘妖精・雪風》シリーズの最新巻、④『アグレッサーズ』です。 大ヒットした①『戦闘妖精・雪風』(以下タイトル略)はアニメにもなり、異星(フェアリィ星)の空を翔けるFAF(フェアリイ空軍)特殊戦ブーメラン戦隊の超音速戦闘機(戦術戦闘電子偵察機)の格好良さ、搭載される人工知性(コンピュータ知性・雪風)とパイロットの深井零少