「事実」を「体系」を使って「記号」にするとは? 『野生の思考』第4章より
昨日のnoteの最後
『野生の思考』第4章の結論を
再度引用します。
構成単位を用いて
「体系」を作りあげなければならない。
その上でこの体系が観念と事実の間を
綜合する操作媒体として働き、
事実を「記号」に変換するのである。
レヴィ・ストロースさんも
いっぱい例を挙げてくれてるのですが
どうもピンとこない・・・。
説明するのも難しい。
なので、
「こうなんじゃないの?」
というイメージを描いてみます。
・体系作り
「構成単位」を用いて
「体系」を作ります。
体系とは
秩序の認められるような全体。システム。
要素がそれぞれに
他と関係し合ってまとまっている、そのまとまり。
Oxford Languagesの定義
・秩序が認められる
・要素がそれぞれに他と関係
ということで
私が連想したのは
「じゃんけん」でした。
石、ハサミ、紙という
それぞれ別の「構成要素」から
じゃんけんという
「3すくみ」の「体系」を作った
ということです。
・「事実」を「記号」に変換する
次は、作った「体系」を
「操作媒体」として使って
「事実」を「記号」に変換します。
まずは、事実。
こんな「事実」があったとしましょう。
バラバラと存在する3つの「事実」
そして、ここで
「体系」を使います。
「体系」を「操作媒体」として使って
「事実」を「綜合」します
そして、これが「記号化」されると…
と、なります。
「じゃんけん」の体系を使って
ポケモンを記号化してみました。
…
最終的に記号化されたものだけを
観察すると別々のものに見えても
実は、その変換に使った
「体系」は似たような
構造を持っている…
という話を
トーテムとカーストの体系の
似たようなところを
示して説明していたのが
第4章だったんだと思います。
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