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元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜㉚

「それはさ……」
と答えるしかなかったのである。
だっていきなりあんなにも可愛い事ばかり言われ続けたりしたのならば誰しもの思考は止まってしまうものだと思ったのだがそれはあくまでも俺の主観でしかない。
「ふむ。俺の妻はとてもかわいすぎると思うんだけど、それについて誰か共感を得られたりとかしないのかな?」
という風に思ったからこそ俺は思わず言葉が出そうになったので抑えようと心掛けた、まぁその気持ちを抑え切れず、言葉に出してしまったのだけど、俺の反応を見た後に、ドラコの方はその反応を見た上で微笑み返してきて、その仕草や表情までも非常に素晴らしかったから更に俺の興奮ゲージを一気に上昇させてくる。
「あの、どうしたんだよ」
と言いかけた所でドラコンから、
彼女は言う。
俺に向かってだ。
俺に問いかけるようにだ。
その声の調子や表情から彼女はどうして欲しいのかが分かるようになってきてた俺の脳内に、俺は彼女の要求する声音や表情などを瞬時に読み取ることが得意になってきたのかもしれない、と。
そんなふうに考える事ができたのだ、そうして、 彼女は俺に対してこう口を開いてくれた。
俺に向けての言葉で俺への願いだったのだ。
「はい? なんでしょうか、どうかされましたか?」
俺はそう返事をした。
その次の瞬間の事だ、彼女の方から、唇を奪ってきた。
それも結構激しいのをかましてくれた、
「これで許してあげる」
などと言われた、それで
「あー分かった。わかったよ、降参するよ」
と言った。
そんな俺のことを彼女は笑顔のままに見つめていて俺は恥ずかしくなり、照れ隠しもあって俺は、ドラコを抱き寄せる事にしたのである。
しかしそんな俺は、そのまま彼女をベッドの上へと押し倒していまい俺はそんな体勢になってしまう、そんな状況下で俺は彼女に
「そんな態度を取るってことは誘ってもいいっていうことだな」
などと口にしていた。
そんな発言をしてから、
「はい♡ お好きにしてくださいね♡」
などと甘い声音を耳にする事が出来た俺はそれから我慢できずドラコの身体を求めていくことになる。
そうして俺からの激しい行為を受けたドラコウだったがその行為は朝まで続き遂に体力の限界に達した俺は意識を失ってしまうことになる。
俺はドラコと2人で同じベットの中に入ることになり俺は彼女を強く抱きしめていたのだ、すると、
「大丈夫ですか」
と聞かれたので何とか言葉を返そうとしたもののそれが出来ないくらい疲労困ぱい状態だった。
だがここで眠る訳にはいかないと思い俺は意地で起き上がりそれから身支度を整えてから部屋の外へと出ることにしたのだ。
ドラコには少し休んで貰うことにしているのだからドラコの事を任せておいた方が安心できる。
なので部屋を出て行く前に一言だけ伝えておくことにした
「行ってくる」
と言う。
そうすると彼女は笑みを浮かべてから言ってくれる。
「気をつけて行ってらっしゃいませ」
という言葉を聞いて俺はその場を離れたその後宿屋を出ることに成功した。
101.
だがその時俺は背後に強い視線を感じ取った、俺はそんな状況下においてどうすべきなのかを考えていたのだ、なぜなら、何者かによって尾けられていたからだ。
そのせいもあり俺は警戒を強めていった。
そして俺をつけ狙っている相手がどのような奴なのか確認するために俺は振り返る事にした。
そうしたらやはりというべきかそこには俺を見張っていたであろう男が存在していたのである。
そいつを見ていた所によるとこいつは俺のことを付け狙い、監視するような目線を飛ばしてきていたのでその男がどんな存在なのかは直ぐに察することができた。
「お前は何者だ!?」
と俺は問いただしてみると男は
「あんたが本当に勇者の仲間だったという証明はあるのか」
という風に俺の方を見ながら質問してきたのだ、それで俺はそんな事を言ってきた理由を理解した。
要は、こいつも俺を勇者パーティに勧誘しようとしているのだ。
だからこそこのような行動を起こし俺を監視していたというところだろう。
俺はそんな風に考えていながらもそんな相手の様子を窺うように見続けることにするとそんな俺の方を見るなりにそそくさと逃げようとする、その動きを確認してしまった為に
「逃げるつもりなら俺は貴様のことを追いかけさせてもらって捕まえるがそれでも構わないだろう。そもそも貴様に拒否権があると思っていないから覚悟しておいてくれ、俺はあいつらがやった行為を許すことは出来ない、もしもの時には全力で阻止してやる、絶対に逃がさないぜ。あとついでで聞いておきたい事がある、もしかしたらこれは重要な話になりそうだから聞き漏らすことの無いようにしてもらえるとありがたいということを予め言っておくからしっかりと聞く準備をしてくれよ、頼む」
と言って、 俺は話を続けるのだった そんな俺の話を聞く姿勢が気に食わなかったらしい そいつはかなり苛立ちを覚え始めたようなのだろう俺の顔の方へ近づいてきてくれた、
「なんだ、ふざけているんじゃねぇ! 舐めてやがんな。俺のこと馬鹿にしくさった態度とり続けてるじゃねェ~が。今の状況が分かっているのかテメエ!! このまま黙っていて欲しかったら俺達の組織に入りやがれ!」
そんな発言を行ってきたのであった、俺はそれに対して、冷静に対応しようと考えて相手の言い放った内容をよく吟味することにした。
102.
(この人達は確か冒険者と傭兵のギルドに所属するメンバーであるという話を聞いた覚えがあるがまさかとは思うが)
「俺達が所属しているのは主に盗賊団として活動しているのが殆どなのだけど中には悪徳貴族からしか盗まない義賊的活動も行い始めている連中も存在するみたいだというのはこの前、聞いたことがあったな。 しかもその中には人殺しを行う輩も少なくはないと、だからこそ俺達は、犯罪者予備軍と呼ばれているのだという事も教えてもらったな、まぁ今は、それよりも目の前の男の方が最優先で大事なんだがな、だからこそ、 俺としてはここははっきりと答えなければならない、何故ならば自分の意思を相手に正確に伝えられないと誤解を招きかねないのだ とそういう事を頭に入れながら慎重に話す事を意識しようではないか」
とそんなことを考えながら男と対話を試みることにする。
「俺達の目的をもう一度明確にしておくべきだと思うのだがそれは理解できているか?」
俺が尋ねるとそんなことを言われたことで怒りに満ち溢れてしまっていたようだそんな感じの様子を見せ始めていく。
そんな男の姿を確認した上で俺は改めて言うのだ。
真剣に話を聞こうとするために心を落ち着かせる事を意識してからの方が良いと思ったのだ。
だから一度呼吸を置いていくことに息を整える。
それをやってからは男と会話を交わして行くとするか、
「なっ……!!!???」
そうして男の方はそんな言葉を残して何処かしらに姿を消してしまうのだった、そんな様子を見届けたところでとりあえずは、目の前の相手をどうにかすることが大事だと思い直して追いかけていくことにしようじゃないかと考えた後で俺が足を踏み出しそうになったタイミングに後ろの方に人の気配があることに気づきそちらの方向へ顔を向けてみる事にした。
そうした瞬間だった。
俺は驚きすぎてしまったのである。
だって目の前の空間が歪んでいたからだ。
そこからは女性の声音が聞こえてきた。
その女性が発したものは俺に話しかけるためのものだったのである。
俺はそれに応える形で彼女の言葉に応じる。
俺に声をかけたのはどうやら、
「あら……こんなところに貴方がいたなんてね、偶然にも遭遇してしまったけれど、
これってもしかしてもしかしなくても私にとってラッキーなことだったりするかもしれないわよね?」
という風なものを口にしてくる彼女に対して俺は何も返すことができなかった。
「どういうこと?」
とか、
「何のことだ」
だとか色々と問いかけようとしても出来なかった、だって俺が目の前の存在に関して認識した情報というのは目の前に突如として現れたこの女性は全身から黒い霧のような何かを放出しているというそれだけの情報しかないのだから、それ以外の情報が脳の中に入り込む余裕なんてものは今の時点では存在しなくて当然であったといえるはずだから。
103.
ただでさえ突然のことだったので驚いているのにも関わらずにさらに、
「あなたは誰だよ。それに一体何の目的でここにやってきたんだよ、俺の前に現れたんだい」
などという疑問符ばかりの発言を俺は思わず口にしてしまいそうな状態に陥ってしまっており、俺の心の中では焦りのようなものが沸き上がっていたからであるとはいえだ。
そうはいってしまった俺であったがそれでもなんとか気持ちを持ち直すことができていたようで俺は彼女から目を離さずにいようと必死になっていたのでそこでようやく落ち着いてくることができたので、
「いきなりすぎるんだけどさぁ、 せつめいをお願いしてもいいかな?」
俺はそんなふうに告げると彼女は微笑むと、その口を開いてくれた。
「えぇ良いですよ」
なんて返事を返してくる。
それから俺はそんな彼女の様子を確認することになったのだ。
彼女は言う。
彼女は自己紹介を始めた。
「初めましてこんにちは。
私の事を知る必要はないのです。
でも、 一応名前はありますから、
名前を教えます。私は黒魔の姫君です、
宜しく」
なんてことを述べられたので俺はついさっきの出来事を思い起こす。
それは俺の部屋を訪ねて来てからすぐのことであったのだ。
グラシャスの事を愛してあげて欲しい。
俺には俺の大切なものがあるのだ、
それを大切にさせてほしい とそんな事を伝えたので俺の言葉を聞いた直後に、
「そう。まぁ分かったわ、そこまで言うのであれば認めなくもないけれども」
そう呟いていた 俺の視界に彼女の表情が入ってくる。
その顔は微笑んでいるように見えた。
そんな表情を見ただけで何故か俺の中で緊張がほぐれていってしまい俺は少しの間、彼女の様子を伺い続けていると彼女は俺に抱きついて来る。
「おやおや、急に甘えて来てくれるだなんていったいどうしたのだろうか」
俺はそう口にすると彼女は、俺の胸に埋めていたはずの顔をあげてこちらに視線を向けてから微笑むと、
「別にいいじゃないの? 私がこうしていたいだけだし」
と言い出す。
「ふぅーん。そうですか」
とそんな返事をしてみせると彼女はまた俺の体の上に寝転ぶように体勢を変えてくれて、それでいて密着度を上げていきながらも俺の手を掴み始めるのだ。
そうしてから彼女は口を開き
「ところであの子はあなたの事を気に入ったから一緒に連れ帰っても良いって言ってくれたのだけれども」
と言い出した。
それで俺は思いだすのだ。
彼女は以前
『グラシャスのことを気に入って欲しいのだ』などという発言を行ってきてそれから、
「勇者と一緒に暮らしてみてね?
楽しいかもしれないでしょうから」
みたいな事を言っていたことに俺自身も思い出していくのだ。

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