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NISAでオルカンやS&Pを買うと円安が進むという話

国策で新NISAが始まりました。
これは日本主導の円安ドル高のシステムとも考えられます。
ということで、NISAでオルカンやS&Pを買うと円安が進むという原理を説明します。

オルカンとは

「オルカン」とは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のことで、国内・海外先進国・新興国すべてを含む「全世界の株式」を投資対象とするインデックスファンドです。 オルカンは全世界の株式に投資ができます。
内訳の実際は60%は米国株式です。

どれくらいオルカンが買われているか

以下の記事にこうあります。

日本人の外国株買いが1.2兆円超え!

https://money.smt.docomo.ne.jp/column-detail/1252857.html

国民のタンス貯金や、定期預金がNISAに移行しているようです。

なぜオルカンやS&Pを買うと、円安になる?

順番に考えます、

・NISA枠で国民はオルカン、S&Pの投資信託を買う
・ということは円でドル建ての証券債権を買う
・円売りドル買い→円安ドル高を国民が国策として行うようなシステムになっている。

という流れです。

NISA枠で国民はオルカン、S&Pの投資信託を買う

これは先程の記事にもありましたが、現在の投資信託のトレンドはオルカン一色です。
余剰があればオルカンに入れています。
理由として
・1つの銘柄で全世界に分散投資できる
・手数料が安い
・実績がある
などです。

実際、私も投資先として大変魅力的でおすすめできると思います。

円でドル建ての証券債権を買う

私たちが投資信託を買うのは円で買いますが、受注したファンドは円をドルなどに変えて、それぞれの株や債券などを買います。
よって、間接的に円でドルの投資商品を買っていることになります。
当然、日本人が1.2兆円ものお金でドルを買っていると、円の需要は相対的に下がり、ドルの需要は相対的に上がります。(受給の関係)
つまりNISAを通じて、円売り、ドル買いをしています。

円売りドル買い→円安ドル高を国民が国策として行うようなシステムになっている。

これのシステムは新NISAをやる前からわかっていたはずのことです。
国策として勧めているということは、日本銀行などの為替操作ではなく、国民を使って円安ドル高にしたいという意志が見えてきます。

オルカンに投資するデメリット

一番のデメリットは、投資のお金が海外に行くということです。
つまり日本の企業が投資対象でなく、海外の企業が投資対象です。
(一部の内部留保の多い上場企業を除く)

例えば、日本の中小企業に1.2兆円の投資をしたら、もっと日本の企業が活発になると思いませんか。
そういったところには1円もいかずに、海外の有名企業にばかりお金が集まり続けている、これが問題だと思います。
2極化とはよくいいますが、これを助長させるシステムかもしれません。
国策であれば、国内に投資するメリットも少しは作ってほしかったなと思います。

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