『彼方のアストラ』レビュー
『彼方のアストラ』篠原 健太(著)
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時は西暦2063年、宇宙旅行もあたりまえの時代。高校の班旅行で「惑星キャンプ」に旅立つカナタ、アリエスら9名の少年少女たち、未体験の宇宙旅行に胸躍らせ、初めての別惑星に降り立った彼らの前に、突然、謎の光の球体が現れます。
その球体に飲み込まれた9人は、気が付けば宇宙空間に飛ばされてしまっていました。
さいわい近くに無人の宇宙船を発見した彼らは、なんとかそれに乗り込み難を逃れるのですが、現在位置を確認すると、そこは故郷から5千光年