風のたよりが気になって〜元彼〜

19歳で別れた彼の
風のたよりは
21歳で異国の地
ドイツで結婚したという話
あれから
40数年の時が流れた

大恋愛では無かったが
なぜか
たまに思い出す彼

17歳のとき
私がバイトしてる喫茶店に
ハットを深々と被り
ホットコーヒーを注文した彼
無口で暗い印象がした
2回目の来店時に共通の友人
からの紹介できたと言った

それから
付き合うことになる
好きなタイプと違うけど
優しい人だった
いつも笑わせてくれた
お互いに高校も卒業
私は短大へ
しかし、19歳の秋
彼は家業を継ぐために
シンガポールへ旅立つといい
私にあっさりと別れを告げた
クールな私は仕方なく応じて
浴衣を作りプレゼントした
10代の恋なんてこんなもん

彼が去った
車を見送ってから
悲しみが襲ってきた
やっぱり別れるの嫌だったんだ
キッパリ別れるといったのに
シンガポールから便りがきて
通信は途絶え無かった
なぜだろう
好きだったのかな


時が過ぎるて
新たな彼もできた
次々と恋愛もした

21歳の時
彼が帰国して
数回会いに行った
以前の2人のまま
しかし、今度は
ドイツに行くという
そうだよね!私達は恋人でもなく
それは自由やね
2回目のサヨナラ

ドイツから一度だけ電話があった
その時の声が忘れられない
なんでやろう
その後彼は結婚した

月日は流れて
私も結婚して幸せだった

でもふと
彼はどうしているのかな?
興味深い
風の便りでは
結婚相手は日本人で新潟の人
だから友人にお米が届いたそう
聞きたくもない
便り

今、あえば何て言うのか
どんな感じなのか

現代は便利なSNSというものがある
そこで
彼を探した
すぐに見つけた!
かなり歳をとっていた彼がいて
おまけに息子の顔までみれた
相変わらずバイク好き
改造した愛車が写っていた

友達申請してみたが
返事は無かった

私のことなど忘れてる
それでいい
幸せなら

青春の
ひとコマを
懐かしむ

私も幸せやよ!

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