見出し画像

『飲むだけで、10kg痩せました!』を無批判に信じてしまうのが群衆

こんにちは、らるです。

今日は『群衆心理』
第一篇 第三章 思想と推理と想像力
の内容を紹介します!

画像1

第三章の内容は3つに別れていて
全て紹介すると長くなってしまうので
今日は最初の2つを紹介します。

画像3

・群衆の思想

群衆の思想には2種類あります。

1,一時的思想
 そのときどきの影響を受けて発生
 特定の個人や主義に対する心酔

2,根本的思想
 環境、遺伝、世論から発生
 かつての宗教思想
 現在の民主主義社会思想

この2つの関係性を
ル・ボンは『川』に例えています。

画像2

大きな『根本的思想』の流れに対し
『一時的思想』

・絶えず変化する
・人の目に付きやすい
・一時的なもので、短期間で無くなる

という特徴があります。

現代は、インターネットの普及で
沢山のインフルエンサーが
『一時的思想』を作っている
時代と
言えそうですね!

群衆の思想の特徴として
『徹底的に、縮小、単純化される』
というものがあります。

何故かといえば
『群衆』は思考能力が低いために
高級な思想を受け入れないからです。

つまり、
指導者の考えた「高級な思想」は
群衆向けに変貌=縮小・単純化された上で
広まっていく
、ということです。

日本の例で言えば

仏教から派生した
「念仏を唱えるだけで救われる」
という宗派は
「縮小・単純化」の典型的
でしょう。

・群衆の推理

『群衆』に影響を及ぼす推理は
非常に粗いものです。

『推理』は『連想』によって行われる
ものですが
この『連想』に問題があります。

問題点は2つです。

・特殊なケースを一般的と捉えてしまう
・本質が異なる事象を繋げてしまう

まずは
・特殊なケースを一般的と捉えてしまう
の例を考えてみます。

「FXで1億円稼ぎました!」
という人が居たとします。

コレを聞いて
「そうか!FXは稼げるんだ!」
…となってしまうのが
『特殊なケースを一般的と捉えてしまう』
ということです。

実際には、稼げないケースが
いくらでもあります。

こういった
「~で、~できました!」
的な論法は、よく吟味しないといけません。

「飲むだけで、10kg痩せました!」
「使うだけで、モテるようになりました!」

みたいな広告は
限られたケースでだけ成り立つ、
ということが無いか、確認しましょう

ということですね。

ある特殊なケースで成り立たったことを
あたかも、どんな場合でも成り立つ
(=一般的に成り立つ)と信じてしまう

のが、群衆の推理の特徴です。

次に
・本質が異なる事象を繋げてしまう
の例です。

ル・ボンはこんな例を挙げています。

透明体である氷が口の中で溶けることを
経験で知ると、
同じく透明体であるガラスも
口のなかで溶けるに違いないと結論する

極端な例だと思いますが
「群衆」の連想はこういったレベルにあると
言っています。

「見かけが似てるから
 似たようなものだろう」

というレベルの推理ですね。

「人を外見だけで判断する」というのが
似た例になるかと思います。

今日のまとめ

群衆の思想には
・簡単には変わらない『根本的思想』
・簡単に変わる『一時的思想』

の二種類がある。

一時的思想の特徴は以下の通り。
・絶えず変化する
・人の目に付きやすい
・一時的なもので、短期間で無くなる

群衆は推理力が足りないので
特殊なケースを見て
いつでも成り立つと思いこんでしまう。
(「飲むだけで、10kg痩せました!」を
 簡単に信じてしまう。)

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

記事を読んで感じたことがあれば
気軽にコメントしてくださいね!
楽しみにしています!

毎日更新していきますので、
今後とも宜しくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?