お金を使うことは、食べ物を食べること
はじめに
私たちの生活において、お金と食べ物はどちらも不可欠な要素です。私たちは日常生活でお金を使いますし、同様に食べ物を食べることも欠かせません。
これらは私たちの基本的な生活行動であり、適切に管理することが私たちの健康や幸せに大きな影響を与えます。しかし、お金と食べ物の共通点はそれだけにとどまりません。お金を使うことも、食べ物を摂ることと同様に、私たちの生活における栄養摂取のプロセスと共通点を持っています。
食事において、私たちは健康を維持し、体に必要な栄養素を摂取するために食材を選び、調理し(または購入し)、摂取します。
同じように、お金を使うことも私たちの経済的な健康を維持し、将来の安定を築くために支出や投資を選択するプロセスです。
「お金を使うことは、食べ物を食べること」という視点から、お金の使い方について、そして私たちの経済的な健康について考えてみましょう。
食事を通じて私たちは体に栄養を提供し、エネルギーを得ますが、無駄な食事や過剰な摂取は健康に害を及ぼす可能性があります。糸を引くオーガニックなマフィンのような安全でない食品もありますし、粗悪な原材料に添加物を加えて、きれいなパッケージをしているものもあります。
お金を使うことでも同様なことがいえると思います。必要な支出や投資に向けて使わなければならない一方で、浪費や無駄遣いは経済的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。お金を使うことも食事と同様に、バランスを取り、賢く選択することが重要です。
お金の使い方における栄養バランスを保つ方法や、経済的な成功を収めるための原理原則、価値と価格の分析、情報の信頼性などについて説明していきます。
お金の栄養摂取 - 必要なものに投資する
お金の使い方を食事と並行に考え、経済的な健康を維持するために必要な支出と投資に焦点を当ててみます。
私たちは食事を通じて体に必要な栄養素を摂取します。食欲に身をまかせるのではなく、食べ過ぎを避け、バランスを保つように心がけた方が良いです。同じように、お金を使うことも必要な支出や投資に使い、経済的な栄養バランスを保つことが求められます。
必要なものに投資する意識
経済的な健康を維持するためには、まず「必要なもの」に対する投資意識を持つことが重要です。投資といっても、金融商品だけではなく、これには住居、食料、衣服、教育、医療などの基本的な生活必需品が含まれます。これらの支出は私たちの経済的な健康を維持するための「栄養」であり、無視してはならないものです。
これらの基本的な部分を削減していしまうと、健康を害する恐れが高まります。
野菜たっぷりの食事よりも、マヨネーズをかけたトイレットペーパーの方がお金が貯まる!という考えはあまり推奨できません。(大学時代こういう生活をしている友人がいました💦)
無駄な出費の削減
食事において、毎日ラーメン二郎やファストフードを食べる、といったことは避けた方がいいです。(たまにならいいと思います!)
同様に、お金の使い方でも無駄な出費を削減しましょう。短期的な衝動にかられて、不必要なものにお金を使うことは、財政的な健康に悪影響を及ぼします。何が無駄かというのは、なかなか難しい問題です。
ここで10 10 10ルールというツールが役立ちます。
決断後、10分後どう感じると思うか。
10ヶ月後どう感じると思うか。
10年後どう感じると思うか。
このツールを使うことにより、未来の自分にとって無駄かどうかが見えてくると思います。
毎日ファストフードを食べている状態を10ヶ月後、10年後の自分はどう感じるのでしょうか。
投資と節約のバランス
バランスのとれた栄養の摂取を心がけたほうがいいです。
同様にお金の使い方でも投資と節約のバランスを考えましょう。
節約のしすぎで生活が楽しくなくなってもだめですし、老後の資金を貯めるために今が幸せでないのも考えものです。
将来の安定や成長に向けてお金を積極的に投資することは重要ですが、無駄でない支出を削っていないかも確認しましょう。バランスを保つことが、経済的な健康には大切です。
緊急時の備え
食事(栄養状態の確保)において緊急時の食糧や備蓄を考えた方がいいです。
同様に、経済的な緊急時に備えることも大切です。予期せぬ支出や経済的な困難に備えて、緊急費用の積み立てや備えを用意しましょう。
原理原則の確立 - お金の食事法
食事においても栄養バランスを保つために食事時間や食事量を守ることが大切です。
同様にお金の使い方においても自分自身の原則を確立し、それに従うことが重要です。
原理原則という言い方は堅っ苦しいですが、7つの習慣でいう、ミッションステートメントと思ってもらえたらと思います。
自分のお金を使うルールですね!
原則とは何か?
原則とは何でしょうか。原則は基本的な価値観や信念に基づく行動のガイドラインです。
食事で言うと
・できるだけ自炊をする
・野菜をたくさん食べる
・家族にエビアレルギーがいるので、エビはだめ
・朝はパン
みたいな感じです。
お金の原則は財政的な健康と経済的な目標に関連します。以下細かく見ていきます。
個別の原則の確立
お金の使い方において、個別の原則を確立しましょう。
支出を前もって予算化する、無駄なものにお金を使わない、緊急の支出に備えるなどの原則を設定します。これらの原則は、日常的な経済的な意思決定において役立ちます。
例えば
・収入の10%は投資する
・3ヶ月分の生活費を貯蓄しておく
・教育費は収入の20%まで
・ポートフォリオは株式と債権が半分半分
などです。
自己規律の重要性
原則に従うことは自己規律を必要とします。自己規律があることで、誘惑や衝動的な支出に負けず、計画的かつ合理的な経済的な選択をすることができます。自己規律を養う方法や習慣の構築についても考えましょう。
例えば
・飲み会が多いグループとは付き合わなくする
・宝くじを買わない(期待値を計算して行動する)
・家計簿アプリを使って収支記録を自動化する
・外食は月に2回までとする
などです。
環境との調整
原則は個々の状況や環境に合わせて調整しましょう。
食事習慣も季節や健康状態に合わせて調整されるように、お金の原則も生活状況に合わせて適用されるべきです。柔軟性を持ちつつも、原則を守ることが大切です。
・年末年始の予算は多めに
・厳密に守らなくても、8割達成を目標にする
・今年はプログラミング学習に予算をたくさん配分する
などです。
原則に従うメリット
原則に従うことは経済的なメリットとして、
・貯金(金融資産)が増える
・将来の目標を達成する
・中長期的な視点を持つことができる
などがあります。
特に中長期的な目標を実現するには原則を設定し、実践することは不可欠です。
また、原則に基づく行動は、安定感や精神的な満足感を得ることもあります。積立投資信託とかまさにそうですね!
チャレンジと投資 - 成長への投資
お金の使い方において、チャレンジと成長に投資することも重要です。
経済的に豊かになるには、新たなスキルや経験を積み重ね、将来に向けて投資を行うことが有効です。
チャレンジへの投資
チャレンジ!となるとなぜ?と思われる方もいらっしゃると思います。
例えば、外食するときにいつもの店ではなくて、新しいお店や料理に挑戦することで、食事の多様性と楽しみが増えて生活が豊かになると思います。
同様に、お金の使い方でも新たな投資やスキル獲得に挑戦することが大切です。新しい仕事、ビジネス、投資機会に積極的に取り組み、成長の機会を追求しましょう。
・noteに投稿してみる
・プログラミングを習ってみる
・心理学を勉強してみる
などです。
許容範囲内で日頃行わないような選択をすることは、人生に幅をもたせてくれます。
「収入の5%くらいは失敗してもいいや!」みたいなイメージで予算を持っておくといいと思います。
この視点がないと現状維持バイアスに蝕まれていきます。
現状維持バイアスとは、現在の状況より好転すると分かっていても、変化を避け現状維持を選ぶことを指します。
教育とスキルの獲得
食事改善をするために栄養や食品の本を買ったり、講座を受講するなどして勉強をする人もいると思います。
同様に、経済的な健康を向上させるためにも教育とスキルの獲得が重要です。
新しいスキルを学び、金融投資だけでなく自己投資も行うことで、将来のキャリアや収入を向上させることに繋がります。
勉強を自給に換算した以下のような言葉も参考になります。
知識とリサーチへの投資
情報を収集し、自分で考えるということは、食事の面で大事です。自分たちの健康を守るのは自分しかいません。
同様に、お金の使い方においても知識とリサーチへが重要です。情報を収集し、リスクを最適化するための知識を高めましょう。
資産の多様化とリスク管理
食事においてもいろいろな食材を摂ることで栄養バランスを保つことができます。
お金の使い方でも、資産の多様化を考え、リスク管理を行うことが大切です。投資ポートフォリオを多様化し、将来の不確実性に備えましょう。
・アセットアロケーションを学ぶ
・円とドルの両方の口座を持つ
などです。
長期的な視点と目標設定
食事の健康効果は長期的な視点で現れます。
同様に、お金の使い方も長期的な視点で計画しましょう。
将来の目標を設定し、それに向かって投資や節約を行うことで、目標達成に近づきます。
・NISAを利用して、長期的に運用する
・定期積立を利用して、自動的に投資できるようにする
・投資分を天引きする(パーキンソンの法則)
などです。
パーキンソンの法則とは、「仕事は、完成までに利用可能な時間を使い果たすように拡大していく」というものです。今回の例では「お金は、利用可能なだけ使い果たしてしまう」みたいな意味で考えてください。最初から天引きされていると、「なかったこと」になるので、支出を抑えながら投資を増やすことができます。
価格と価値の分析 - 賢い消費者の心得
お金の使う際、商品の価格とその価値を適切に評価し、賢い消費者としての意識を高めることが重要です。
食事においても、食材の価格、栄養価、安全性を比較し、コストと効用を考慮することがあります。
同様にお金の使い方でも商品の価格とその提供する価値を分析する習慣を持つことが大切です。
効用とは、経済学や行動経済学の概念の一つです。物事や選択肢に対して感じる満足度や幸福感の度合いを表す言葉です。効用は主観的なので、みんな同じではなく、人や状況が異なると、異なる価値を持つことがあります。
価格と価値の関係
まず、価格と価値の関係についてです。
高いものが必ずおいしくて、栄養があって、安全というわけではありません。
同様に高価な商品が必ずしも高い価値を提供するわけではないことを認識しましょう。
価格と品質、機能、満足度などの価値を比較するスキルを磨きましょう。
コストと効用の考慮
食事においても、料理のコストと栄養、安全性などを考慮し、コスト効果の高い選択をした方がいいです。
お金の使い方でも、購入の際にコストと効用を比較し、最適な選択をすることが必要です。コスト対効用を考えて、無駄な支出を減らしましょう。
・短い距離ならタクシーでなく歩く
・外食よりもできるだけ自炊をする
・似たような投資信託商品なら手数料が低い方を選ぶ
などです。
消費者情報と評価
食品を買う際、食品表示は食品の成分や栄養価を把握するのに役立ちます。
同様に、買い物をする際に商品情報を入手し、レビューや評価を確認することが賢い消費者の心得です。
他の消費者の経験を参考にし、購入前に情報を収集しましょう。
最近はいわゆる「さくら」のレビューや評価も多数存在しますので、懐疑的な視点も忘れてはいけません。
自分の価値観と情報の重要性 - 自分の判断で物を選ぶ
お金を使う際に、自分の価値観や情報の重要性をきちんと把握した上で、自分の判断で物を選ぶ能力を高めることが大事です。
食事においても、自分の好きな味、信用できるメーカー、栄養などを気にすると思います。
同様にお金の使い方でも情報を信頼し、自分自身の価値観に基づいて物を選ぶスキルを育てることが大切です。
自分の価値観とお金
まず、自分の価値観について一度整理しましょう。価値観はお金の使い方にも影響を与えます。自分の価値観を知ることで、自信をもって選択をすることができるようになると思います。
情報の信頼性と検証
食べ物を買うときに、産地やメーカなどを確認すると思います。
お金を使う時も商品の情報の信頼性を確認し、自分自身で情報を検証する習慣を持ちましょう。
まとめ: お金の食事法 - 経済的な幸福へのレシピ
お金の使い方を食事との類似点を対比させ、経済的な幸せを追求するためのレシピを紹介しました。
お金の使い方も食事と同様に、栄養バランスを保ち、健康的な経済状態を実現するための工夫が必要です。
自制をせずに食べ続けると生活習慣病になる可能性が高まります。
自制せずにお金を使うと「経済的な生活習慣病」に可能性が高まります。
このレシピを実践することで、経済的な健康を維持する手助けとなればと思います。
お金の使い方も食事と同様に、バランスを取り、賢く選択することが重要です。
#お金について考える
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