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7つの習慣は不変にして普遍の「原則」である【7つの習慣】

今日から、あらためて
『7つの習慣』のことを書いていきます。

この本は、効果的な人生
成功「し続ける」人生を歩むために、必要な本です。

ですが、即効性のある本ではありません。
即効的で一時的な成功をするための本では無いのです。

表面的なことを変えろ
という本ではありません。

自分自身を根本から作っていくための本なんです。

そんな重要なことを、この髪の無いオジサンが考えたのか?

…というと、実はそうではないんです。

著者のコヴィー氏がやったこととというのは
すでに世界が従っていることを整理した…つまり

「原則」を明確にして体系づけた

ということなんです。

この本に対して、著者自身がこう言っています。

「今の時代にも『7つの習慣』は有効なのだろうか?」
「一〇年後、二〇年後、五〇年後、一〇〇年後でも通用するのだろうか?」  
 この重要な問いに対して私は、「変化が大きいほど、困難なチャレンジであるほど、『7つの習慣』の持つ意味も大きくなる」と答えたい。私たちが抱えている問題、感じている痛みは普遍的なものであり、問題の数も、痛みの度合いも増している。しかしその解決方法は、歴史の中で長く繁栄した社会すべてに共通する原則、不変にして普遍の原則、自明の原則に基づいているこれらの原則は私が考え出したものではない。私はただ、これらの原則を明確にし、体系づけただけなのである。
 私はこれまでに多くの教訓を学んできたが、その中でも特に興味深いのは、「自分の最高の望みを達成し、最大の困難を克服したいならば、自分が求める結果を支配している原則や自然の法則を知り、それを適用する」という教訓である。どのように原則を適用するかは、個々人の強みや才能、独創性などによって大きく変わってくるだろう。しかし突き詰めれば、いかなる成功も、その成功に結びついている原則に従って行動することによって手にできるのである。

Kindle位置No.248

私たちの抱える問題・痛みは普遍的なもの

つまり、昔から変わっていません

だから、解決方法も変わらないんです。

著者のコヴィー氏のやったことは
その原則をまとめた、ということ
なんです。


じゃあ、どうやってその原則を調べたの?

ということが気になると思います。


その答えは
200年分の「成功に関する文献」を調べた
です。

200年分はヤバいですよね。

 私はその頃、ものの見方に関する研究と並行して、一七七六年のアメリカ合衆国独立宣言以来これまでに米国で出版された「成功に関する文献」の調査に夢中になっていた。自己啓発、一般向けの心理学、自助努力などに関するそれこそ何百もの本、論文、随筆に目を通し、ものによっては熟読した。自由にして民主的な国の人々が考える「成功の鍵」が書かれた文献を端から調べたのである。
 成功をテーマにした書籍を二〇〇年さかのぼって調べていくうちに、はっきりとしたパターンが見えてきた。最近の五〇年間に出版された「成功に関する文献」はどれも表面的なのだ。
(中略)
 これとはまるで対照的に、建国から約一五〇年間に書かれた「成功に関する文献」は、誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など、人間の内面にある人格的なことを成功の条件に挙げている。私はこれを人格主義と名づけた。
(中略) 
この人格主義が説いているのは、実りのある人生には、それを支える基本的な原則があり、それらの原則を体得し、自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福を得られるということである。

Kindle位置No.588

この本が書かれたのは1989年です。

コヴィー氏は1776年のアメリカ独立宣言以降の
約200年分の文献を調べたということになります。

ここでのポイントは
建国からの150年と、その後の50年で
文献のパターンには変化が見られた

ということです。

最近50年の文献が述べる成功の方法は
「どれも表面的」である
ということです。


この本が書かれたのは1989年ですが
それ以降も変わっていないと私は感じています。

それは、人は「即効性」のあるものを求めているからです。

時間のかかる、根本からやり直すような対策は
ウケが悪いのでしょう。


一方で、コヴィー氏が「人格主義」と名付けた
建国からの150年間に書かれていたことというのは

誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金律など、人間の内面にある人格的なことを成功の条件に挙げている

こうして改めて見てみると
特に目新しいものではない
ということが分かると思います。

私たちとしても、うすうすは
分かっていることでしょう。

目新しくはないですが
「出来ているか?」と問われれば
なかなか頷けないものなのではないでしょうか

しかし…

人格主義が説いているのは、実りのある人生には、それを支える基本的な原則があり、それらの原則を体得し、自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福を得られるということ

これらの原則を、
自分自身の人格に取り入れ
自分自身の内面そのものにして
初めて「成功し続ける」「永続的な幸福」が得られる
というわけなんです。

まとめ

『7つの習慣』は著者が考えたテクニック集…ではない。

アメリカ建国以来200年分の文献を調査した上で整理した
「永続的な幸福・成功」のための「原則」を体系づけた本である。





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