傍に居るだけで💛
今年で10歳を迎えるリリィ王女は何時も夜になると
怖くて怯えて一人で寝れなくて可哀想な王女。
そんなリリィ王女は如何にかして寝ないといけないのでして
10歳になっているのに一人で眠れないのはお恥ずかしい限りですが
それでも寝ないといけないので困っているのです。
そんな時にリリィ王女の私室の扉が音を立てて開くと
そこには赤いネグリジェを着ているナリア王妃つまりはリリィ王女の
母上なのでして、ナリア王妃はそのままリリィ王女の傍まで行くと
こう言うのです。
「リリィもしかして一人で寝れないのかしら?」
そう心配そうにナリア王妃が言うとリリィ王女は潤んだ瞳で
今にも泣きそうな感じでして、リリィ王女は小さく首をコクンと
頷いているのです。
「あららっ10歳なのに本当にダメな子ね」
「御免なさい、母上」
「もう本当にしょうがない子ね」
そう言えば、ナリア王妃はリリィ王女を抱き抱えて
そのままリリィ王女が使用している天井付きベッドまで行くと
そのベッドにそっとリリィ王女を下ろせば、ナリア王妃は
ベッドに乗ってリリィ王女と添い寝しているのでして、
ナリア王妃が高級な掛布団をかけてから二人は目を瞑り
眠るのですが、ナリア王妃がいるのにリリィ王女は寝れなくて
目を開けているとナリア王妃が
「ほらっ寝ないとダメじゃないの、寝ましょ」
そう安心させる言葉をリリィ王女にかけるとリリィ王女は
本当に安心しているのか、瞼を閉じてぐっすりと寝ていると
ナリア王妃も瞼を閉じて寝ているのでした。
リリィ王女はまだまだナリア王妃がいないと
寝れないのですが何時かきっと一人で寝れる日が来るのでしょう。
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