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『想像力』を制するものが『群衆』を制す

こんにちは、らるです。

今日は前回に引き続き『群衆心理』
第一篇 第三章 思想と推理と想像力
の内容を紹介します!

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今日は、前回残した
『想像力』の項を説明します。

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・群衆の想像力

『群衆』は心象=イメージに基づき行動します。

そして、イメージは
伝説的、不思議なものほど
強く創られるのです。

『最も真実らしくない事柄が、
一般に、最も人の心を打つ』
のです。
(『群衆』は推理能力が低いため
 「真実らしい」かどうかを
 判別することができません。)

『群衆』が歴史と文化を作ってきたことは
前にも述べたとおりですので
ここから考えると

伝説と不思議が歴史を支えてきた
ということができます。

ル・ボンの言葉を引用します。

仏教、キリスト教、回教などの創始、
宗教改革、フランス大革命、
また今日では社会主義の
憂慮すべき侵入のような、
歴史上の大事件はすべて
群衆の想像力の上に及ぼされた強烈な印象の、
直接あるいは間接の結果なのである。

『群衆』の想像力を刺激するには
どうすればよいか?

知性や理性に訴えてもダメです。

一大勝利、一大奇跡、一大犯罪、一大希望
というような、大きな珍しいイメージを
思い起こさせることが大切です。

ル・ボンの言葉を引用すると

民衆の想像力を動かすのは、
事実そのものではなくて、
その事実の現れ方
なのである。
事実が凝縮して人心を満たし、
切実な心象を生じねばならない
想像力を刺激する術を心得ることは、
群衆を支配する術を心得ること
である。

大事なのは事実じゃない、表現方法だ

想像力を制するものは群衆を制す

ということですね!

これを表す例はコロナウイルスです。

現在猛威を奮っているコロナウイルス
その被害は毎日報道され
私たちの生活に大きな影響を与えています。

この記事を書いている8月9日時点で
1042人の方が亡くなっています。

これは、大変なことです。

しかし、一方で話題として現れてきませんが
インフルエンザの死者数
がどのくらいだか
知っていますでしょうか?

2016年 1463人
2017年 2569人
2018年 3325人

となっていて、
予防接種や治療薬があるにも関わらず、
死亡者数はコロナウイルスと
同等以上に出ています

ある面では、コロナウイルスより
怖いと言ってもいいでしょう。

…が、ほとんど話題にはなりません。

いかに表現方法によって
印象が変わってしまうかが
分かる例かと思います。

大事なのは事実じゃない、表現方法だ
ということですね。

今日のまとめ

『群衆』は想像からできるイメージで動く

イメージを刺激しやすいのは
『伝説的』『不思議』なことがら

だから、大事なのは
事実ではなく、表現方法である
(いかに、想像力を刺激するか)

想像力を制すものは群衆を制す!

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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気軽にコメントしてくださいね!
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毎日更新していきますので、
今後とも宜しくお願いします!

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